kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

これからの取り組み

2020-03-02 | 陸上競技

あえてblogを書こうと思っています。批判されることはあると思っています。それをどのように受け止めるか。繰り返し書いていますが「一つのことに本気になる」ことのできる高校生が全国にはたくさんいます。「学校休業」をいきなり言われて戸惑う高校生も数え切れないと思います。

 

抜け道のように「学外に全員が集まって練習」をするというのも方法としてはあるのかもしれません。しかし、今はそれは絶対に避けたい。山口県では「感染者」は出ていません。が、これは「検査をしていない」「検査を受けられる環境が整えられていない」というだけであって少なからず何人かはいるのではないかと思います。

 

今回の「休業」に伴って「全体練習はしない」という話をしました。色々なリスクがあるからです。全体で集まることはない。やるかやらないかは選手に任せる部分が出てきます。保護者が「一歩も家から出てはいけない」というのであればそれに従うように。こちらは「強制」しない。こういうご時世ですから。ある程度は自分で判断してもらう必要があります。「競技は人生の全てではない」と思っています。

 

いくつかの「約束事」を作ることにしました。選手は自分たちで「LINEグループ」を作っています。この利用を促すことにしました。長期休業になります。一番恐ろしいのは「生活リズムの乱れ」です。朝起きないまま生活をする。学校で練習をするときには間違いなく起きます。日曜日が休みでゆっくり寝ることができる。が、それは毎日のことではない。今回の特例のような休みは「いくらでもダラダラできる」ということになります。

 

そのため、朝起きた時点で「LINEグループ」で「起きた」という報告をさせるようにしました。これをしないということは「不規則な生活」をしているという判断になります。一人だけの話ではなく他の者に「あー起きてないんだな」というのが伝わる。そういう評価を周りからされます。

 

さらに「身体を動かす」のであれば「LINEグループ」で「今からやります」という宣言をするようにさせました。離れていても身体を動かしているのは一人ではない。他の人もやっているんだという感覚を持てる。一人ではやりきれないことでも「一人ではない」と考えることで練習もしっかりとできるようになるかなと。

 

さらに夕方は時間を決めて「30~60分程度」の補強の時間を作ることに。これは時間を合わせて「LINEライブ」で合わせてやると良いのかなと。種目に関しては担当を毎日2人ずつ決めてそれを事前に指示する。毎日同じタイミングで練習を共有することで取り組みが持続できるかなと。前日に男子が「LINEライブ」で一緒に補強をしたというのでそれをそのまま導入しようと思っています。

 

練習の内容に関しては基本自分で考えさせようと思っています。「思いつき」で練習をするのを避ける。何も考えずにその場に行って考えると練習の偏りが出たり「目的意識」が曖昧になります。それではせっかく身体を動かす意味がなくなってしまう。事前に「練習計画」を立てるようにします。その時その時に「自分がやっておきたいこと」を考えて実行する。自分で決めたことをどれだけできるかだと思っています。

 

それだけでは曖昧になるので「SNS」を上手く使って「練習計画を修正する」という流れにします。本人達が「やりたい」と考えている練習について客観的に見ながらそれをベースにして練習計画を見直す。あくまで主体は選手自身。こちらが全てを与えるというのは違うかなと思っています。そのメニューを実際にやるかどうかは本人次第。自分で決めたことに対して行動するか。

 

「それ以外の活動について」も指示を出しました。基本自宅で待機。他者との関わりを最小限にする。周りがどのような活動をするか分かりません。ショッピングモールで遊んだり映画を見に行ったりするのかもしれません。友達の家に集まって遊んだりというの考えられます。窮屈かもしれませんがそれは「やってはいけない」と伝えました。それによるリスクが生まれるからです。インフルエンザになって1週間寝込んだだけで走れなくなります。そうであれば自分の身を自分で守るというのは当然のことです。

 

「勉強時間」を確保するという約束もしました。最低でも1時間は勉強をする。課題が出ている部分があるのでそれに対して何をするかも重要。毎日継続的に勉強時間を確保する。

 

さらには「陸上競技」についてのノートを作成する。これは技術的な部分を自分のためにまとめていくというものです。練習に関する資料はほぼ全て渡しています。ミーティングなどでも「物理学」に関する話もしています。時間があります。自分のために「走ること」についてまとめていく。イラストを描いたりしながらきちんと「陸上ノート」を作る。

 

競技に対して本気になれば時間を有効に使える貴重な時間だと思っています。もちろん、昼寝をしたりする部分も出てくるでしょう。全てを「四角四面」の生活を求めているわけではありません。ある程度「余裕」は持たせたい。が、本来的な部分を見逃したくない。

 

今回は「神様がくれたチャンス」だと思っています。自分自身がどれだけ「陸上競技」について考えることができるか。無理矢理ではない。やりたくなければやらなければ良い。元々うちの活動自体が「やりたくないなら入らない方が良い」というスタンスです。それでも「集団」ということで「入っている」という者も出てきます。それを今回の「自分たちでやる」という機会で試される。分かりやすいと思います。

 

「密閉空間」での活動が今回の感染に大きな影響を及ぼすと言われています。広い空間で練習をすることで感染する危険性はかなり低いと思います。他者と関わる時間もありません。そうであればこの活動自体は「悪」だとは思いません。考え方は様々だと思います。それでも「選手達が何を目指すか」というのは大きなことだと思っています。

 

もう少し書きます。多分。

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自分と向き合う〜階段サーキット〜

2020-03-02 | 陸上競技
この日の一番のメインは階段サーキットでした。本当に久しぶりにやります。うちの選手にとっては初めてやる内容。今の練習スタイルからすればこのパターンはほぼありません。

泥臭いというか、根性練習というか...。「走っていたら速くなる」という練習スタイルは好みではありません。動きを使って準備していくというスタイルが基本です。が、この手の練習が中心になるとどうしても「キレイな練習」が中心になります。走り終わってヘトヘトになる事が少ない。というか、ほとんど皆無に近い。

今回は意図的に階段サーキットをやろうと。前の記事にも書きましたが「自分と向き合う」時間にしたいなと考えていたので。サボろうと思えばいくらでもできる。補強で楽をしようとすればできる。しかし、それでは「本当にやりたいこと」はできない。この部分です。「自分の弱い部分」を認めながらそれを乗り越える「心」の強さが求められる。

何故、この日にこんなことをやるか。これから先の3週間、同じような状態が生まれるからです。1人でやっていたら「これくらいでいいかな」と感じる部分がある。適当にやってしまうことも当然ながら出てくる。その時に「このままでは強くならないな」と自制できるかどうか。高校生です。どれだけ意識レベルが高くなっても、目的意識が明確であっても1人でやるというのはなかなかしんどい部分が出てくる。

だからこそ「自分の心と向き合う」という練習をやりたかった。狭いスペースでやるので全ての階の窓を開けました。空気の流れを作り出すというのもあったので。階段サーキットをやるためには「環境」も必要です。連続した場所に階段がなければいけないので。トイレ棟には4階まで階段があります。ここでやるのが一番効果的だなと考えていました。

階段サーキットは単純なサーキットです。階段を全力で走って上がって降りてくる。そして補強をする。これを繰り返すだけです。言葉で書くと本当にシンプルな練習。しかし、そこにどのような負荷を加えていくかという部分です。初めてやる種目なのでこちらもどれくらいできるのか危うい部分がありました。階段は4階までそれを2本という形にしました。

グループを2つに分ける。片方のグループが練習をしている間はもう一方のグループが休憩という流れ。有酸素系になれば良いなと思っているのですが心肺機能よりも下半身にくるようです。




最初に階段を4階まで全力で走ります。追いかける形にして一切緩められないようにする。この階段ダッシュをゆっくり行けばかなり負荷は低くなります。必死。




走り終わったらその場で「スクワット20回」です。言葉だけをみるとそれほどの負荷ではないのかなという気はしますね。

2セット目は階段ダッシュを2本やって同じく「スクワット20回」をやる。そのまま休まずに「スクワットジャンプ20回」を加えていきます。何がきついのかというとセット数が増えるとその分、補強が追加されていくのです。




3セット目はさらに開脚スクワットが追加される。今回は初めてだったので開脚スクワットジャンプは外しています。




開脚スクワットが終わったらその場で「スプリット20回」です。「スクワット+スクワットジャンプ+開脚スクワット+スプリット」になるのでこの辺りから負荷は劇的に高くなります。この種目だけをやって終わりだけならそこまでではないと思いますが、積み重なっていく疲労があります。

こういう時に「自分がどうするか」です。本当に苦しい場面で「絶対にやり切る」と思ってやるか、「きついからできなくても仕方ない」と思うか。大きな差です。目には見えません。それでもこの差はこれからの競技に対する取り組み自体を決めていきます。

全員がやるのではなく半分が声出しをします。苦しい時に1人ではできない事がある。それが周りに仲間がいてくれることで苦しくても乗り越えられる。きつい時に「しっかり!」と言ってもらえると自分を奮い立たせることができる。この日の練習の最初に「チームについて」な話をしたのはその部分もあります。理解してもらいたいなと。

最後にこれまでの種目を全てやって最後にバーバージャンプを。遠慮気味に10回としました。20回やらせても良かったかなとは思いますが。







最後までやり切りました。最初に話をしていたのもありますが、誰一人手を抜くことなく全力で。こういう姿勢を見ていると「賭けるものがある」というのは輝ける最大のチャンスだと思います。自分自身の弱い部分を乗り越えていってこれまでの自分とは別人になっていく。その機会を我々は与えているだけ。

競技がこの世の全てだとは全く思っていません。何かを伝えるツールでしかない。自分と向き合うことができるかどうかで今後の人生は大きく変わると考えています。

流石に涙を流すまではいきませんでした。泣いたからいいというわけではありませんし。苦しくて動かなくなった時に気持ちを奮い立たせることができるか。できれば変わる。限界値を上げるという感覚。一人でやる時にも「自分に負けない」でやっていければ良いのではないか。そういう感覚でやっています。

かなり良い表情でした。自己満足ではないか?と言われるかもしれません。それでもこのタイミングでやるべきことがある。そこに関しては考えていかなければいけないなと。

良い練習ができたと思います。ヘロヘロになっていましたがそこから再びミーティングを。この時間が今後の競技を決めると考えています。

このことはまた別に。ちなみにこれをやったのは29日なので問題はないと思います。本当は3月1日まで問題ないと思うのですが。




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自分達でやりながら

2020-03-02 | 陸上競技

前の記事の続き。最初にミーティングをしました。そこで方向付けをしたいなと。このことがどれだけの意味を持つか。どれだけ伝わるかは分かりません。が、単純に「身体を動かせば良い」とは思っていません。

 

30分程度話をしてから自分たちで練習をしてもらうことに。私は「資料準備」をしようと考えていました。この日の練習に関してはメニューを提示しています。細かいことを言わなくてもできる内容。これができないようであれば今後の練習はほぼ不可能。仕方ないかなという感じがあります。これから3週間のことを考えると「自分でやる」といってもできない部分があります。そこに対して「やっておけ」ではできない。そうであればこちらとしても最大限の「準備」をしておきたいなと考えていました。

 

最近はできる限り「デジタルデータ」として練習を残すようにしています。それほどたいした内容ではないのですが。先日練習の精査をする際に「練習のグループ分け」をしました。これは前任校の時にやっていた内容から今やっている内容に関して「一覧表」のようにしているものです。「補強」は家でできるメニューを以前から作っています。さらに学校でやっている補強の一覧も。最近のものは入れていませんが、自分たちが1ヶ月以内にやっている練習に関しては練習ノートに書いているはずです。そうであればそこは考えれば良い。

 

「加速段階練習」「中間疾走練習」をある程度文書にしています。これを渡すことに。実際問題、読むかどうかは分かりません。ここには意図があります。これから先、「自分で練習をする」というときにどのように対応するかという部分です。これはまた別に書きたいと思っています。「練習をする」ことを求めているわけではありません。「自分に必要なことをする」「目的意識を持ってやる」「課題を克服するためにやる」という部分を重視しています。

 

とりあえず近所で身体を動かす、というだけでは時間がもったいない。多分、何も考えなければ30分程度動かしたら終わりになってしまうのではないか。「やらないよりはやった方が良い」というのは当然の話です。が、「やるだけ」では効果は低い。そうならないようにどうするのか。そこは考えなければいけないのかなと。「自分で考えてやる」という部分は重要だと思っています。しかし、「考える材料」がなければそれはできない。

 

ある程度、準備をしてから選手のところへ。途中、かなり時間を奪われる出来事も。ここに関しては省略します。「悔しかったら見返してみなさい」という話はしました。しかし、これはかなり困難だと思っています。「これから取り戻す」という表現がありましたが、「やっていなかった者の常套句」の部分があります。これまで見てきて「見返すくらいやる」というのはほぼ皆無でした。前の記事にも書きましたが「組織としてどうするか」だと思います。「危機的な状況」である今だからこそ考える必要がある。

 

練習に卒業生のshotaroが来てくれていました。前日まで合宿だったらしく休みなので来たと。こうやって気にかけてくれるのはありがたいですね。この日の練習に関しては見守る方が良いだろうなと考えていたので私は距離を置きながら。補強系は終わっていました。チューブもも上げをしてからスイッチングドリル。そのままミニハードルを使ってのスイッチング。雨の影響で室内でやることになっていました。自主的に窓を開けてやっていました。この部分も気を遣わないと行けないなという感じです。当然ですが。

 

スイッチングからスイッチングラン、スプリントスティック、スイッチングランスプリントのタタタを。段階を追ってやっています。練習できる距離が限られているので動きを作ることが最優先。道具を使ったり互いの動きを見たりする機会がこれからは激減します。貴重な機会をどのように使うかだと思っています。shotaroがやっていたときよりももっとポイントを明確にしてやっています。サポートしてくれている者に確認をしていました。こうやって「自分の動きを作っていく」と言う感覚が必要だと思います。

 

スプリントを入れようかなと思っていましたが、スイッチングランスプリントをやっているので良いかなと。そこからは補強サーキットを。ここもしっかりとやる。私は見守る。特別何かを言うというのはしませんでした。自分でやる。繰り返しになりますがこの部分は重要です。体幹と股関節周辺の負荷がかかります。上半身メニューが少ない気がするのはあるのですが。ここは検討の余地あり。

 

終わってからもう一度二階に上がって片足スキップ。さらにスイッチングランスプリントまで。走るというのは重要だと思っています。補強をして終わるという流れを完全にやめています。もう何年も。今は特にそういう感じが強くあります。今、意欲が高い選手達が数人いてくれるのでこちらのやりたいことができるようになっている。大きなことです。

 

ここから場所を移っての「階段サーキット」です。これはまた別に書きます。たいした話ではないのですが。

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心構えを作る

2020-03-02 | 陸上競技
土曜日。うるう年なので29日がありました。3月2日から休業。3月1日は家庭学習日。そうなると全体で集まって練習ができるのはこの日までとなります。天候は雨。これをどうするか。

多くの全国選抜が中止になっています。この中で何を感じるか。一生に一度というのは全ての種目で同じだと思います。こんな中で「自分さえ良ければ良い」というスタンスでやるのは難しいなと。「関係なくやる」というのも一つの方法なのかと知れませんが、それは世論も許さない。そして何より選手に大きなリスクが生まれる。ここは絶対に避けなければいけない。そう考えています。

前日に「全体で集まってやる事はない」と伝えていました。学校ではなく他の場所で集まってやるという抜け道があるのかもしれません。しかし、それをやり始めると「休業」にした意味が一切なくなります。もちろん選手にとっては重要な時間だと思います。

ある意味、「本気度」が問われるのではないか。今のところ3週間となっています。この3週間の過ごし方で結果は大きく変わるのかなと。これまでは何も考えずに学校に来れば練習環境が整えられていて、考えずにグランドに立っていてもメニューが与えられてそれに従って練習をすれば良いという状況。準備も片付けも含めて自分がやらなくても誰かがやってくれる。何となくやっていても時間が過ぎる。「与えられる」事に慣れてしまっている。ここを打破する事が必要なのではないか。

そう考えていたので土曜日の練習の始まりの時点で簡単なミーティングをする事にしました。残念ながら全員参加にはしませんでした。ここも批判をされるかもしれませんが。これから誰も見ていない3週間を過ごす。ある程度の競技に対する意欲がなければ絶対に出来ない部分がある。「部活動」という感じで与えられた空間の中で過ごすだけでは済まないからです。

社会人選手。何度か書いていますが「別にやらなくても良い」のに競技に対して真剣に取り組んでいます。誰かから強制されるわけではない。やらなくても誰かから何かを言われるものではない。それでも続けている。これは「好きだから」というのが大きい。更には「自分のためにやる」という感覚があるからです。練習を一切しないで試合に出るのいうのではなく「空いた時間を見つけて身体を動かす」ことで力を持って高める、維持するという考え方です。そういう考え方からは学ぶものが多いと思っています。

話があちこちしていますが。この日はかなり久々に「階段サーキット」をやろうと考えていました。これは前日に予告していたのですが。今の学校でやった記憶はありません。何故なら「無理」だと考えていたからです。ある程度、心が「競技」に向かっていなければやる意味さえない練習だからです。きちんとやればかなり負荷がかかります。やるだけなら誰でも(?)できる。今この時だから意図的にやりたいなと。サボろうと思えばいくらでもサボれる。これから3週間と同じことです。誰も見ていないのだから手を抜く事は簡単。そこをどうするのか。

事前にblog内検索をして「階段サーキット」に関する記事を見つけてそれを別紙に抜き出して印刷して渡す。3つの記事を抜粋して読ませました。こういう意味ではblogは役立ちます。その時の状況をしっかりと示す事ができる。時期としてはmakinoが入学して来た時の5月、3年生のインターハイが終わって支部新人が終わってから国体に向けてやっていた8月末、その1週間後という記事。




何となく読んでもらったら分かるのかなと感じています。makinoとkanaが入ってきたので2年生を出さずに1年生2人を出すという状況。この年も新入部員はほぼいない。2人だけでした。その中で勝負をしようと思えばどうするべきか。力はあっても全くダメだった2人(笑)。リレー練習の時にバトンの中にタンポポを詰めて走り始めたらバトンからタンポポが飛び散るというアホな事をしていた2人。恐ろしい話ですが。

チームとして。どれだけ力が付いてきてもチームとしての「考え方」や「方針」が理解できなければそこから崩れ去る。きちんとやる選手がいてもそうではない選手がいたら先には進まない。不快な想いをしなかまらやっていくというのは意味がない。意図的にこのミーティングに参加させなかった者もいます。その理由は伝わらない気はします。どこに合わせるのか。

そしてmakinoが3年生になる。あれだけ適当だった選手がそれなりに成長する。階段サーキットをやった時にmakinoが口にした言葉。「きつそうな姿を見せるのはかっこ悪いから普通にしている」と言う言葉は初期の頃から考えると考えられないですね。自分自身と向き合って取り組む中で随分大人になっていたのだなと再確認できました。「苦しくてもやるべき事をやる」という部分。

この練習、「技術的な効果」はほぼない0だと思っています。負荷はかけられます。下半身はかなりしんどい。しかし、これをやったからといって「技術的に変化を生む」ことはない。どちらかというと「自分自身の内面と向き合う」時間になります。根性論と言われるかもしれませんが。必要な要素です。取り組みの姿勢を見なおすという意味合いがある。自分がどうしたいのかを最後の練習で確認させたいと。

最後の記事は当時の女子キャプテンの変化を記しています。そして周りとの「想いの違い」が如実に現れているという記事。結局、この年は県新人の決勝でバトンがきちんと渡らず終了。インターハイ出場したチームが中国にさえ進めませんでした。女子キャプテンのもどかしさはずっと続いて10月の県体が終わった後に「部活を辞める」という話になりました。「熱量の差」が大きかったのが大きな理由だったと思います。どれだけ本気になっていてもそれが1人だと浮いてしまう。だから多くの者が同じ方向を向いてやらなければいけない。

kanaが12秒97から3ヶ月で12秒35まで伸びた。このことも伝えています。記事にも書いています。「リレーでインターハイに進む」という誰よりも強い想いがあったからこそそれができた。自分に足りないと感じたから変わる事ができた。競技に対する想いの強さは別格でした。それが結果に繋がる原動力になった。だから「練習は嫌い」と公言していても必死になって練習をする事ができた。

この辺りのことを練習開始前にかなり話ました。階段サーキットをやるためにというだけではなく、今後の取り組みが問われるという部分があると考えていたからです。

長くなりました。とりあえず記録しておきます。

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