kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やり方

2016-11-29 | 陸上競技
思うことを。

先日、練習内容や方法について話をしました。これに関しては人それぞれ。何が正しくて何が正しくないかというのは分かりません。私自身、自分がやっている練習方法が正しいと思いがちです。こちらとしても信念を持って練習をしていかなけれないけないですから。

何も信念を持たずに「他校がやっているからやる」という練習形態は違うかなと思っています。そこに何らかの「狙い」があってそこが明確であれば良いと思っています。もちろん「他校がやっているからやる」というのが間違いだとは言いません。が、そこに対して「何やろうとしているのか」が存在するかどうかだと思っています。

「最終的到達点」が明確であればその方法は様々だと思っています。前の記事にも書きましたが「膝を引き出したい」という「目標」がある。それに対してドリルをする。が、この方法1つでは絶対に達成できないと思います。様々な角度からあの手この手を使って動きの変化を生み出す必要があると思っています。シザースもその1つですし、ランジなども動きの中で膝を引き出すことに繋がります。しっかりと地面を抑えなければ膝が引き出せないという部分も出てきますら「動きのタイミング」も必要になってくる。1つの動きだけを特化してやった所で結果的には「動きに偏り」が出てくるのではないかという部分があります。

「筋肥大し過ぎではないか?」という指摘を受けました。投擲とポールはトレーニングの際、別メニューに近い形で練習をしています。ポールに関してはもう少し改善の余地があるかなという気はしますが。投擲に関しては種目特性上ある程度の「大きさ」は必要になると思っています。逆にスプリント系に関しては「極力肥大しないようにする」というのが一番テーマの1つです。違う意味で「太い」のかもしれませんが。今はとにかく「走りに繋がるようなトレーニング」を重視しています。

こうやって指摘される事で自分の取り組みの見直しになります。計画的にやっているつもりですから今のスタイルを変えるつもりはありません。最終的にシーズンに入ってどれだけ走れるようになってきているのかが重要だと思っています。まー私のように全国入賞もしたことがない三流指導者が偉そうにblogに書き続けているというのはどうなのかという話なのですが。それでも「普通の選手」がインターハイに進んだという実績はあります。そこにある程度の「理由」があるのではないかと思っています。とはいえ、それほど大したことではない。そのレベルで「指導をしている」と言えるほどの話ではないと思います。

他校が取り組んでいる練習内容を聞くのは面白い。実際に聞く事で様々な刺激になります。必要であれば取り入れていきたいなという感覚がある。日々勉強です。他の種目や他の競技からも学べるのであれば学びたいと考えています。何か「ヒント」になることが存在するかもしれないからです。それぞれに「やり方」がありその意図を探ることは面白い。

スプリント系の動きを強化しようと思えば「やり方」はたくさんあると思います。「タイヤ引き」であっても「距離」と「重さ」、更には引っ張る「スピード」が異なればそこから期待される効果は全く変わってきます。一概に「タイヤ引きが良い」といってそれを導入すれば強くなるのかといえば違う気もします。実施する指導者が「どのような意図を持ってやるのか」が重要だと思っています。意図がない練習であればそれは効果が見えません。その部分も非常に難しい部分があるなと思っています。

私的にはスプリント系である程度結果を出そうと思えばやはり「身体作り」が重要だと思っています。ボディビルダーのように筋肉隆々になる必要性は全くないと思います。が、体幹を中心とした筋肉は必要だと思っています。話の中で「寝転がってやるようなトレーニングをやらなくなった」という話になりました。話の中でも出たのですが「やらなくなった」といってもそれは「以前で比べて」であって「全くやらない」というものではありません。blogに「やらない」と書くと「やっていないんだ」と判断されるかもしれません。多分、他校よりはやっています。が、以前と比べてそこに対する比重が小さくなったという感じです。

「やり方」は千差万別。この世の中に「絶対に正しい」と言えるほどの練習はないと思います。私自身毎日が手探りです。その中で何をして行くのか。良い走りを身につけるために「やり方」を考えていかなければいけないと思います。強豪校がやっている練習だからうちの選手に合っているという気はサラサラありません。目の前にいる選手に何が必要かを考えながら取り入れていく、考えていくことが必要だと思っています。

1つの動きをやる。そのために何が必要か。別の事をやっていたら自然にその動きが出来るようになる事もたくさんあります。「正解」を探すのは難しい。だからこそ自分の「やり方」を示していく必要があると思います。これをやったら絶対に強くなるという「特効薬」があれば良いのですがなかなか見つかりません。これをやったら選手が大きく成長するという「劇薬」も存在しないと思っています。だからこそ考えてあれこれやっていく。そこに尽きると思っています。

うーん。思う事が上手く書けません。なかなかですね。もう少し頭が良ければ書けるのかもしれませんが。頭の整理が出来たからこの辺りの事もまた書きます。多分。
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ヒントをもらいながら

2016-11-29 | 陸上競技
月曜日、この日は7時間授業。なかなか(笑)。

テスト週間ですから練習時間は1時間程度。学内で練習をしていますから長くやっていると「何をやっているのか」と批判される可能性もあるので「きっちり1時間」としています。このことに関しても理解してもらえないのかもしれませんが。勉強はしっかりさせます。

1時間程度しか練習ができません。そのため「休憩時間を与えない」という形式で練習しました。最初にダイナマックスを使っての練習。これをほぼ休まずに10分程度実施。そこからスパイクを履いてすぐに次の練習へ。この日「膝を出す」ということに関して少し話をしました。細かい部分は割愛しますが「膝が上がる」ためにどうするかという話をG先生としていて「ポール走」を導入してみようということに。定期的に入れたいなと思っていたのですが実際にそこまでたどり着いていませんでした。

前任校で棒高跳びの選手がいました。練習はほぼやっていません。唯一やらせていた練習は「ポール走」のみ。時間があるときにはひたすらやらせていました。気が付くと12秒後半だった走りが11秒2まで上がっていました(笑)。これはこれで信じがたいことですが。当時は特に意識してやっていませんでした。「練習方法が分からない」からひたすらポールを持って走っていただけです。ひどい。

「膝の引き出し」の話をしている中で「ポール走は効果があるのでは」という内容が出てきました。長くて不安定なものを腕で支えて前に進む。その場足ふみでは進みません。腕振りが使えないのでしっかりと膝の引き出しができなければ前に進まないのです。なるほど。ということで早速ポール走を練習に取り入れました。普段はなかなかできないかもしれません。運良く(?)女子用のポールもあるので女子でも実施できます。6人組や5人組で実施して順番が回ってくるまでが休息としました。

不安定ですから体幹でしっかりと支えられない選手は進みません。膝が開く者もいました。これは面白いなと。ポール走単独では上手くいかない部分も出てくるかもしれませんが、この練習の中にいろいろと織り交ぜていくと結構いい練習になるのではないかと思いました。

30m5本を1セットとしました。セット間は座って休むのがもったいないので「メディ投げ」をやることに。走っていないのでそれが休憩になるかなと。マネージャーが不在のため、私が練習に付き合うことになりました。投げ返すのは私の役目。私自身も良い運動になります。30mを2セット実施しました。

ポールを持っていると体幹中心部に重いモノがあるので「腰」がうまく進まない選手も出てきます。下手をすると「足だけの動き」になりやすい。この部分をどうやって解消するか。G先生はミニハードルを使っての腿上げをするといいという話をしてました。うちはミニハードルの使用はしないのでほかの形で。「重心の真下でとらえる」という部分。ここに関しては様々な方法があると思っています。これを織り交ぜながらやっていくと面白いのかなと。

時間の関係でここからは「タイヤ引き」を実施。スパイクで走っているのでタイヤ引きをすることで「グランド整備」にもなります。まーこれは後付けの理由なのですが。さっきは腕を使わずに膝を上げる感覚を作りました。今度は腕振りをしながらしっかりと進む練習です。タイヤ引きも膝の引き出しができなければ進みません。流れの中で効果的だと判断してタイヤ引きをやりました。

見ているとかなり動き的に良くなってきているなと思う者が複数名。もちろん単純の「ポール走」をやっていたから走りが劇的に変わったとは思いません。これは「方法論」です。どのような動きがその選手合うのかはやってみないとわからない部分があります。これまでの積み重ねがあるから効果が出る部分もあります。少しずつですが「前で動く」というのが出来始めている選手もいます。この流れの中でしっかりとやっていくといいのかなと。

ドリルを中心にやってきたところがあります。あくまでドリルは「感覚づくり」の手段の一つでしかないのです。それ以外のことをやりながら走りを作るというのも重要なことだと思います。世の中には様々な「ヒント」があります。そのヒントを自分なりに噛み砕いて導入していく。「新しいモノ」に飛びつくという気はありません。ここに「意味がある」と判断できればやりますし、「意味がない」と思えばやらない。それだけです。

ちょっと思うことがあるのでまた書きます。多分。
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