少し?書きます。
前の記事とは真逆の話になるのかもしれません。この休業期間に「差」が出る。ここは間違いないと思います。そこに対するアプローチや考え方は人それぞれなのかなと。
今回の休業期間は「自分で練習を組み立てる」という形にしています。「部活動禁止」ですからその場に行って私が指示を出すのは違うのかなと。それぞれが場所の確保などをしながらやっていくのは大変だと思います。家の近くに走る場所や身体を動かすスペースがないというのもあるでしょう。その中で何をするのか。それぞれの対応力が求められるのかなと。
練習に関しては「自分で組み立てる」ことがベース。それに対して私が少し修正をして送り返す。OneDriveを利用してWordで作り直したメニューを「共有」する形にしています。あくまでベースは「自分で組み立てる」という部分。一から私がサポートはしません。単純に一昨日やったから同じメニューをというのではない。やってみて課題を見つけてそれを修正する。その繰り返しなのかなと。
ある選手。練習について真剣に考えています。なかなかです。元来の性格もあると思いますが。練習中に必ず動画を撮っています。練習が終わったという報告をくれるのですが、そこに動画があります。「今日は〜をやったのだが、◯◯が上手くできた」「中間での切り替えが遅れたので明日はそこを中心にやりたい」ときちんと組み立てている。動画を撮りながらやることで自分の感覚と客観的な動きの違いを理解する。
こうやって組み立てていくというのは重要だと思っています。いつもは「与えられる」メニューです。練習に関しては「最大公約数」の内容になる。一人一人に全てをマッチングした練習にはなり難いのです。ここを「各自練習」として位置付けてやっているチームもあります。ある程度の「意識レベル」と「課題意識」を持っていなければできないかなと感じています。一律の練習だけではなく自分に合ったモノを個別に取り入れる。こういう部分を育てる事が「選手として自立する」という意味合いでは大きいのかなと。
休業期間。こうやって動画を撮りながら課題意識を持って取り組む。自分自身で振り返りながらやる。それにより「自己理解」が深まっていくのかなと。単純にやっているだけではなく、自分で感じ取りながらやっていくというのは今後の成長を促す事になるのかなという感じを受けています。
また、ある時「坂道でスイッチングをやる」という提案をしてきた選手が。普段の練習ではなかなか坂道走ができません。山まで移動しなければいけないので。今回の時期はある程度自分達で自由が効きます。やりたいなと思っている事ができる。坂道でスイッチングをすると普段よりも前に引き出す意識が必要になる。そうやって普段と同じことを環境を変えることで「感覚を変えていく」というのができる。それは非常に意味がある時間なのではないか。そう感じました。
さらに別の選手が「10m+30m」「10m+50m」「30m+50m」などの「加速走」をやりたいと計画を立てていました。これもそのままやる事に。自分で「やってみたい」「取り入れたい」と考えたモノを大きく否定する必要はないと思っています。今の自分にとってその練習が必要だと感じたからやってみる。逆にその感覚が良いのであれば普段の練習にも取り入れていけばいい。選手から提案されたモノもうちにとってプラスになるかなという気はしています。それを見つけ出す機会になる。私にとっても勉強になります。
「チャンス」だと書いてきたのはこういう部分を期待していたからです。与えられる事に慣れすぎていて「考える」ことから逃げていた部分があったのかなと。私が目の前にいればそれに頼る部分がある。そこから抜け出す「チャンス」なのではないかなと考えていました。前な記事のように「やらない」という「リスク」もあります。しかし、本気で何かをやろうと思えば「やらない」者に合わせる必要性はないかと。
こういう部分も含めて「練習計画」を立てさせています。「練習場所に行って考える」のではなく「あらかじめ考えて取り組む」ことでその日のやる事が明確になります。何人かで集まって「今日は何する?」と考えるというのも一つのパターンなのかもしれませんが、最初から「やるべき事」を考えておく事で練習の質が間違いなくあがります。そういう部分も含めて「チャンス」なのかなと。
まだまだ道半ばです。これまでのことを私自身も振り返りたいなと考えています。私が云々ではなく最後は選手何どうするか、です。少しずつ変わっていっている。人数は少ないですがこうやって取り組んでいるというのを示していきたい。応援されるチームになるというのはまだ遠いかもしれませんが、必死になって取り組んでいる選手がいます。こんな状況だから「成長」へとつながっていく。そう信じています。
また書きます。