kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

復伝をする4

2020-02-22 | 陸上競技

ほぼ復伝の内容とは異なってきている気がします。話した内容は「復伝」なので「練習の特徴」と「練習の流れ」が中心です。最終的には70分くらい話をしたのかな。こちらが感じたことを伝える部分というのは多くあったと思いますが、中心は「実際に見たこと」です。そこに少しだけ(?)私の感じたことを入れて話をした。指導者講習会であれば今回の視察を踏まえて「こういう練習をした方がいい」という提案をすることができますが、あくまで「復伝」なので。

 

最後にysd先生から聞いた話を伝えました。「強豪校」というイメージが強い。実際に本当に強いですし、意識レベルも格段に高い。日本一になるチームだなと感じました。しかし、人数は本当に少ない。スプリント系に特化しているのでそういう形態もありなのかなと感じました。「強い選手が集まる」というイメージを持たれがちだが本当は違うんだという話をされていました。

 

ysd先生が監督になった時、本当人数が少なかった。聞き間違いかもしれませんが冬季には「練習している選手が1人だけ」という時期もあったと。今からは想像できません。なかなか選手が集まってくれない。そこでこれまで「12秒台」の選手ではなく「13秒8前後」の選手にも話を聞いてもらってアピールをし続けたという厳しい時代があったそうです。その中で少しずつ力がついていき活躍していく。「入ってきた選手が力をつけていく」ことで周りの評価も変わってくる。そのタイミングで「力のある選手」が学校を選んでくれた。それがきっかけで一気に全国区のチームになったという話でした。

 

元々「強豪校」としてやっていたのではない。地道に選手と向き合ってチーム作りをしていくことで変わってきた。最初から「強いチーム」は存在しない。そういう部分は本当に「勇気」と「希望」をもらえました。我々にもできるのではないか。そう感じることができた瞬間でした。うちのように人が集まらないチームであっても「夢」が持てる。それが一歩一歩前に進むためのエネルギーになる。

 

この感覚を分かってもらえるかどうかは不明です。私の中ではこの感覚は非常に重要だと思っています。makinoやkanaはもともと13秒2が中学時代のベストでした。その選手とかかわる中で自分自身も勉強させてもらった。最終的に12秒14と12秒17まで記録を伸ばした。もちろん、彼女たちの努力の結果です。私は少しだけサポートしたに過ぎない。それでも「正しい方向性を示せば選手は伸びていく」というのは確かだと思っています。

 

これまでの練習形態を全面否定する気はありません。色々な要素がある。本当は必要だけれど気が付いたら削ってしまっていたというものも間違いなくある。時として「限界を超えるような練習」というのも必要になるのかもしれない。何が正解なのかは誰にもわかりません。しかし、これまでの「考え方」の枠の中からいったん出てみないと見えないモノがあります。

 

今の私にできるのは「目の前の選手と向き合う」ことです。最初から今のkytbnのようなチームにはなりません。しかし、毎日の取り組みで変わっていければいつの日か周りから目標とされるチームになるのではないか。「楽しそうだから一緒にやってみたい」と思ってもらえるチームになるのではないか。そう感じています。

 

だからこそ今私がやるべきことは何か。もっともっと目の前の選手に必要なことを考えなければいけない。練習をできるだけシンプルにして選手が分かりやすい、理解しやすいものにする。「分かっていないから言えない」のではなく「分かっているけど言わない」といえるような指導をする。分からないから走らせておくという指導はしない。そうやって選手と力を合わせて進んでいければいいのかなと感じています。

 

復伝終了後、数人から「blogを読んでから話を聞いたので理解が深まった」という話がありました。「一読者として」と。そんなの大した話ではありません。私は毎回毎回感じたこと、思ったことを書いているだけですしそれ以上でもそれ以下でもない。今回の話も自分が思ったことを伝えているので不快に感じられる人も出てくると思います。それでも「何かをしなければ変わらない」のではないか。

 

「視察」に色々な指導者がいく。重要なことだと思います。本当は県内でももっと交流があればいいと思っています。私は来てくれればいくらでも情報提供はします。本当に考えていることも伝えます。別に隠す必要はないからです。聞かれなければ答える必要性がないので答えないだけです。県外に出るのが大変ならまずは身近な場所で「刺激」をもらうことも必要になるのかなと。

 

何かが変わればいいなと思っています。そのきっかけになるかどうか。こういう機会を与えてくださったogw先生には「それなり」に感謝しようと思います。そしてsekmのmti先生、kytbnのysd先生、mtm先生、sgy先生には「心の底から」感謝しています。良い勉強になりましたし、山口県に刺激を与えることができたのではないかと思います。

 

少しずつ少しずつ。一人でも多くの人が情熱をもって陸上競技に向き合ってくれればいいなと思います。

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復伝をする3

2020-02-22 | 陸上競技

なかなかまとまりません。話をした内容を全て書こうというのではなく「何を伝えようとしていたのか」を書いている感じでしょうか。書いていて思い出すこともあるので振り返りとしては重要な時間だと思います。「陸上競技」にどれだけ自分の力を注げるかはわかりません。それでもこうやって記録しておくことで誰かの役に立つ日が来るのかもしれない。分かりませんが。

 

練習の「量」についてはどこかで打破しなければいけない部分だと思っています。これは私の私的な意見なので不快に思われる方が出てくる可能性はあると思っています。復伝で話した内容ではありません。あしからず。

 

一般的に長距離種目の女子は中学時代に強くなります。ある程度成長期が終わって身体ができてくる部分もある。その時期に「一定以上の負荷」をかけていくと面白いように記録が伸びる。「やればやった分だけ返ってくる」という感じがある。そうなると「ある程度の量」を与えることで身体づくりや技術的なことをしなくても「速くなる」という現象が起きます。指導力云々というよりは「厳しく接して量を消化する」ことで力が上がる。

 

誤解なきよう書いておきますが「しっかり考えて練習計画をされている」指導者もたくさんいると思います。一般的にという前提で話をしています。中学時代に面白いほど記録が伸びていたにもかかわらず高校になると長距離種目は伸びにくくなります。「練習が変わった」というのもあるかもしれませんが。ある程度早い段階で「頭打ち」に近い記録を出しているのでそれ以上記録を上げていくことが難しくなるというのもあります。

 

それをさらに上げていこうとすると「中学時代以上に量をやらなければいけない」という状況になる。それはかなりリスクが高い。一定以上の負荷をかけることで故障する可能性もある。故障することで運動量が減り体重が増えてしまい更に走れなくなる。悪循環を生み出す可能性がある。楽しくなくなる。長距離種目においては大学生よりも高校生のほうが力があるということもあります。極端に言うと中学生でも大学生よりも速いかもしれません。そうなると「大学でも量を増やす」ということになる。それはほぼ不可能。想定できる範囲だと思います。

 

高校時代に「量を追う練習」をする。もちろん、高校で競技を終える選手も多くいるのでそれも一つの手段だと思います。「走り込みで走りを作る」という考え方もあると思っています。走り込みをしていて最後動きが崩れてペースも遅いという姿を見かけます。本数を重ねていくにつれてその度合いは酷くなる。何本も走って最後に選手はその場に倒れこむ。「疲労感」はあります。「よく走ったな」という感覚にはなる。その姿を見て指導者は「今日もよく頑張った」と感じる。素敵な光景だと思います。

 

しかし、それが本当に速く走るための練習になっているか。前の記事と重なる部分ですが「スピードレベルを落として本数を走る」というのは本当に効果があるのか。目的が「走ること」や「追い込むこと」にすり替わっていないか。本来的には「陸上競技」は「記録」を追いかけるモノです。たくさんの量を追い求めることを「目的」にはしていない。量をこなすことで得られる「満足感」「充実感」はあるでしょうが、本当の目的を果たしてはいない気がします。

 

ウエイトトレーニングも同様。「筋力を上げることで記録が伸びる」というのはあると思います。出力が上がることで力が上がっていくので地面に伝える力は大きくなります。即効性があるのは「補強」よりも「ウエイト」だと思っています。しかし、一気に記録が伸びた後にどうやって記録を短縮していくのか。一時的な伸びを見せてもそれが継続するのは困難です。筋肉量に頼って「競技力」を上げてしまうとそこからは「もっと筋肉量を増やす」必要性が出てきます。それは不可能。

 

練習量も筋肉量も根本的には同じことを言っているのだと思っています。きちんとした技術を身に着けていき、競技の筋力発揮と同じ力の発揮を覚えさせていく。それは遠回りのようで実は最短距離なのではないかなと感じています。あれこれ多くのトレーニングをやるというのも必要な部分があります。全身のバランス感覚を磨くという部分も。しかし、あまりにも多くのことをやりすぎると「ぼやける」のだと思っています。必要ない筋肉が発達することによって競技力は停滞してしまう。

 

このことを今回は伝えたかった。もうすでに「何を言っているんだ」と思われる人もいると思います。実際、冗談か本気かは分かりませんでしたが「一生懸命に話しても半分は寝ているんだから意味がない」という「ありがたい言葉」ももらいました。結構時間をかけて準備をしたのですが「意味がない」と言われるとさすがに・・・ですね。もちろん、全員が興味関心を持ってくれるとは最初から思っていません。少しでも「時代の流れ」を感じてもらって「本当にやるべきことは何か」を考えてもらえるきっかけになればと思っています。

 

もう少しだけ書きます。もう少しだけ・・・。

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復伝をする2

2020-02-22 | 陸上競技

引き続き。不快な内容にならないように気を配りながら・・・ということで。

 

私自身の「復伝」と話を聞かれた人の感覚が一致しないかもしれません。別に私は「自分はすごい勉強をしてきたんだ」ということを前面に出そうという気はありません。その意味もないと思っています。しかし、県外(近畿)でどのような練習スタイルや「練習の流れ」を意識してやっているのかは必要な情報だと思います。これも何度もblogに書いているので。「復伝」は動画を示してあとは「blog読んでください」というのが一番効率よくできるのかもしれません。

 

全く関係ない話を。今回のレジュメに「学校の横を電車が通っている」という部分を書きました。ある人に見せた時に「この情報必要?」と指摘されました。まー今回の「復伝」という意味ではほぼ必要ない気はしています。が、「電車が走っている」ことに対してあるエピソードがあるのでそれを話したかった。結局、自粛したのですが・・・。kytbn高校の横には坂道があります。そしてその隣を電車が走っているのです。すごい光景だなと思っていました。本当に目と鼻の先を電車が走る。

 

そのタイミングでysd先生が「この電車単線なんですよ。今、単線を複線にする工事をしているのでうるさいんですよね」と(笑)。続けて「この複線にするタイミングでここに駅を作ってくれたら便利なんですけど」と本当に全く関係ない内容を真面目に話をされていました。私の中ではこの「ギャップ」が最高に面白かった。今の今まで「支持脚が」「片脚での力の発揮が」と言われていたのにいきなり全く違う話を。それも「駅ができたら便利」という個人的な要望を(笑)。

 

この手の話を折り込んでいけば結構な話になったと思います。技術的な話というよりも「珍道中」になるのかもしれませんが(笑)。時々脱線したくなるのを我慢に我慢を重ねて話をしました。

 

訪問させていただいた学校の練習を紹介する。どちらの学校も「練習の流れ」を意識して話をするようにしました。感覚的にkytbnの練習の流れが好きです。どちらにも特徴があるのですが今の私が行っている練習スタイルに近い感覚があるので好きだと感じたのかもしれません。「基本的な動き」に関しても「重心移動」が「小から大」へ。技術的な要素は「少しずつ実際のスプリントへ」という「段階を追う」練習が多くありました。2日間しっかりと練習を見させてもらったというのもあったのですが。

 

最初にも話したのですが「月陸」の取材がkytbnで行われていました。今回自信があるのは「取材をした人よりも間違いなく私の方が突っ込んだ話を聞いている」という部分。マンマークに近いくらいそばで話を聞き続けました。もちろんすべては聞けていないですが。動きを見て「これは~ですか?」という質問もし続けています。最初から「練習の流れ」について聞きたいと思っていたのでその部分を中心に復伝をしました。

 

言葉ではわからないので「練習の段階」と「練習の流れ」を一つ一つの動画を見ながら紹介。さらに「関節の固定」や「力の発揮」についても結構細かく話をしたと思います。「やりたい動き以外はしない」という部分の徹底。これもblogに書いていますが「必要のない筋肉を肥大させない」という感覚を徹底している。こういう部分はぜひとも参考にしてもらいたいなという考え方でした。

 

「100%の力を発揮する」という部分もかなり話しました。これはysd先生の話でしたが。「有酸素系の練習」や「走り込み」についての話は絶対に話しておきたいなと思っていたからです。「300mを3本走る」ことについて。「うちはやっても1本ですね」と。その理由を聞くと「1本目に力が出せなければ3本目が強くても意味ないですよね」と真理を突いた回答。まさにその通りだと思っていました。何本も走る。本数を重ねると強い選手もいる。でも3本目にたどり着く前に「予選」で落ちてしまったらその練習を生かす場面がない。

 

こうやって書いていて少し思い出したことが。これは復伝では話していないので「極秘情報」なのかもしれませんが(笑)。以前mtm先生と話をするときに「疲れている中で最大スピードを出す」という部分がありました。これは本数を重ねて疲れさせるというのではないのですが。走り始めるまでにかなり補強をして「予備負荷」をかける。ある程度疲労をした中でのスプリントだと思います。

 

実際のレース。本当にMAXで1本走れば済むという話ではありません。記録会などで言えばT.T.のような形で「万全の状態」で走ることができるかもしれません。フレッシュな状態で走ることが記録につながる。社会人選手などはこのパターンのほうがいいのかなという感じがあります。が、高校生は間違いなく「疲労」しているのです。4継を走るのであれば1日目に2本走る。そのためのアップをする。翌日は4継の決勝を走ってそこから100mの予選が始まる。その日の4本目に100mの決勝があるのでそこで「最高のパフォーマンス」ができるようにならなければいけない。これが社会人選手や大学生と高校生の違いだと思っています。

 

mtm先生が当時話されていた内容はまさに「高校生がどのように勝ち上がるのか」という感覚の練習スタイルです。本数を重ねて連続で走って3本目が速いというのではない。別の形で疲労していてその後、「最大スピードで1本走る」という形。300mを3本というスタイルとは明らかに「目的」が違います。復伝していません(笑)。だってkytbnで聞いた話ではないので(笑)。

 

1本だけ強い選手では高校の大会は勝ち抜けないと思っています。大学生になったら違ってくるのかもしれませんが、高校時代に勝ちあがろうと思えばやはり「必要な練習」をしておく必要がある。「必要な練習」とは「量」を追う練習ではなく「力の発揮の仕方」を覚えるようなスタイルなのかなと。これも復伝していません。書いていて思い出したので記録しているだけです。

 

書いていて長くなりました。本質的な話も織り交ぜながらになるとまとめることができなくなります。すみません。もう少し書きます。というか、blogの文章を印刷して渡したらそれが「復伝」なんじゃないかなという気がしてきました。

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復伝をする

2020-02-22 | 陸上競技

木曜日。朝から出張でした。一旦学校に行って・・・。色々と考えさせられます。

 

午前中からセミナーパークに行って「復伝」の準備。今回はスマホから直にプロジェクターにつないで画像を見せることに。単純に文字だけのプレゼンテーションよりも動画を使いながら見てもらうほうが分かりやすいと思っていました。与えられている時間は90分という途方もない時間。スライドは93枚になっていました。

 

午後から顧問会議が開催されそのあとに「復伝」を。1月末に奈良と京都で「視察」をさせてもらったのでその部分をどのように伝えるのかというのが使命でした。一番最初に「県外へのすゝめ」を。自分たちがやっていることがすべてではない。それをどうにかして分かってもらいたいなと思っていました。もちろん、「こんなことやって意味があるのか」と思う人もいると思います。しかし、「陸上競技をする」という部分を本気で考えるなら「自分がやっていることが全て」という考え方から抜け出さなければいけないと思います。

 

県内のほぼすべての顧問がいる状況です。「こんな奴の話なんか聞けるか」と思う人もいると思います。ある程度経験を重ねて指導をされている方にとっては「今更スタイルを変えることはできない」という部分もあると思います。それに対して私が何かできるかと言われれば・・・。少しでも話を聞いて「共感」してくれたらいいなという気はありました。その反面、「このことが理解できるのか」という不安も大きい。

 

以前から書いていますが「目的のある練習」ができるかどうかは大きいと思っています。ジョグをして体操、ストレッチ、身体ほぐしをしてから何となくドリルをやる。ウインドスプリントをやってスパイクを履いて走る。短い距離のダッシュをしてそのタイムを計る。ある程度走ったら「走練習」としてある程度の本数を走る。追い込んでから最後に補強をして終わる。何をもって「一般的」というかは分かりませんがよく見かける練習だと思います。

 

が、これは「今までやっていたから」という理由で導入されているにすぎないと思っています。そこに「根拠」があるのか。もちろん、この練習スタイルでも「ある程度」の成果は出ると思います。運動をしないよりはした方が速くなるのですから。しかし、それに対して「これでいいのか」という疑問をもって見ることができるか。「これまでやっていたから」という閉鎖的な考え方で物事を見ていたら「本当はもっと伸びたのかもしれない」という部分を見落としてしまう。

 

陸上競技に関しては「後進県」だと思っています。保守的な県民性というのも大きく影響していると思います。近畿などでは他県との交流も盛んですし、情報交換が頻繁に行われます。それが山口県では少ない。どれだけの人が県外のチームと一緒に練習をするのか。中学時代に「県で1位」だった選手が高校で「県で1位」になるのはそれほど難しいことではないと思っています。可能性の問題として・・・ですが。しかし、県で1位でも中国地区で6位以内に入らなければインターハイへは進めないのです。「強い選手が集まる」ことで県では負けなくなると思いますが、それが「県外との勝負」になったときに本当に戦えるのか。

 

ここまで突っ込んだ話はしませんでしたが・・・。「現状維持」では絶対に進みません。「現状維持」をしようとすれば「周りは進む」ので結果的に「後退」することになります。それをどのように伝えていくか。何かを話をすれば「何を偉そうに・・・」と感じられると思います。そこは仕方ないかなと。私にとって「当たり前」の感覚であっても他の人からは「特殊な話をしている」ととらえられるかもしれない。それでも今回経験したことを相手にきちんと伝えるためには「何か」をしなければいけないなと。

 

話した内容はこのblogに何度も書いている内容です。非常に残念なんですがこのblogを読んでくれる指導者もいるようです(笑)。「blogを読んで今回の復伝を聞いたら内容がよくわかった」と言われていました。文字で見てもらったことを映像で示すことで何かしら感じる部分があるのだと思います。今はありとあらゆる場所に情報が溢れています。その情報を鵜呑みにして「これをやればいいんだ」というのではなくよく吟味してやっていく必要があります。

 

「ボディコントロール系」の練習に関しては「動画」で示しました。が、実際のところ戻ってできるとは思えないので「うちではできないなと感じました」と素直に伝えました。「真似」はできるかもしれませんが、本当に狙った部分ではない動きをすることになる。そうであれば本当にやる意味がありますか?というところです。「効果はある」と思います。が、「よくわからないけどやる」というのではだめだと思っています。これは「否定」という意味ではなく「〇〇高校がやっているから」という理由で練習の選択をすることはリスクが大きくなると思うからです。

 

言葉を選びながら書きます。

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限られた時間でできることは

2020-02-22 | 陸上競技

更新が遅くなっています。なかなか...。気持ち的なものもあって。

 
 
水曜日、この日の練習も1時間。多少オーバーしても...という気持ちがないわけではないのですが、やはりここは1時間で終わらないようにしなければいけないなと。限られた時間でやるしかない。逆に限られた時間だからこそできはことがある。
 
前の記事にも書きましたが「足りないこと」を意図的に組み込んで練習を計画しています。気づかなければそれまで。こちらからあえて「やった方がいい」とは言わず。これが自分の走りの感覚を磨くために必要な要素なのかなと。基本的なものはしっかりと提供するが自分で考える要素も入れる。
 
種目を絞ったバランス系。体幹強化サーキットを1サイクル。そのまま「固定練習」をしてから「台ドロップ」を。本来であればこの部分に時間を割きたいのですが「1時間」という限られた時間の中で何かをやろうと思えば難しくなる。本当に「必要なこと」だけを抜き出して実施するという感じでしょうか。体幹を締めるという部分だけはしっかりとやっておきたいなと思ったのでこの部分は導入。
 
縄跳びを使った「膝締め」をしてから「ハードルドリル」を。この辺りはいつも通りに近い部分です。この日は「前半部分」を課題としてやっていきたいと思っていたのでそのまま「加速段階T走」を。このときToが一人で「壁抜き」をしていました。こういうことだと思っています。この日は「重心移動」を意識する場面がない。普段であれば「ハードルドリル」を入れるまに「壁抜き」をして「膝と腰の移動」の感覚を作ります。が、「意図的に入れていない」という状況を作りました。必要だなと感じてやる。ここが狙いだったので十分かなと。そこに何人が気付くか。
 
加速段階T走を2本ずつやる。両足で力を発揮してやっていくのは難しい部分があります。ここも工夫の余地はあると思っています。見守りながらなのかなと。一歩目での重心移動を作り出したいと思っています。これも正解かどうかはわかりませんが。そこだけではなく「リズム」も必要になる。やることはかなりあります。一つずつですね。マーク5歩をやるときにHoが地面に手をついて「膝締め&引き出し」をやる。この子はいつ見てもこうやって動きの確認をしています。こちらが言わなくても。強くなってもらいたいなと思える選手ですね。
 
最初の数歩を作った出の「2次加速スティック走」を。これはmtm先生から話を聞いた内容を参考にして入れました。最初の部分とそれをつなぐ部分。段階を追うという感覚の中では「準備」をどのようにするかは大きいかなと。練習に対する工夫の余地としてはここにあると思っています。これまでやってきたことをさらに「進化」「深化」させていく。全てを新しいものにするのではなく「必要な要素」を判断して練習計画を立てる必要がある野中と感じています。
 
最後に50mT×2-60mを。加速段階の動きを中間につなげていって走る。うちの練習スタイルの基本は「T走」です。走る距離が確保できないというのも大きな要因の一つですが。50mTをやった後の60mがどれだけ走れるか。ここに力を注いでいます。まーやるからには「良い走り」をしたい。当然の話です。
 
限られた時間の中で何ができるか。ここを見極めながらやっていきたいと思っています。こちらの準備も重要になってきますが。できることを最大限にやる中で見えてくることがある。そう考えています。走りとしては悪くなかったと思っています。本人たちがどのように感じていくか。積み上げていこうと思います。
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何が足りないか

2020-02-21 | 陸上競技
ちょっと疲れています...。

火曜日からテスト週間に入りました。午後からは車の修理に行かなければいけなかったので練習自体は自分達でやってもらうしかないかなという感じでした。

1時間で終わる練習計画を立てる必要があります。ここ最近はテスト週間の練習に関してはABCという3つのパターンを日替わりで行うというものにしてきました。あれこれ変わっていたら練習準備などに手間取ってそれだけで時間のロスになってしまうので。

「走りを理解する」という部分を練習の中でどう考えるか。1時間という限られた時間の練習だからこそ「出来ること」があるのではないかとと感じていました。そこで「意図的」に計画をつくりました。毎日の練習の中に「狙い」を置く。「加速段階」「中間」「スイッチング」という3つに「狙い」を定めてその部分を中心とした練習を組む。比較的シンプルに段階を追って。

単純にやるだけではなく「足りない」状態のメニューを提示する。こちらからは何が「足りない」のかは伝えない。やっている中で自分で判断して空き時間に取り入れる。もちろん分からない選手も出てくると思います。それはそれ。気づかないのであればそれ以上はない。与えられた時間とメニューをどのように使うのか。

前の日に少しだけ話をしていました。「何をやれば感覚が良くなるのか」を自分で感じ取っていく必要がある。例えば試合の時のアップ。みんなと同じ事をやっていて本当に「自分のベストの状態」になるのか。片足スキップを増やした方がいいとかタタタをした方が良いとかは人それぞれなのかなと。そうであれば自分に合った「動き」や「感覚」を作るための時間が必要になる。

そういう部分を理解させるために「意図的」に「足りないもの」を作って考えさせることが必要なのかなと。これまでは「準備」をこちらで計画的にやっていました。深く考えなくても「流れ」に乗っていたらある程度の「スプリント」に繋がっていく。ベルトコンベアに乗っていたら部品がはめられていって勝手に完成しているというイメージでしょうか。これでは本当に必要な理解を促すことはできないのかなと。

練習としては「準備」が大切だという考え方は変わりません。これをやっているからある程度走りが作れる。一定水準にはたどり着きます。もう一歩前に進もうと思えば「本当の意味での理解」が必要になるのかなと。与えられることに慣れすぎてしまうと走り自体が作れなくなる。そう感じています。

練習自体は全く見ていないので何とも言えませんが。「考える材料」を与える。それをどのように使うのか。そこを判断して動けるようになるともっと競技が楽しくなるのかなと考えています。

とりあえず記録しておきます。はぁ。
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練習の流れを重視して

2020-02-20 | 陸上競技
月曜日。朝の段階でミーティングをしてから午後の練習を迎える。課題研究の成果発表会があったのかなり遅くなる予定となっていましたが思っていた以上に早く終わりました。練習メニューはすでに作っていたので変更・修正はできず。プラスアルファでやるかもしれないという話はしておきました。

練習に関しては「流れ」を重視。課題になる部分と相反する感じはありますが。それでも「自分の走りを理解する」という部分は必要かなと。何をどのようにすれば走りが作れるのか。そこを感じながらやる方が良いかなと判断。

軸、バランス、体幹強化サーキットを。練習でやることを明確にしながらです。色々なことをしながら走りを作っていこうと考えてはいますが、あまりあれこれやると混乱する。できれば直結する練習をしていく方が良いなと。補強やバランス系をやりながらも「スプリント」に繋げていかなければいけない。

2時間メニューで作っていたのでかなり端折りながら。体幹固定のための台ジャンプをしてから台ドロップ。壁抜きをやってからハードルドリル。スイッチング&スキップ、スイッチングラン、スイッチングランスプリント、スプリントミニハードルを。スイッチングの動きを走りに落とし込んでいくために何をするかです。

かなり良い感じになってきました。うちの選手は「鈍い」というか「段階を追ってやる」ことに慣れきっています。それは私のスタイルも大きく影響しているんだろうなと思っています。どうしても「毎日の練習できちんと走らせたい」と感じているので「正確に走れる」という部分を求めてしまいます。これは当たり前だと思いますが。
それを求めすぎるのもあるのかなと。

50mT×2-60mを。これまでの流れを走りにつなげていく。これも分かりにくいかもしれませんが。やってきた動きをしっかりと走りに落とし込みたい。60mに関しては十分なスピードレベルで走れていたと思います。

この時点でまだ余裕があったのでプラスアルファで走っておくことに。「何をしたいか?」と聞くと「加速段階がやりたい」というのでそれに合わせた練習を。マーク5歩をやってから中間につなげていくためのミニハードルを。そこから40mを1本走って50mT-60mを。

これで動き的にはかなり良かったので終わりました。走りについて色々と考える中で何をするかという話だと思います。全く進むための事をやっていけたらいいのかなと。思ったよりもスムーズに進んだので適度に終わりました。

このblogを書いているのは木曜日です。力尽きているので書くのを止めようかと思っていたのですが、復伝講習会の後に「blogを」という話を数件聞きました。多少なりともこうやってblogを更新することが若い指導者にプラスになるのであればやはり書き続けなければいけないのかなと。

本当にざっくりしか書けていませんが。全く書かないよりは良いかなと。ここから数月間は普段と違う取り組みを意識したのでその部分も書いておきたいとは思っています。

いつの日か陸上競技が自分の人生の中から失われる日がくる。それは明日かもしれない。そんな想いを持ちながら。記しておきます。
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練習の流れを

2020-02-19 | 陸上競技

月曜日。朝の段階でミーティングとしました。これは合同練習の振り返りです。最初は自分達で話をさせましたが、日誌に書いているものを読むだけになる。もっと自信を持って人前で話ができるようになってもらいたいなという部分があります。熱意の部分が伝わりにくい。

 
後半は私がホワイトボードを使いながら話をすることに。前の記事に書いたようなことを中心に話をしました。これがどれだけ伝わるかは別問題ですが。これまでの指導を踏まえての話。その中での失敗談を含めて「本当にやるべきことは何か」を考えるきっかけを与えたつもりです。
 
うちの練習は最終的な目的に向けて進んでいく形で組んでいます。練習は全て「スプリント」に向かっていく。「軸」→「バランス」→「固定(締め)」がベーシックな部分です。そこから「接地」「重心移動」「スイッチング」を段階を追って練習を積み上げていく。練習量を追うのではなく「スプリント」に向かって集約させていく感覚です。今のうちの選手にとってはこれが一番分かりやすい。過保護かもしれないとは思いますが。
 
これはあくまで私見なので本当に正しいかは分かりません。以前から「縦の動き」「地面に大きな力を加える」「力を逃がさない」「力の方向を変える」という4つの要素を重視しています。これを練習の中に落とし込む。全て「スプリント」に集約させていく。
 
ある意味「考えなくてもできる」部分はあるかもしれません。練習の流れの中にいれば自然と「スプリント」へと繋がっていたく。その時その時に「自分がやらなければいけないこと」に目が向くかどうか。本当の意味での「理解」に繋がってはいないかもしれない。それぞれの「パーツ」への理解はある程度できていると思いますが、「全体像」が見えていないのかなという気はしました。
 
うちのレベルの選手であれば「道具」を使って動きを作ることが必要だと感じています。ルーティンのようになるかもしれませんが。走りの感覚を作るために何をするか。どのように「準備」するか。今は私が「一覧表」を提示してそれに沿って「準備」をすれば良いという状態。本当は自分でリストを作って「準備」をしていかなければいけない。
 
とはいえ、あまりにも高いレベルを求めるのは今の状態では難しい。学校によっては「与えられない中でやる」というところもあります。何をやったらいいか分からないけど走っていたら速くなるという学校はかなりある。その中で選手が「これをやったらいいかもな」と感じとる。そこに至るまではかなりの時間を要しますし、遠回りすることになる。
 
うちの選手は「ヒント」を与えられています。そこからどうするのか。少しずつ「正解」を与える頻度は減らしていかなければいけないのかもしれないというのはある。その時その時に「自分に必要なもの」を感じ取って合間に自分で取り入れるという感覚。「練習計画」の中で自分がやらなければいけないことを自らの判断で入れる。
 
そして、それらを支える最も大切なものは「心」だと思っています。「心」が育たないとどれだけやっても「結果」は出ないと思います。本当にやるべきことを見極める。それができなければ「成果」にはつながらないと思います。「与えられていることをやる」というだけではなく「自分に必要なことをやる」という感覚。それが分からなければ何をやっても意味がない。本当に「強くなりたい」と思えば「行動」が変わる。間の時間に何をするかを考える。
 
「技術的なこと」をどれだけやっていても「心」という土台がしっかりとしなければ「高く積み上げる」ことはできないのです。そこが重要な話になる。
 
上手くまとまりませんが・・・。一応書いておきます。話したことの概要を・・・。
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「足りないこと」から学ぶ

2020-02-18 | 陸上競技

合同練習を通じての日誌に「与えてもらうばかりでは強くならないとはこういうことだと思った」と書いている選手がいました。まさにこの部分を感じ取ってもらいたかった。これまでも「練習はやるだけでは意味がない」と繰り返し言い続けてきました。それがここの部分に当てはまるのです。「考える」「理解する」ことなく練習をやってしまったことに対する反省だと思います。

 

練習には間違いなく意図がある。その意図が何か。目的意識のない練習をしている間は絶対に強くならないと思います。また、「与えられたことをやる」だけでも強くはならない。そういう意部分を求めているから難しくなるのかもしれませんが。やるだけで精一杯で「意識するポイントが分からないままやっていた」と書いている者も。そこに意味があるのか。もちろん短時間で全てを理解することはできません。そうであれば「空いている時間」をどのように使うのか。昼休みなどを使って質問をして理解を深めたのか。そういう部分が「足りない」のではないかなと思っています。与えられてることだけで終わらせてしまう。

 

走っていて「脚が後ろで回った」「腰が進まなかった」「股関節が使えなかった」「脚が遅れた」「タイミングが合わなかった」と「できなかった」ことに関してひたすら書いている。「できないこと」が多く存在したのだと思います。これも貴重な経験。しかし、「できなかった」で終わっているから練習の質が上がらなかったのだと思っています。「できなかった」で終われるのか。

 

これは合同練習が終わって集合したときに話をしました。「これが予選だったらどうするのか」という話です。県総体の予選で「自分の納得のできない走りをした」とする。そのまま何もしないで準決勝を迎えるのか。そうなるとまた同じ失敗をする。何が上手くいかないのか。そこを改善するためには「どのような動きを入れないといけないのか」をきちんと見極める必要があると思っています。「短時間で動きを修正する方法」を自分が身に付けていなければ絶対に戦えない。重要なことだと思っています。

 

「課題」になる部分が出てくる。それを「どのようにすれば改善できるか」を考えて行動する。今回「走りが作れなかった」と言っていましたが、「待っている時間に何をするのか」だと思っています。「遅れる」のでれば「スイッチング」をすればいい。「腰が進まない」とかんじたのであれば「壁抜き」をしたり「スキップ」をすればいい。これまでの指導の中で「ヒント」になる練習はやっています。それが「実際に生かせるかどうか」だと思っています。生かせないから「走れない」という状況で終わる。これでは勝負する以前に負けてしまいます。

 

うちの選手のフォローをすると「練習の流れ」が違う部分はあると思います。うちの選手は「走りを積み上げていく」形で作っていきます。「スプリント」に向けて様々な「準備」をしていく。段階を追って走りを作ることで「やりたい動き」にたどり着きます。「温室育ち」で「大事に育てている」という感じがあります。いきなり「よし、走れ」と言われると自分自身の走りが作れないのだと思います。これは一長一短あるのかなと。しかし、うちの選手のレベルで言えば「積み上げて走りを作る」というパターンが一番効率よく走れると思っています。このことについてはまた別に触れたらなと思いますが。

 

今回、「いつもと違う流れ」で練習をさせてもらったことで「自分たちに足りないもの」が見えたのではないかと思います。本当はいきなり「走る」と言われてもそこに対応できなければいけない。「何をしたらいいのか分からない」という感じでは困ります。繰り返しになりますが「様々な練習パターン」に慣れておく方が良い部分もあるのかなと。誰が指導してもきちんとした走りができるという「適応能力」を高めていく必要もあるのかなと。

 

今のうちにとって。必要なことはたくさんあります。先日のkytbnでの「雰囲気づくり」と今回のsnd学園での「雰囲気づくり」は選手にとって大きな部分だと思います。それを経験していくことで学ぶことができる。「速いテンポでの練習」をすることで「意識するポイント」が明確かどうかも確かめられる。「やるだけ」の練習ではない。ましてや「やらされる練習」でもない。そこから何を学ぶのか。

 

「~ができない」というだけで終わるのではなく、そこをどのように改善するのかを明確に理解して行動に示さなければいけない。「できない」ならできるようにする。そこだけだと思っています。恥ずかしがらずに声は出せていたのかなという気はしています。それだけではないですが。県内の学校とは異なる雰囲気を経験する。それをうちでは「当たり前」にする。周りから何を言われようと「自分たちのスタイル」を確立してやっていく。そういう「強さ」を身に付けていきたいなと思っています。それを肌で感じることができたのが一番大きいかなと。

 

貴重な経験をさせてもらいました。fjk先生や大学生には心から感謝したいと思います。そしてmakinoやnao、michiが一生懸命に練習している姿を見ることが出来ました。少しずつ成長してくれていると思っています。一緒に練習してくれているチームメイトの存在が大きいのだと思います。感謝しかありません。これからも前向きに取り組んでくれたらいいなと思っています。感謝しかありません。

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足りないこと

2020-02-18 | 陸上競技

これはsnd学園の練習とは全く関係ない内容になるのですが・・・。今回の合同練習で感じた部分。特にうちの選手に足りないことを記録しておきたいと思っています。

 

これまで何度かsnd学園と一緒に練習をさせてもらっています。毎年この時期になっていると思いますが。その都度「上手く走れない」ということが続いていました。練習である程度の走りができていてもこういう場面では全く走れない。そういうぶぶんがあったので今回に関しては「見守り隊」として「何が足りないのか」を考えたいと思っていました。極力練習に関しては見ないようにして「自分たちが何を感じるのか」を大切にしたいなと。

 

案の定、「全く走りが作れない」という状況でした。Hoの走りを私が見ていて「木曜日の7割程度の走りしかできていない」と感じました。これはもう「致命的な走り」だという感じでした。本人に確認すると「5割くらいの走りしかできなかった」と。さすがにそこまでではないかなと思いましたが「全く走りになっていない」という状況でした。この走りでは県総体の予選さえも通過できないと思います。それくらい「見る影もない」という走りでした。Hoだけではなく総じてその状態になっている。ここが大きな課題だと思っていました。

 

一番の理由は「普段の練習との違い」です。ここに対応できなかったというのが一番の問題点。細かくは見ていませんが「バランス系」や「体幹補強」を中心に身体を動かしていきます。その中で走るための要素が少しずつ入っていく。それは「目に見える動き」ではない。ここが感じ取れないので非常に難しいのかなと感じました。大学生はその流れに慣れています。しかし、うちの選手は全く適応できない。これにより屋外で走るときに「なんだこの走りは?」という状況になる。当然の結果かなという気はしています。

 

ここ最近は「私の組み立てる練習」でしかやっていません。他校の指導者の練習に参加させてもらうことが著しく少ない。これにより練習のパターン化がなされているのだと思います。悪いことではないという気はしています。実際は「練習場面での勝負」ではなく「レースでの勝負」です。そうなると普段の練習の流れの中で自分たちのペースで走ることができます。が、このような「合同練習」の場では自分たちのペースではできません。普段の練習のパターンと異なる場面が多い。そうなると「自分たちが何をしているのか分からない」という状況になる。

 

最初にToには「普段とは流れが違うから空き時間をどのように使うのかを考える必要がある」という話をしていました。これは「ヒント」でしかない。本当はもっと答えになるようなことを伝えておかなければいけないのかもしれません。今回午前中の練習の走りを見たときに「上手くいかない方がいいな」とさえ感じました。「考える機会」になればいいかなと思ったからです。普段の流れと異なる練習に参加したときに「何をするべきか」を考え判断することができるかどうか。

 

うちの選手には常々「練習の目的」に対しての理解を促すようにしています。かなり細かい。実際今回やった練習の「目的」と「意味」を短時間で理解するのは難しいことだったと思います。それでも本当に必要であれば「大学生に質問する」という行為もできたのではないか。空き時間に直接質問しに行くこともできたのではないか。そう感じています。「よくわからないままやる」という部分がなかったか。これは普段では経験できない部分だったと思います。

 

更には「自分の走りを作る」という行為が全くできていなかったのではないか。単純に練習に参加しているだけで「走りが良くなる」ということは絶対にない。うちのような「普通の選手」が「普通にやるだけ」だったら走りが変わることはありません。単純に「参加する」というのが目的ではない。その中に「何が重要なのか」を見つけ出す能力が必要になるのだと思います。高校生レベルでそれができるかどうかは別として。普段の練習との違いや同じ部分を見つけ出す。ここができるかどうかは重要な話だと思っています。

 

見ていると「練習をしているだけ」になる。合同練習の中で細かい動きをやらないのであれば「自分で時間を作ってやる」という感覚が必要です。走りを見ていると「接地のポジション」「タイミングの遅れ」「膝締め」といったほぼすべての部分が「できていない」という感じでした。本当に「理解」していたり「やるべきこと」が見えていたらその場面で何をすれば自分の走りができるのかを判断できるようになるのではないか。これは前の記事に書いたgt先生が言っていた「本当に強い選手はフラーっとアップしてちょっと動いたらベストパフォーマンスができる」という部分なのかなと。うちの選手にはその部分が明らかに足りない。

 

もちろんかなり難しいことを求めているのは分かっています。だからあえて今回に関しては「見守り隊」に徹して失敗すればいいと思っていたのです。が、我慢できなくなって最後の最後に「なにやってるの?」と投げかけてしましましたが・・・。膝締めができないならその場でやればいい。足が遅れるならスイッチングをすればいい。そうやって「思い通りに動けない」という現実を受け止めて何をするのかという感覚が重要。

 

これが経験できたのは大きかったかなと。本当はもっとしっかり走れれば良かったのですが・・・。もう少しこのことについて書いておきたいなと思います。うちの練習の流れについて触れておきたいなと。

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