思うことを。
この時期にblogを書くというのは色々なリスクがあるなと感じてはいます。「練習をしている」というのは批判の対象となりやすい。屋外でやっているのでコロナの感染のリスクは低いと思います。色々なところで話を聞きます。「みんなが自主的に集まってきた」「そこなら偶然顧問がいた」「部活動ではない」というのがあるとかないとか。
集まって全員が同じ練習をしていたらそれは「部活動」とみなされる可能性が高いなと思っています。人数の問題ではなく「一律の練習をする」というのは「部活動」でしょうし。クラブチームだったらそれは良いのか?と言われると微妙です。そこに「差」があると周囲は捉え難いからです。正直、屋外の競技で「集まって練習をしてはいけない」というのはナンセンスだと思います。
が、屋外でやる種目だけ「活動していい」ということにはなり難いと思います。世の中というのはそんなモノです。室内種目もあるし、文化部もある。屋外で離れて身体を動かすのは良くて室内はダメだと言い出すと結局不満が大きくなる。こういう状況であれば「集まって同じ練習をする」ということに対しての批判が生まれやすい。「新型コロナの感染」とは別の問題がここに存在している気がします。
また、「自主練習」をする。これに対して「怪我をしたらどうするのか」という意見が出てくる。もっともな意見だと思います。「部活動」であれば学校の管理下で行う活動です。その際、怪我をしたら「日本スポーツ振興センター」の保険から治療費が支払われます。これはクラブチームであればスポーツ保険に加入しているはずです。その活動中に何かあった場合にはそこから治療費が支払われる。
が、「自主練習」をしている時はどうなるのか。それに対して「誰が責任を取るのか」と言われる可能性は十分にある。ここに関しては保護者の理解を得なければいけないのだと思います。一番安全なのは「家に居る」ことなのかもしれません。しかし、それでは体力も落ちますし運動能力自体の低下が見られます。それに対して「身体を動かす」という選択肢を取る。我々が「身体を動かした方がいい」と伝えたことで怪我をしたことになって責任問題を問われるのかもしれません。
誰かと遊ぶ約束をする。その辺りも途中で事故に遭う。その時に「友達と約束したから事故に遭った」という話になるのか。その時に相手に責任を問うのか。この部分は分かりません。そういう感覚の人もいるのかもしれない。
誰のためなのか。選手が練習をしたいと思って身体を動かすことは「悪」でしょうか。本当にやりたいと思っている子供たちが「身体を動かすチャンス」を奪われるのは如何なものか。それを批判する権利は周りの人にあるのか。そこに関しては大いなる疑問を感じています。
「自主練習」しかできない状態が生まれています。学校管理下ではない活動を子供たちに求めなければいけない状態が生まれている。「部活動」に所属するということで「練習をする」というのは必須条件だと思います。別に「部活動」ではなくても社会人選手が身体を動かす、競技力を上げるために練習をするというのも「同等」だと考えています。
クラブチームに入って競技をやるというのも選択肢の一つだと思います。本当にクラブチームだけで指導者が生計を立てようと思えば月謝としてかなりの金額を集めなければいけなくなります。スポ少のように「ボランティア」のような形であればできるかもしれませんが。そうであれば「学校における部活動」も「クラブチームにおける活動」も同じではないか。ほとんどのクラブチームは「ボランティア」の延長で「好きだから選手のサポートをする」という位置付けなのではないかなと。
今のシステムでは「自主練習」は保険の対象外になると思います。これはクラブチームであっても同様のはずです。「部活動」「クラブチーム」として集まって活動をしている場合は問題がないのかもしれませんが「自主練習」というカテゴリーであればどのような活動でも対象外になる。こうなると本当に「何もできない」という感じになるのでしょうか。
そう感じたので選手には「1ヶ月だけでも自分たちでスポーツ保険に入って欲しい」と伝えました。自分が怪我をするだけではなく相手に怪我をさせる危険性があるからです。練習中に他の誰かに接触してしまった時に子供たちが「責任を問われる」というのは避けたい。これは学生だけではなく社会人も同じだと思いますが。大学の時、こんな事は一切考えずに練習をしていました。今の時代であれば「リスク」なのだと思います。
任意保険に入るかどうか。これも保護者の判断だと思います。何かがあるかどうかは分かりません。が、こちらは提案するしかない。本来であればこんな提案をする必要性もないのだと思っています。誰のためにやっているのか。学校教育は誰のために存在するのか。ここを本当に考えているのか。今の現象を打破する方法はあるのか。
分かりません。が、考えている事、感じている事だけは書き続けたいと思います。全ての人に理解してもらえるとは全く思いません。共感してくれる人もいるかもしれない。全面的に批判される人もいるかもしれない。何が正しくて何が間違っているか。そんな事はそれぞれの価値観でしかない。
まとまりがありませんが。記録しておきます。