kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

本気度

2020-03-03 | 陸上競技
土曜日のことを。部室で他の選手が待っていたら「ゴロゴロ」という音がするので何かなと思っていたら電車組が「キャリー」を持ってきたようでした。練習の道具を持って帰る。そのためには普通に手で持って帰るのは難しい。そこで二人で示し合わせて手段を考える。それが「キャリー」に荷物を詰めるということだったのだと思います。
 
繰り返しになるかもしれませんが、私はそこまで話をしているわけではありません。「練習するのに必要な道具は持って帰っていい」「早い者勝ちね」とだけ言っていました。それぞれの環境の中で何ができるかわかりません。その中で自分たちがどう判断するか。そこに尽きると思います。
 
どうやって持って帰るのか。何を持って帰るのか。気になったので写真を撮るようにだけ伝えていました。
 
 
 
マークとスティック。その他、もろもろ。

 
これはまだ積み込み途中の気がしますが。メディシングボールを持って帰っているのか?!何ができるかのをしっかりと考えてもらいたい。

 
キャリーに荷物を積んだらこんな感じになるようです。中に入らないのでミニハードルは別に持って帰るようです。すごい風景。

 
キャリーをもって雨の中、駅に向かう。これもシュールな状況ですね。



台を持って帰るのはさすがに大変だったようで「紙袋」持参で。これも自分たちで考えての行動だったようです。
 
これをどう感じるか。自分たちで「必要なことを判断する」という部分。「本気度」が違うのかなと。言われて何かをするのではなく先のことを考えて自分で考える。シャフトを持って帰ったのもですが、「練習をするために何が必要か」という話だと思います。持って帰るために「キャリー」を持ってきて荷物を詰め込む。
 
こういう姿を見ると「我々に何ができるのか」を考えさせられます。「休みになったラッキー」と思っている学生とは色々な意味で違うと思います。これが「強制されている」というのであれば意味はないと思っています。
 
私の顔色を伺って対応しているのかもしれません。しかし、私はそこは一切求めていません。「やりたくなけばやらなければいい」といっています。これからの活動は見守りたいと思います。
 
この子たちの「想い」がこれから先、明るい未来を作ってくれると信じておきたい。
 
 
コメント (2)
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誰のためにやるのか

2020-03-03 | 陸上競技
なかなか全てを更新するに至りません。書きたいことが多くて。ネットニュースでは今回のことをひたすら取り上げています。
 
北海道知事の発言や行動が「リーダー」として評価を受けています。後追いで何かをするのではない。その場で状況を判断して最適な行動を取る。周りに忖度したり、何一つ考えず言われるがまま決断を下す。現状をもっと考えて欲しい。訳の分からない「不安」のパンデミックが見られます。行政が過剰反応をするから国民はさらに過剰反応をする。トイレットペーパーがどこでも売り切れ。不安を煽りまくっている結果です。
 
話を自分達のことに。今後の過ごし方を話してからの流れ。面と向かって選手に話をしました。この期間がどれだけ大切なのか。自分達が何をするべきか。そのことを考えさせる。理解させる。そこには時間が必要だと思っています。
 
そこでプラスアルファで話をしておくことに。これも以前から話をしている内容です。心理学者の言葉を引用して話をしました。
 
 

「やることをやったかのように見せかけて手を抜いたことはありませんか?見せかけだけの努力が本当の成功につながるのでしょうか?成功におよばないのがわかっていて、なぜそんな見せかけだけの苦労をするのでしょうか?見せかけなど関係ないのです。一生懸命できることをするしかないのです。成功に近道などありません。忍耐力と目的に向かう集中力がなにより必要です。格好をつけるだけでなく、自分らしさの勝利に向かうことが大事なのです。見せかけはただ単に成功の幻覚をつくりだすだけなのですから」。

 

これはいつも言う話です。「やりたくないならやらなければ良い」という部分。学校で練習する時も基本的に強制はしていません。やりたくなりのであればうちに入って陸上競技をやらなければいい。お互いに不幸だからです。嫌なものを嫌々やるというのは楽しくない。

 
やっていないのかやった振りをする。それは誰のためになるのか。「やっている」と嘘をついても自分自身は誤魔化せません。元々、誤魔化す意味は全く無いのです。やりたくないならやらなければ良いだけの話だから。
 
きちんとやらなならばいけない、という訳ではない。本当に自分が必要だと思えばやればいい。うちは「陸上競技」をしている。趣味で身体を動かしている訳ではない。競技をしようと思えば自分自身に厳しくなる必要がある。できていないことに対して「仕方ない」と思うのではなく「できるようなする」という判断ができるか。
 
この世で一番意味がないことは「やった振りをする」ことです。「やっていない」のに「やった」と言い張っても何の意味もない。本当にシーズン中に結果を出したいと思うのであれば「自分が何をするか」は分かる。分からない者は所属する意味はない。あくまで「競技」をするならという前提ですが。
 
この辺りのことは「言わなくても分かっている」という話だとは思います。それでも人間は「弱い」部分があります。初志貫徹ができない。だから念を押しておきたいなと。
 
更に「チーム」について練習開始時に話した内容をもう一度確認しました。これも以前のblogに書いていた内容を引用しながら。
 
「部全体でどのような方向に進むのか。そこを各自が考える必要がある。何のために陸上競技部に所属するのか。「なんとなく所属する」のであれば、時間がもったいないのでは?「個人種目で好きにできるから」と考えているようでは競技にならない。
「集団スポーツ」では「弱い者」「努力できない者」がどれだけ集まっても勝負にならない。チームスポーツが強くなるためには「個」の力が必要になる。逆に陸上競技で強くなろうと思ったら「集団」の力が必要になる。一人ではできない事でも「集団」ならやり切れる。「チーム」を作ることで初めて「個」が強くなる。だからこそ、「チームのために何ができるか」をきちんと理解する必要がある。そして行動で示す必要がある。」
 
この部分。これも何度も話をしています。本当に戦おうと思えば「個」が強くならなければいけない。前任校で指導を始めた時、人数が足りなくて長距離と幽霊部員だった3年生に練習にこさせて無理やりリレーを組みました。出るだけ。何もないところからのスタートだったので「参加する」ために苦肉の策。
 
そこから2年後にリレーで中国へ。しばらく「中国に行くのは当たり前」という雰囲気がありました。しかし、そのレベルで停滞する。選手が「マイルでインターハイに行く」と本気で言い出した時に「弱い者が集まってもインターハイにはいけない」という話をしました。厳しいかもしれませんが。
 
個人で何とか中国に行けるというメンバーが集まっても絶対に戦えない。「リレー」は集団で戦うという意味合いが強いですが、本当に戦おうと思えば「個」の力がどれだけ高まるかという話になります、周りがどうこうではなく「自分自身」が強くなる必要がある。
 
そして「個」を強くするためには「チーム」の力が必要になる。一人ではどうしても競争が生まれない。自分なりの努力で話が終わってしまうからです。金曜日の練習で「競争」をさせました。今の自分の力を把握するためです。一緒に練習していなくても身近に「ライバル」がいる。お互いに高め合う関係が作れるから強くなれる。一人ではできないことでも「チーム」があればできることがある。
 
だからこそ前の記事に書いた「1人ではない」という感覚を作りたいと考えています。小さい規模だからできることかもしれません。何人かは本当に必死になれます。ここをどう活かしていくか。
 
全国には本気で取り組んでいる選手がたくさんいます。こうやってblogを書くことに意味があるかどうかわかりません。しかし、多くの選手、多くの指導者が「この状況をどのように乗り越えるか」と考えています。私はある意味「チャンス」だととらえています。自分が成長するために与えられた「試練」かもしれません。「自分がどのようにしたいか」をしっかりと考える時間があります。
 
「信じている」という話で締めくくりました。これからは選手の行動です。信じます。
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