kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

勉強三昧

2008-10-15 | 陸上競技
今日は今週の土曜日の代休で学校自体は休み。明日からテストなのでいつも通りに登校して少しトレーニングした後に勉強会を実施しました。

練習自体はサーキットとウエイト。もう一度動きの確認をしてから実施しました。時間が経つにつれてどうしても動きがあやふやになります。動きのポイントをしっかりと確認しておかなければ効果も上がりません。きちんとした形での練習を進めていく必要があります。

練習自体はかなり集中してできたのではないかと思います。昨日話をしたこともあり、下級生も積極的に動いていました。これが当たり前の状態にならなければいけません。下級生は不足部分が多いのでどれだけ自分で取り組んでいくかが重要になります。基礎筋力にしてもまだまだ不足しています。特に下半身の筋力が弱い気がしています。かなり補強はやっていますが、まだまだですね。冬期練習ではしっかりと「脚作り」をしていかなければいけません。

下級生に刺激され上級生もこれまで以上に意欲的に取り組んでいました。この子達の中で何かが変わってきたのだと思います。これまででも意識レベルとしては非常に高いと感じていました。それが中国新人を経てさらに上がってきた気がします。女子だけではなく男子が高くなっているのが良いですね。日誌に「女子が大会に臨んでいるのだから自分達も負けずにトレーニングをしなければいけない」と書いている者が数名いました。そこは非常に意味のあることです。このままの継続を期待します。

10時過ぎから18時までひたすら勉強。学校にいらっしゃった先生に積極的に質問する選手も複数見受けられました。仕事の邪魔になるのではないかと多少心配しましたが、みなさん非常に協力的でサポートしていただきました。感謝。ある人から「意欲的に勉強していますね」と言われました。部活だけではなく勉強面も非常に大事なことです。日常生活と勉強がきちんとできない者は絶対に競技面でも上手くいきません。「裏表」のない生活をしなければ絶対に競技にも出てきます。

自分の身の回りにあるモノ、全てが自分を成長させてくれるモノです。そう考えれば手を抜くことはできないと思います。ここが選手の「意欲」を判断する材料にもなります。自分のやるべき事を全力で取り組む者は必ず競技面でも成長してきます。地味な作業ですがきちんと取り組んでいきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

主体は?

2008-10-14 | 陸上競技
少しずつ「力」がついてきています。しかし、この主体は「選手」です。「選手」自身が「強くなりたい」と願うから、そのための努力をしている。だから少しずつ強くなるのだと思っています。

指導者の「力」もあるとは思いますが、私はまだまだ勉強中ですし、「目標」とする2人の指導者とはレベルが違うと思います。ここで勘違いして「自分の力で強くなった」とは思えません。うちの選手も目標とする指導者に様々なサポートや指摘を受けているから、「力」を発揮できるようになっているのだと思います。今回の中国新人を終えての日誌に「大会前にズレを調整してもらえたので力が出せた。感謝を忘れない。」と書いていました。きちんとわかっています。この気持ちを持ち続ける事が「強くなる」ための最低条件です。

あくまで競技する主体は「選手」自身です。指導者が前面に出る必要はないと思います。「自分が指導したから強くなった」と考えるのは指導者のエゴです。私が目指す指導者は「自分が」という人はいませんでした。私もそこを目指したいと思っています。

もちろん、私にしかできない「指導」や「関わり方」があると思います。それが「絶対的」だとは思いません。私の指導の中心は「話をする」事です。「心」を動かす事が出来れば主体である「選手」自身が動きます。そのために私が動くだけです。私が様々な事を考える事で「選手」が変わっていく手段が見えてきます。

まだまだやるべき事は山ほどあります。それを私は提示していきます。「選手」が必要性を感じてやるかどうかです。

私自身成長していかなければいけません。一歩一歩着実に進んでいきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

強い気持ちを持つために

2008-10-14 | 陸上競技
今日は時間的にも短時間で終わらせる必要がありました。加えて女子は中国新人に向けて練習量を調整していたので、一気に追い込みました。

最初の段階でミーティングを実施しました。中国新人から学んだことを自らの口で話をさせました。それに加えて私が感じた事を。1年生に「甘え」があること、自分達が何とかしないとチームが変わらないという「自覚」を持つ必要があることを伝えました。2年生を誉めるわけではありませんが、かなり成長してきています。「今」は届かないが「何とかしたい」という気持ちが見えます。しっかりと下級生が感じていく必要があります。

女子に関しては、1年生の「甘さ」を感じた部分があったので、自分自身の「弱さ」と向き合わせました。これまでは「付いていくだけ」で済んでいました。上級生についていくだけで十分力が上がります。1年生はそんなものだと思います。が、これからはそのレベルの取り組みでは足りません。

これまで1年生の中に「他の人が何とかしてくれる」という気持ちがあったと思います。リレーを走る時も「残りの3人がいるから何とかなる」という気持ちがあったはずです。「自分が勝負を決める」という「強い気持ち」が不足していました。私自身そこまで求めるのは酷だと思っていた部分もありました。これからはそんなレベルでは話になりません。「自分がいなければ勝負できない」という「自覚」を持たなければ、チーム自体の力が上がりません。

1年生が「甘い」ので女子は本数を増やすという理由で自分自身と向き合わせました。それは理由の1つであり、最も大きな理由は「強くなるためにどのような気持ちが必要か」を「心」で感じさせる事でした。2年生と一緒に走らせることで「心」が動くと思いました。昨年から様々な場所で練習をさせてもらい、冬期練習を「強くなりたい」という気持ちで乗り越えてきました。苦しいときに何をしないといけないかを分かっています。

今日は「折り返し走」を実施。女子は男子の倍の本数にしました。今回の練習、1本もmisatoは負けませんでした。一番苦手な練習ですが、負けませんでした。1年生には「勝ちなさい」と話をしましたが、それを寄せ付けない「強さ」がありました。今のままでは1年生は決して勝てません。スピードレベルが上がっていないshimaにも勝てません。それだけ「気持ち」に差があります。

本来強いはずの部分で「勝てない」というのはやはり「弱さ」があります。メンタル的な部分で「きつくて走れない」と考えてしまう。「強くなるんだ」という「気持ち」を「苦しい」という「気持ち」が勝ってしまう。だから「力」を伸ばし切れない。技術的な部分も大きく影響しますが、やはり大切なのは「強くなりたい」という「気持ち」です。ここがなければ絶対に強くなれません。

突き放して各自に理解させました。「今」分からなければ、この先も絶対に理解できません。肌で感じて、「心」を動かしていく事ができなければ先には進めない。「勝負」をするなら1年生が強くなる必要があります。「自分が強くならなければ勝てない」という「自覚」が必要です。チーム内の競争を生み出す事で飛躍的に強くなると思います。

全体的な成長に期待したいと思います。単純に「戦いたい」と言っているわけではありません。そのための「心」を作っていきます。下級生が上級生に勝てるか?上級生が決して負けない強さを持てるか?ここがこれから先の成長を決めます。全体が変わる必要があります。今のままでは戦えません。各自の「自覚」に期待したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どう戦うか?

2008-10-13 | 陸上競技
新人が終わり、学校に戻って少しだけミーティングをしました。各自が感じたことを口にしてチームメイトに理解させる作業です。まだまだ上手く話ができない選手が多い。自分の感情を素直に伝えるということができない。この辺りの成長も期待したいと思います。

今回の中国新人を終えて感じたこと。選手には「力の差」を感じるように最初から話していました。「今」の力では戦える可能性は非常に低いですからね。大きな「差」を感じて各自がどう思うか?ほとんどの選手が「冬期に向けて」の話をしていました。「今」のままでは戦えないのが自分達でも分かったはずです。それは間違いではありません。1人だけ「全く戦えないわけではない」と話しました。大きな事です。実は私もそう感じました。トップの3つには太刀打ちできないが、上手く力を付ければなんとか戦えるのではないかと感じました。これも「また馬鹿なことを」と言われるかもしれませんが、「絶対に届かない」ものではないと。他校は絶対的なエースを抱えていてそれを有効に使って勝負します。うちは絶対的なエースがいませんでしたが、力を発揮することはできました。大きな意味を持ちます。

希望的な観測だけでなく、今回のレースの反省もしなければいけないと考えていました。今回のマイルのレースは「1走で離されたこと」でほとんどの流れは決まりました。責任追及するというのではなくきちんと分析する必要があります。選手の前でも話をしました。本人も自覚していますが60秒ラップで走っても少し置いて行かれるレベルです。1走が63秒7かかると2走以下が流れに乗れません。バトンの受け渡しだけで計っているのではなく400m通過時点のラップなので、実際の走力が分かります。最近の調子からいって62秒台では来れたのではないかと思います。

本人にとっては辛い宣告だったかもしれませんが、自分自身分かっていたはずです。個人で話をするときにもそれを話していました。理解はしているはずです。自分が力を高めないと勝負はできないということに。スポーツコーチングの本にはよく「責任が誰にあるか?」をコーチが追求してはいけないという書き方がしてあります。本人の気持ちを考えたら当然ですね。なぜ、その話をしたか?きちんと理由があります。それは「全員がキャプテンに頼りすぎる」からです。キャプテンとしてみんなをまとめていこう、引っ張っていこうという意識が強いので全てにおいて気を遣って行動します。本当ならもっともっと自分の動きや感覚に目を向けて集中しなければいけない部分を、周りに力を分けているのです。それにみんなが頼ってしまって「自主的な行動」ができなくなっています。だから力が発揮できない部分が出てくるのです。
チームとして本当に成長しようとするならば、キャプテンに頼るのではなく自分達の考えで行動していく必要があります。特に1年生はまだまだ行動に甘さが目立ちます。それをフォローするキャプテンに大きな負担をかけていることをチーム全体が理解しなければいけません。そのためにみんなの前で「1走の遅れが原因」だと話しました。

昨年の冬期練習中に2年生2人には話をしました。shimaには「雰囲気を作ることでチームを引っ張る」、misatoには「力で引っ張る」という内容です。それぞれが意識をして役割を果たすようになりました。その役割を果たすことでチームは力をつけます。

県外に行ってもshimaは全体をよくコントロールしていますし、直前練習でも率先して声を出してチームをまとめています。普通の「仲良し運動部」だったら相手に嫌われるのではないかなんて気にかけることでも、ガンガン言います。それが必要だと分かっているから。だからこそこういう場面で頼りすぎると負担がでかくなり、自らのパフォーマンスに集中できなくなるのです。もっともっと全体がキャプテンをフォローすべきです。遠慮して付いていくだけなので全体のレベルを引き上げることはできません。うちのチームが戦うためにはこの部分の成長が間違いなくポイントになると思います。キャプテンが話を聞いて涙を流していました。責任感が強い子ですから、「自分のせいで決勝にいけなかった」と自分を責めていた事だと思います。その気持ちを全員がきちんと理解しなければいけません。負担を分担すれば必ず力が出せるようになります。自分がやらなければいけないという気持ちが強いから、総体前にやりすぎて体調を大きく崩した。適当に考える者であれば絶対にそこまではやりません。その姿をみて下級生が何を思うのか?ここに鍵があります。

misatoには「チーム内で誰にも負けないこと」を言い続けていました。そういう存在がいなければチーム自体は強くなりません。人間的な成長も大きいですが、「誰にも負けない」という気持ちを出せるようになることでもっともっと強いチームになります。そんな存在がチームには必要だと思っています。何度も故障を繰り返してきました。冬期練習では体調を崩し1ヶ月近く練習ができない。やっと動き始めたと思えば肋骨の疲労骨折らしき痛みでまたも1ヶ月走れない。中国大会で60秒ラップで走りさあこれからだというときに、腓骨の疲労骨折。またも1ヶ月走れない。地区新人後から練習を再開し、県新人では微妙な走り。本人も悔しかったと思います。その悔しさを生かして、今回のマイルで初めて60秒を切って59秒2のラップ。やっと「エース」と言える存在に育ってきました。全員がmisatoに勝つことだけを考えて練習に臨めばいい。そうすることで確実に力が上がります。

昨年の冬に今の2年生には「冬の間に上級生に勝て」と話してきました。同時に上級生には「下級生には絶対に負けるな」とも。お互いが意識することで必ず強くなると思ったからです。残念なことに冬期の途中から力関係が逆転してしまい、上級生の中に「下級生は速くなった。勝てなくても仕方ない」という部分が生まれてshimaしました。そこで伸びが止まってしまった感があります。私がもっともっとフォローしていけばモチベーションを維持できたかもしれませんが、足りない部分があったと思います。

そんな話も全体の前で話しました。それを各自がどう感じるか?個人種目で中国に出場して複数が準決勝に進む。最低でもそのレベルが必要です。そこから1人でも決勝に進む者が出てくる・・・。そうならなければ「マイルでインターハイ」は不可能です。決勝に残るのは4分切りが必要です。しかし、6番以内に入ろうと思ったら最低でも県記録を更新する力がなければいけません。普通にやっていたら絶対に届かないレベルの話です。それでも「決勝に残りたいのか?」それとも「インターハイに行きたいのか?」と問いました。夢のような話だと思います。それでも顧問がそのつもりでやらなければ、選手の「心」も育ちません。私の気持ちだけが先走りしないように、選手に問いかけながらやっていきます。遠い遠い「夢」です。それでもチャレンジするだけの価値はあります。

「今」しかできないことにどれだけ全力で取り組めるか?少しでも「可能性」があるのならそれに向けてどれだけの努力をすることができるか?各自の意識次第です。ube高が2年前に中国新人で4分03秒3で7位。そのときのレベルに比べるとまだ可能性はあります。うちは2年生が2人1年生が4人のチームです。全体的にまだまだ伸びる要素はたくさんあります。これまで託されてきた「想い」をどれだけ感じることができる?全員が理解して取り組むことができればなんとかなる気がします。本気になれる者がどれだけいるのか。そこが大切です。

多くの方の力を借りながら、「夢」に向かってチャレンジしていきたいと思います。手の届く「目標」に変えることができるか?周りから「無理だよ」と言われても、自分達が「できる」と思って取り組むことが大事だと思います。「想い」が強ければ可能性も生まれる。

戦えるチームにしていきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国新人 ~400mHでの葛藤~

2008-10-13 | 陸上競技
マイルの1時間後に女子の400mHの予選が実施されました。こちらにも2名参加できました。他県では同一校から2人参加するということがなかったので非常に名誉なことです。

うちの選手は1組目、最後の直線で3番手に追いついたのですが8台目を完全に引っかけてしまいバランスを崩しこけかける。それから何とか立ち直って10台目で追いつきほんの少し逆転するが最後の40mで走り負け0.1秒差で4位。2組目は1組目よりもレベルが高く前半からついて行けませんでした。8レーンだったこともあり、力の差を見せつけられました。今の力では全く歯が立ちません。持ちタイムが65秒台でなければレースに参加することができないのです。

予選終了後、プラスにかかるタイムが69秒43であることが発表。うちの2組目を走った選手が引っかかりました。逆に1組目を走った選手は69秒45で9番目のタイム。決勝進出へのプラス争いを同一校ですることになりました。本人達の気持ちを考えるとかなり複雑だったと思います。残れなかった方、残った方それぞれが「想う」ことがあったはずです。大きな差ではなく0.02秒。本当に少しの差ですから・・・。1組目の選手が他校の選手に競り勝っていたら、2組目の選手が決勝には残れなかったと思います。どちらにしても「力不足」だと感じました。プラスを狙っていく状況では必ずこういう状態が生まれます。もっと力をつけて本当の勝負に参加できるようにしていかなければいけません。

お互いの気持ちを考えると非常に苦しかったと思います。それでも2年生には「きちんと1年生のフォローをしてあげること」という話をしました。辛いとは思いますが、こういうときに上級生が動かなければ下級生は気持ちの整理がつきません。こういう経験を積んで成長していくのだと思います。2年生が流し続けた涙、無駄にはできません。全てにおいてもう少し届かないという事に対して、きちんと「原因」を探っていく必要があります。「悔しい」だけで終わることはできません。正直、あまりにもダメージが大きいので「走りたくない」と思うのではないかと感じました。それでもここから逃げてはいけないと思います。本気でやっているから「辛い」想いもする。涙を流すこともある。だからこそ「強く」ならないといけないのです。涙を流し続けて終わる訳にはいきません。きちんと前を向いてやるべき事を考えるべきです。逃げてはいけない。苦しいと思いますが逃げてはいけないのです。

決勝は1レーン。最初から置いて行かれてレースには参加できませんでした。課題は前半の入りだと思います。山口県から出場した3人の選手、確実にスピードが足りません。その差が前半の差に表れています。余裕を持ってスピードを上げていく事ができないので、前半に大きな差がつきます。この時点でほぼ勝負あり。うちの選手は最後まで粘って7位に入りましたが、本人も納得はできなかったと思います。それでも1年生で決勝の舞台を経験できたのは非常に大きい。今回のレースでは1・2位が1年生です。まだまだ先は長いです。

今回の400mH、レース全体がバックストレートの向かい風に苦労するという感じを受けました。ほとんどの選手が歩数の切り替え(逆脚)ができないので、一気に2歩増やす状態でラストの減速が著しい。歩数を増やすことでかなりのエネルギーを使います。ここが上手くいかないのでラストの直線はジョグレベルに落ちる選手が多く見受けられました。戦略的なモノがもう少し必要だと思います。逆に言うと、ここに大きな差が生まれる可能性があります。スピードの差があるので前半で差が付いてしまいますが、ここをなんとかしていけば後半の勝負に持って行ける気がします。持ちタイム65秒台の選手が67秒前後でしか走れない状況というのはやはり前半の風の影響があると思います。男子よりも女子の400mHの方が影響が大きい。もう少し上手く処理していけば可能性があると思います。

このレースで経験したことをきちんと自分達の中で処理して欲しいですね。まだまだ足りないモノがたくさんあります。それをどうやって補っていくか。根本的な「差」をどうやって埋めていくか?まだまだ課題は山のようにあります。なんとか勝負できるレベルに引き上げていきたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国新人~マイルでの挑戦~

2008-10-12 | 陸上競技
6月の中国大会終了後、秋の大会でマイルでチームベストを更新する事を目指してやってきました。中国大会では持っている力を十分に出したとは言えないまま4分08秒89でプラスの5番目で予選落ち。非常にやり切れない思いがありました。その時に今シーズン中に3年生がいる時のチームベストを更新しようと3年生を含めた全員で話をしていました。

うちは特別強い選手がいるチームではありません。全員が力を合わせて戦っていくしかないと思っています。マイルで勝負をするために様々な経験をさせました。他県の合宿に参加させていただいたり、中国合宿にも参加させてもらい私以外の指導を受ける機会を増やしました。自分達の殻に閉じこもる事なく取り組んでいくのは大切な事だと思います。

そんなこんなでこの中国新人に向けてやってきました。県新人でも周りの評価は「3位に入れるのか?」という感じだったと思います。それでもチームとしては「優勝」を目指していました。届きませんでしたが、「負けても仕方ない」という気持ちは全くありませんでした。結果2位でしたが、最低限の目標であった4分10秒切りは果たせました。

中国新人では流れを意識しないといけないと考えたので県新人と3、4走を入れ替えました。3走で前に付いておけば勝負できるのではないかと。最高4分05秒、最低レベルでも4分07秒だと考えていました。まーこのタイムも「また馬鹿な事を」と言われるかもしれませんがそれくらいの力はあると。

実際のレースでは1走がラスト100mで少し失速してしまい63秒7、2走が差を少し詰めるものの前に追い付く事ができず61秒7、3走は6番でバトンをもらって後半の200mで他チームを抜き去り2位まで順位を上げ59秒2、4走はスピードの差があるので抜かれてしまい6位まで落ちるものの粘って62秒9。結果は4分07秒97で全体の10番目。決勝進出まであと1秒でした。

出来れば1、2走であと1秒ずつ短縮したかった。3走は殻を破ってくれたので1秒アップ、アンカーは妥当な所でしょう。
力はある程度出し切れたと思います。それでも全く太刀打ち出来ないレベルでした。それは最初から分かっていました。それを肌で感じることが今回の狙いです。チームベストを更新しても相手にはならないのです。少し肌寒く記録が出づらい状態でしたが、どちらにしても届かなかったですね。昨年なら4分10秒を切れば決勝進出でしたが、さすがに今回はレベルが高かった。4分07秒は恥ずかしいタイムではないと思います。

ここからどうするか?これを選手がきちんと考えていく事が大事です。今回の結果を踏まえて次に向けて考えていけるか?

私の考えはまた書きます。一先ず簡単にレース結果を書いておきます。確実に力は上がって来ていると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国新人始まる

2008-10-11 | 陸上競技
3週間前の県新人で3位内に入った種目は中国新人に出場する資格が与えられます。うちからは女子の400mHで2人、マイルが2位になったのでメンバー6人全員が中国新人に参加できる事になりました。

この新人の結果はあまり参考にはなりません。一冬越えたら随分力関係は変わってくると思います。今回は「今の力の差を把握する」ことがテーマです。普通にやっていたら間違いなく戦うことはできません。「力の差」を感じてその時どうするか?あきらめてしまうのか、更に強くなろうと気持ちを前向きにできるのかでかなり変わってくると思います。

今マイルでうちが出せるベストは4分05~07秒程度だと思います。数年前なら新人で決勝に残れるレベルのタイムです。今は決勝に行くのはギリギリのタイムだと思います。個人種目との兼ね合いもありベストメンバーでは走らないチームもあるかもしれません。戦える可能性があると考えています。

単純に決勝に残りたいというのとは今回は違います。まずは力を出し切らなければいけません。その中で更なる課題が見えてきます。他のチームに下に見られても、自分達の取り組みで結果を出していく。いつか力の差を埋めて見せます。

戦う準備はしてきました。力を出し切って「もっと強くなりたい」と思う気持ちを強く持てるように。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何を思うか

2008-10-09 | 陸上競技
今日からテスト週間に入ることもあり、中国新人もあるので大会組は軽目に。それ以外の選手はウエイトを実施しました。身体作りはかなり時間がかかりますが、1年以上続けると確実に成果が出ます。2年生が負荷を高めてから約1年です。随分身体が出来てきました。腹筋が出来なくても速い奴は速い。陸上ってそんな世界です。うちは地道に身体を作っていきたいですね。それが強くなるための一番の近道になると思うので。

練習が終わって簡単にミーティングをしました。私が話すのではなく、キャプテンに自分達の想いや目指すものを自分の言葉で話をさせました。同じ年代の者が人前できちんと話が出来るというのはある意味大きいですね。刺激になります。「感謝」と「強くなるために」という内容が中心でした。今の自分達があるのは「支えてくれる仲間」の存在があるから。きちんと分かっています。男子が協力してくれるおかげで良い練習ができました。また応援してくれる多くの人々がいる。その人達に対する「感謝」を忘れてはいけない。

また「強くなるために」中国新人を経験する。まだまだ力が足りない中でどう戦うか?来年のために「今」出来ることは、「実力差」を感じること。そのステージに立てるかどうかで随分冬のモチベーションが違う。学んだものを自分達だけではなく、男子と一緒に「力」にしていき来年の勝負の舞台に立ちたい。

このレベルの内容を高校生がきちんと話が出来るというのは大きい。人前で話をするというのは、それに見合う「努力」も必要となります。それをきちんとやってきた者だから言える言葉だと思いますね。

この話を聞いて他の者が何を思うか?これがチームの今後を大きく左右すると思います。

今回の中国新人、春の中国で走れなかった2人が走ります。1人は県総体で調子を崩しそれ以後思うように走れなかった。中国を走るためにずっとやってきて走る事なく終わってしまった…。どこにもぶつける事が出来ない感情が涙となって流れました。なかなか戻らない「力」。かなり苦しんだと思います。チームメイトと一緒に走ってもついついけない。あまり表には出しませんでしたが、どれだけ辛かったか…。その中から学んだ事は多い。遠回りしましたが力は戻ってきました。スピードもまずまずです。

もう1人は県総体で64秒台で走りましたが、それでも中国を走るメンバー選考に漏れました。必死に走ってそれでも勝てなくて、1回目の選考会終了後に涙を流しました。その時の悔しさ…。その後悔しさをバネに練習を積み始めた矢先に足を痛めて長期離脱。辛かったと思います。回復して来てチームの3番手争いをするようになりました。タイム的にも選考会時より1秒前後上がっています。かなり強くなりました。

この2人の話は選手の前でも話しましたが、もう1人も中国で60秒ラップで走って「さあこれから」という7月上旬に腓骨の疲労骨折で約2ヶ月の離脱。練習がまともに出来始めたのは地区新人以後です。様々な合宿に参加しましたが、思うように練習に参加できない。走れない自分自身に対する「悔しさ」から何度も涙を流していました。あれから約2ヶ月経過して力が発揮できるようになってきた感じがあります。やはり「走りたい」という「想い」が強かったのだと思います。

それを見て来たメンバー。感じるモノがあると思います。だからサポートしてくれる。今回走らないメンバーも力的にはかなり上がっていると思います。「悔しい」という想いを生かして次に向けて努力を重ねて欲しいですね。次は自分が走るんだという強い気持ちをもってやっていけば、必ず強くなります。

選手達の苦しむ姿を近くで見てきました。苦しみを乗り越える中で学んだ事がたくさんあるはずです。その「想い」を力にして、持っているモノを出し切ってもらいたいですね。次につなげるためにも、今回しっかりと学んで欲しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新人前の刺激

2008-10-08 | 陸上競技
今日は中国新人の前の最後の刺激です。女子の練習のを故障気味の男子に手伝ってもらいました。

アップの時の動きから確認していき、ズレを直していく作業をしました。基本的にフリーアップにして自分が課題に置いている動きを意識させました。個別に指導していくなかで随分動きの感じが変わりました。昨日も書きましたが、「体重を乗せる」動きをどうするか??これまで何度も縦の動きを意識させてきました。この動きにきちんと重心の移動を加えていく事が次の課題です。縦の動きを意識し過ぎて前に進まない。これでは意味がありません。進めていくためのポイントをきちんと考えていかなければいけませんね。

一昨日から個別に動きの指示を出していた選手、やっと動きが作れ始めました。本人の意識と動きの感覚が一致し始めたのだと思います。やっと県総体前の状態に戻ってきた気がします。一度感覚を失うとなかなか戻らない。時間がかかりましたが、本人は大分苦しんだと思います。そこを越えるための精神的な「強さ」が身について来ているからなんとか回復できたのだと。良い傾向です。

今日は男女共に2年生の動きが良かったですね。基礎的な部分をずっと繰り返してきたので、それがやっと定着したのではないかと思います。時間はかかりますが、少しずつ結果が出て来ると嬉しいですね。

新人組は動くようになってきました。スピードレベルが上がってきました。安定してきた感じを受けます。ハードル陣も流れを確認しました。課題は5台目以降のカーブの走りです。疲れて歩数の切り替えが入って来るので逆脚になる確率が高い。ここをどうクリアするかで流れは変わってきます。
全体的にスピード持続がかなり上がっています。6月の中国と比べると全体的にワンランク上がって来ていると思います。3週間前は練習がきちんと積めていなかった者、調子が上がり切らない者がいました。それで目標としてきた4分10秒をギリギリ切れました。4分05秒を目標にしたいですね。来年につながる流れを作るためにもあと4秒は今シーズン中に上げたい。

「今」の「力」ではとても戦えません。それは私も選手も分かっています。だからこそ、自分達の力を出し切った状態でどれだけの「力」の差があるかを感じる必要があります。「今」は届かないとしても「8ヶ月後」はどうなるか分かりません。冬期に「何がなんでも強くなりたい」と思えるためにも、「力」を出し切らないといけません。

今の女子が力を付けて来ているのは男子の「協力」と「サポート」があるからです。それを忘れてはいけない。チームの代表として「中国」に臨むのです。男子の「想い」を背負ってチャレンジをしていきたい。また、マイルで悔し涙を飲んだ他のチームの分も走らないといけません。いつも一緒に練習するtabe高校の女子が「私達の分まで頑張って下さい」と、新人の後に言ってくれていました。ありがたい事です。多くの人達の「想い」を背負っているのです。個人での参加も2年連続でしたが、ラウンドを上がる事が出来ませんでした。今回、力を出し切れれば可能性は十分にあると思います。ベスト更新が最低条件ですが、今の調子が維持できればなんとかなる気がしています。

きちんと準備はできたと思います。マイルで初めて中国新人を経験します。この段階にあと2年早く到達したかった…。やっとスタートラインに立てる気がします。

どれだけの選手が強い気持ちを持って大会に臨めるか?男子に感謝の気持ちを持って、サポートしてくれる多くの人々に恩返しをしたいと思います。どこまで力が出せるか??各自の想いを出して欲しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やる」か「やらない」か

2008-10-07 | 陸上競技
最近の会話や選手の日誌に『全ては「やる」か「やらない」か』だという言葉が出てきます。物事は突き詰めればここに行き着くのではないかと思います。

「できる」か「できない」かではない。どれだけやっても「できない」かもしれない。そこだけにこだわっていたら、何も生み出さない。大切なのは「できる」「できない」ではなく、「やろうとする『心』を持てるかどうか」だと思っています。

「やる」と決めたら、中途半端に取り組んでいたらいけない。一生懸命に「やる」から見えてくるモノがあると思います。多くのモノを賭けて1つの事に取り組むから、チャンスをつかむ可能性が生まれてくるのです。そこまでやらないと「可能性」すら無い。一生懸命に「やる」事でチャンスが転がってくる「可能性」が出て来るのです。

あとは「やる」というレベルがどのレベルか?今までの経験だけで「自分はやっている」と思うレベルではその上の水準には届きません。もっともっと出来ることがあるのに現状に満足してしまい、その場に止まってしまう。もったいないですね。

何度も書いていますが、「一生懸命」だから見えてくるモノがある。能力が高くてそれなりに頑張って記録を出す選手もいますが、そのままでは「見えないモノ」があるのです。持っているモノを引き出すために「一生懸命」取り組む事で分かるものがあると思います。

「苦しさ」「悔しさ」「辛さ」も、適当に楽しくやっていたのでは感じる事はないと思います。努力をするから上手くいかない時に「悔しい」という感情が生まれる。それも「一生懸命やる」から感じる部分だと思います。
「負けてもいいや」なんて軽い気持ちでやっていたら、「涙」も出ません。実際1年生が中国大会で「涙」を流すのは「雰囲気」の部分があると思います。高校に入って何だかわからないまま中国に行って、上級生が「涙」を流しているから泣くという部分が強い。まだ「本気」の度合いが低い段階ですから「賭ける想い」にも差があるはずです。

今うちの選手は「一生懸命」だと思います。だから多くの経験をしています。中途半端では感じないモノを体験しながら活動をしています。「やる」と決めたからには、手を抜かずに全力でやっていく必要があります。

「やる」といっても行動に移せない者が多い。最終的に「やる」のは自分自身です。そこを忘れて「周りが悪い」「指導者が悪い」と責任転嫁するから何も変わらないのです。変わりたければ自分が「やる」しかない。

全ては「やる」か「やらない」かです。一度しかない高校生活。どちらが「意味がある」かを判断していかなければいけません。口にした「目標」を達成するのは自分自身の「努力」しかありません。どこまで出来るか?メッセージを送り続けたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする