土曜日の走練習、かなりの成長と弱さを感じました。矛盾している表現かもしれませんがここはすごく大切なことだと感じたので書いておこうと思います。
練習ではグループ分けをして走らせています。あまり一度に走ると選手の動きが分からなくなるからです。一つのグループは男子と大きなエース、もう一つのグループは4継メンバーで走らせています。すごく意味があるというわけではないのですが強い女子2人を一緒に走らせるのは避けています。理由は色々あるのですが。意図的に分けている感じですね。結構気を使います(笑)。
で、女子グループの走りの話。小さなエースは何度か書いていますが練習でものすごく強いというのはありません。手を抜いて走っているわけではなく走れないのです。ここは分かっているのでできる限りの力で走るように指示をしています。以前は諦めてしまう部分もありましたが苦手なソリッド走でも最後まで動かそうとする姿勢が見られるようになりました。「負荷走は苦手」という部分が最初から頭にあります。「走れなくても仕方ない」と決めつけてしまえばそれ以上の成長はないので「行けるところまでしっかりと走る」というテーマを与えて走らせています。ピッチを最後まで維持することはほぼ不可能ですがここを大切にしたいと考えています。それを理解してやろうとしている姿に大きな成長を感じるようになりました。
同時に高跳選手(もう違うかもしれませんが(笑))のスプリント向上が著しいという現実があります。ほぼ全ての練習で小さなエースと並んで走っています。元々隠れた才能はあったのですがここ最近かなり強くなっています。ひょっするとひょっするのではないかという走りをしています。高跳の力もかなりあると思うのですが走らせても強い。12秒台に入るか?という水準ではなく強いと思います。秋には100mを走り切ることもできませんでしたがこの冬で力をつけています。面白い存在だと思っています。
だからと言って「走れている」と自分の力を過信させるわけにはいきません。力が付いてきているからこそきちんと話をしないといけません。「今は小さなエースと並んで走っているかもしれないが、試合になったら絶対に勝てない。本当に勝ちたいと思ったら練習で前を走るくらいのレベルにならないと勝負にはならない。」と話をしました。これが聞こえた小さなエースは激怒(笑)。「絶対に譲らないけどね」と言っていました。基本的に負けるのは楽しくありません。ただでさえ負けず嫌いな所があるのに下級生に負けるというのはかなり嫌だと思います。こうやってチーム内で刺激を与え合う事が出来れば間違いなく練習の質は上がります。
このタイミングで3走もそばにいたので「このままだと3人の力が上だから100mには出場できない。200mだけしか走れないね。」と話しました。すると「200mで良いです…」との返答。ここに明らかに弱さがあります。力があっても大会や練習で遠慮してしまったり、「負けても仕方ない」と自分で自分を納得させてしまう。だからガムシャラになり切れないのです。ここが力が出せない最大の原因だと思っています。その前に小さなエースは他の選手に話をしているのを聞いて「絶対に譲らないけどね」と言い切れる。この子は勝てそうにないので「出れなくても仕方ない」と自分を納得させようとしている。この「差」が最終的な力の「差」になるのです。
そのまま少し話をしました。今のままでは新入生が入ってきても同じ事が続く。来年も100mには出場できない。自分で限界を決めているからいつまでたっても力が出せないのです。最後の一押しができないのです。確かにチームの上位2人は県の上位2人です。更にそれに練習で付いていけるようになりつつあるもう一人が同じチームにいる。練習でなかなか付いていけないこの3走の子は自信を失うかもしれません。しかし、それで本当に良いのか?自分が強くなってその3人と戦おうという強い部分がないのです。ここが生まれないとかなりの確率でチームは成長しません。上の選手の力がそのままレースに反映されるのではなく全員の「力」と「心の強さ」が出るからです。
2年生の前半までは小さなエースも県でも学内でも勝てずにもどかしかったと思います。負けたくないのに勝てないというのはかなりのストレスですから。それでも「負けたくない」という気持ちを持ち続けていたから一気に力が出せるようになった。たまたま強くなったのではありません。更に以前よりは頑張れるようになってきているので県で勝つ可能性も高いのではないかと思っています。大きなエースと一騎打ちになるのではないかと考えています。その根底にあるのは勝てなくて悔しくても諦めず、腐らずに練習をやってきたからです。この3走の弱さはこの部分を自分で受け入れて「絶対に負けたくない」と思えるかどうかだと思います。
チーム内で競争が生まれる。ここは本当に大きなことです。昨年の秋、大きなエースが絶不調から脱したのは小さなエースの存在があったからです。目の前で12秒35を出されて「このままでは負けてしまう」と思えたから最後の一押しができた。あの時小さなエースが記録を出していなかったら大きなエースの今はないと思います。チーム内に最大のライバルが存在していることは自分達の競技人生にとってプラスなのです。他の3人が走れるようになっている。自分だけ走れなくても仕方ないという考えから抜け出さないと本当に置いていかれてしまいます。このままでは戦えません。
かなり話をしました。ここが本当に伝わって気持ちの持ち方を変えてくれない限りはうちのチームは戦えないと思います。成長が見られる反面、こういう部分の成長が見られないというのはトータルとしては伸びていないということです。力があるのに出せない。良い時はきちんと並んで走れるのに周りが良い走りをして少しでも置いていかれてしまったらそこで気持ちが負けてしまう。ここの脱却がチームとしての大きな鍵だと感じています。
私にできる事は限られています。最後は本人の「想い」が練習の中に出せるかどうかです。もっと必死にならなければ力の差は大きくなる一方。本当にそれで良いのか?シーズンに入って後悔をするのではなく今からきちんと見直していかなければいけないのです。この子の伸びがチームの結果を大きく左右すると思っています。期待している分、物足りなさが目につきます。何度か殻を破ってもらいたいものです。
練習的には良かったと思います。ここで満足はできません。この手の練習があと2ヶ月できれば本当に面白いと思っています。それなりの手応えを感じることができました。あとはこれが本物になるかどうかです。見て行きたいと思います。
練習ではグループ分けをして走らせています。あまり一度に走ると選手の動きが分からなくなるからです。一つのグループは男子と大きなエース、もう一つのグループは4継メンバーで走らせています。すごく意味があるというわけではないのですが強い女子2人を一緒に走らせるのは避けています。理由は色々あるのですが。意図的に分けている感じですね。結構気を使います(笑)。
で、女子グループの走りの話。小さなエースは何度か書いていますが練習でものすごく強いというのはありません。手を抜いて走っているわけではなく走れないのです。ここは分かっているのでできる限りの力で走るように指示をしています。以前は諦めてしまう部分もありましたが苦手なソリッド走でも最後まで動かそうとする姿勢が見られるようになりました。「負荷走は苦手」という部分が最初から頭にあります。「走れなくても仕方ない」と決めつけてしまえばそれ以上の成長はないので「行けるところまでしっかりと走る」というテーマを与えて走らせています。ピッチを最後まで維持することはほぼ不可能ですがここを大切にしたいと考えています。それを理解してやろうとしている姿に大きな成長を感じるようになりました。
同時に高跳選手(もう違うかもしれませんが(笑))のスプリント向上が著しいという現実があります。ほぼ全ての練習で小さなエースと並んで走っています。元々隠れた才能はあったのですがここ最近かなり強くなっています。ひょっするとひょっするのではないかという走りをしています。高跳の力もかなりあると思うのですが走らせても強い。12秒台に入るか?という水準ではなく強いと思います。秋には100mを走り切ることもできませんでしたがこの冬で力をつけています。面白い存在だと思っています。
だからと言って「走れている」と自分の力を過信させるわけにはいきません。力が付いてきているからこそきちんと話をしないといけません。「今は小さなエースと並んで走っているかもしれないが、試合になったら絶対に勝てない。本当に勝ちたいと思ったら練習で前を走るくらいのレベルにならないと勝負にはならない。」と話をしました。これが聞こえた小さなエースは激怒(笑)。「絶対に譲らないけどね」と言っていました。基本的に負けるのは楽しくありません。ただでさえ負けず嫌いな所があるのに下級生に負けるというのはかなり嫌だと思います。こうやってチーム内で刺激を与え合う事が出来れば間違いなく練習の質は上がります。
このタイミングで3走もそばにいたので「このままだと3人の力が上だから100mには出場できない。200mだけしか走れないね。」と話しました。すると「200mで良いです…」との返答。ここに明らかに弱さがあります。力があっても大会や練習で遠慮してしまったり、「負けても仕方ない」と自分で自分を納得させてしまう。だからガムシャラになり切れないのです。ここが力が出せない最大の原因だと思っています。その前に小さなエースは他の選手に話をしているのを聞いて「絶対に譲らないけどね」と言い切れる。この子は勝てそうにないので「出れなくても仕方ない」と自分を納得させようとしている。この「差」が最終的な力の「差」になるのです。
そのまま少し話をしました。今のままでは新入生が入ってきても同じ事が続く。来年も100mには出場できない。自分で限界を決めているからいつまでたっても力が出せないのです。最後の一押しができないのです。確かにチームの上位2人は県の上位2人です。更にそれに練習で付いていけるようになりつつあるもう一人が同じチームにいる。練習でなかなか付いていけないこの3走の子は自信を失うかもしれません。しかし、それで本当に良いのか?自分が強くなってその3人と戦おうという強い部分がないのです。ここが生まれないとかなりの確率でチームは成長しません。上の選手の力がそのままレースに反映されるのではなく全員の「力」と「心の強さ」が出るからです。
2年生の前半までは小さなエースも県でも学内でも勝てずにもどかしかったと思います。負けたくないのに勝てないというのはかなりのストレスですから。それでも「負けたくない」という気持ちを持ち続けていたから一気に力が出せるようになった。たまたま強くなったのではありません。更に以前よりは頑張れるようになってきているので県で勝つ可能性も高いのではないかと思っています。大きなエースと一騎打ちになるのではないかと考えています。その根底にあるのは勝てなくて悔しくても諦めず、腐らずに練習をやってきたからです。この3走の弱さはこの部分を自分で受け入れて「絶対に負けたくない」と思えるかどうかだと思います。
チーム内で競争が生まれる。ここは本当に大きなことです。昨年の秋、大きなエースが絶不調から脱したのは小さなエースの存在があったからです。目の前で12秒35を出されて「このままでは負けてしまう」と思えたから最後の一押しができた。あの時小さなエースが記録を出していなかったら大きなエースの今はないと思います。チーム内に最大のライバルが存在していることは自分達の競技人生にとってプラスなのです。他の3人が走れるようになっている。自分だけ走れなくても仕方ないという考えから抜け出さないと本当に置いていかれてしまいます。このままでは戦えません。
かなり話をしました。ここが本当に伝わって気持ちの持ち方を変えてくれない限りはうちのチームは戦えないと思います。成長が見られる反面、こういう部分の成長が見られないというのはトータルとしては伸びていないということです。力があるのに出せない。良い時はきちんと並んで走れるのに周りが良い走りをして少しでも置いていかれてしまったらそこで気持ちが負けてしまう。ここの脱却がチームとしての大きな鍵だと感じています。
私にできる事は限られています。最後は本人の「想い」が練習の中に出せるかどうかです。もっと必死にならなければ力の差は大きくなる一方。本当にそれで良いのか?シーズンに入って後悔をするのではなく今からきちんと見直していかなければいけないのです。この子の伸びがチームの結果を大きく左右すると思っています。期待している分、物足りなさが目につきます。何度か殻を破ってもらいたいものです。
練習的には良かったと思います。ここで満足はできません。この手の練習があと2ヶ月できれば本当に面白いと思っています。それなりの手応えを感じることができました。あとはこれが本物になるかどうかです。見て行きたいと思います。