あえてblogを書こうと思っています。批判されることはあると思っています。それをどのように受け止めるか。繰り返し書いていますが「一つのことに本気になる」ことのできる高校生が全国にはたくさんいます。「学校休業」をいきなり言われて戸惑う高校生も数え切れないと思います。
抜け道のように「学外に全員が集まって練習」をするというのも方法としてはあるのかもしれません。しかし、今はそれは絶対に避けたい。山口県では「感染者」は出ていません。が、これは「検査をしていない」「検査を受けられる環境が整えられていない」というだけであって少なからず何人かはいるのではないかと思います。
今回の「休業」に伴って「全体練習はしない」という話をしました。色々なリスクがあるからです。全体で集まることはない。やるかやらないかは選手に任せる部分が出てきます。保護者が「一歩も家から出てはいけない」というのであればそれに従うように。こちらは「強制」しない。こういうご時世ですから。ある程度は自分で判断してもらう必要があります。「競技は人生の全てではない」と思っています。
いくつかの「約束事」を作ることにしました。選手は自分たちで「LINEグループ」を作っています。この利用を促すことにしました。長期休業になります。一番恐ろしいのは「生活リズムの乱れ」です。朝起きないまま生活をする。学校で練習をするときには間違いなく起きます。日曜日が休みでゆっくり寝ることができる。が、それは毎日のことではない。今回の特例のような休みは「いくらでもダラダラできる」ということになります。
そのため、朝起きた時点で「LINEグループ」で「起きた」という報告をさせるようにしました。これをしないということは「不規則な生活」をしているという判断になります。一人だけの話ではなく他の者に「あー起きてないんだな」というのが伝わる。そういう評価を周りからされます。
さらに「身体を動かす」のであれば「LINEグループ」で「今からやります」という宣言をするようにさせました。離れていても身体を動かしているのは一人ではない。他の人もやっているんだという感覚を持てる。一人ではやりきれないことでも「一人ではない」と考えることで練習もしっかりとできるようになるかなと。
さらに夕方は時間を決めて「30~60分程度」の補強の時間を作ることに。これは時間を合わせて「LINEライブ」で合わせてやると良いのかなと。種目に関しては担当を毎日2人ずつ決めてそれを事前に指示する。毎日同じタイミングで練習を共有することで取り組みが持続できるかなと。前日に男子が「LINEライブ」で一緒に補強をしたというのでそれをそのまま導入しようと思っています。
練習の内容に関しては基本自分で考えさせようと思っています。「思いつき」で練習をするのを避ける。何も考えずにその場に行って考えると練習の偏りが出たり「目的意識」が曖昧になります。それではせっかく身体を動かす意味がなくなってしまう。事前に「練習計画」を立てるようにします。その時その時に「自分がやっておきたいこと」を考えて実行する。自分で決めたことをどれだけできるかだと思っています。
それだけでは曖昧になるので「SNS」を上手く使って「練習計画を修正する」という流れにします。本人達が「やりたい」と考えている練習について客観的に見ながらそれをベースにして練習計画を見直す。あくまで主体は選手自身。こちらが全てを与えるというのは違うかなと思っています。そのメニューを実際にやるかどうかは本人次第。自分で決めたことに対して行動するか。
「それ以外の活動について」も指示を出しました。基本自宅で待機。他者との関わりを最小限にする。周りがどのような活動をするか分かりません。ショッピングモールで遊んだり映画を見に行ったりするのかもしれません。友達の家に集まって遊んだりというの考えられます。窮屈かもしれませんがそれは「やってはいけない」と伝えました。それによるリスクが生まれるからです。インフルエンザになって1週間寝込んだだけで走れなくなります。そうであれば自分の身を自分で守るというのは当然のことです。
「勉強時間」を確保するという約束もしました。最低でも1時間は勉強をする。課題が出ている部分があるのでそれに対して何をするかも重要。毎日継続的に勉強時間を確保する。
さらには「陸上競技」についてのノートを作成する。これは技術的な部分を自分のためにまとめていくというものです。練習に関する資料はほぼ全て渡しています。ミーティングなどでも「物理学」に関する話もしています。時間があります。自分のために「走ること」についてまとめていく。イラストを描いたりしながらきちんと「陸上ノート」を作る。
競技に対して本気になれば時間を有効に使える貴重な時間だと思っています。もちろん、昼寝をしたりする部分も出てくるでしょう。全てを「四角四面」の生活を求めているわけではありません。ある程度「余裕」は持たせたい。が、本来的な部分を見逃したくない。
今回は「神様がくれたチャンス」だと思っています。自分自身がどれだけ「陸上競技」について考えることができるか。無理矢理ではない。やりたくなければやらなければ良い。元々うちの活動自体が「やりたくないなら入らない方が良い」というスタンスです。それでも「集団」ということで「入っている」という者も出てきます。それを今回の「自分たちでやる」という機会で試される。分かりやすいと思います。
「密閉空間」での活動が今回の感染に大きな影響を及ぼすと言われています。広い空間で練習をすることで感染する危険性はかなり低いと思います。他者と関わる時間もありません。そうであればこの活動自体は「悪」だとは思いません。考え方は様々だと思います。それでも「選手達が何を目指すか」というのは大きなことだと思っています。
もう少し書きます。多分。