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「飲むマヨ」から見えるコンビニ業界のマーケティング戦略

2024-12-05 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さん、こんにちは。
稼プロ!事務局(23期)の日置です。

今回は、最近SNS上でトレンドになっている「飲むマヨ」に関連して、コンビニ業界のマーケティング戦略についてお話しようと思います。

昨今のコンビニ業界は、セブンイレブンのシェアが落ちている等、競争が激化しており、顧客のニーズを捉え、新たな価値を提供するために、日々様々なマーケティング戦略を展開しています。

コンビニ業界のマーケティング戦略のトレンドは大きく以下の通りにまとめられます。

  • 商品開発の多様化: 健康志向への対応、地域限定商品、プライベートブランドの強化、トレンドを捉えた商品開発など。
  • デジタルマーケティングの活用: スマホアプリ、SNSマーケティング、データ分析など。
  • 店舗の多機能化: イートインスペースの充実、宅配サービスの強化、金融サービスの提供など。
  • サステナビリティへの取り組み: 環境配慮型商品、省エネ対策、食品ロス削減など。

これらを見ると、なるべく幅広い顧客ニーズを満たすように、さまざまな商品やサービスを拡充していっている流れがあるとわかります。
このことは、コンビニに立ち用る人は「目的買い」以外にも「ついで買い」も行う傾向が高いことから、何か一つでも顧客ニーズを満たし、来店頻度を高めることが重要であるということと紐づけることができます。

その中で「飲むマヨ」はSNSマーケティングのための商品開発であり、顧客のSNSでの情報発信のネタを「飲むマヨ」という形で提供することで、「SNSでの情報発信のネタ作りの時間を減らす」という価値を提供するという立ち位置であることが見えます。
彼らのSNSを見た人が自分のSNS情報発信のために、「飲むマヨ」を購入する目的でコンビニに立ち寄るというサイクルが生まれ、SNS情報発信をする顧客層の来店頻度を高め、その「ついで買い」で顧客単価を上げ、結果売上向上という結果に繋がります。

「飲むマヨ」について商品自体は日常的に買うほどおいしくはないらしいのですが、時間とネタを提供できるという観点で商品価値は高いと考えることができます。この考え方は企業のサービス企画を診断士が支援する上でヒントになってくると考えます。
また、現在セブンイレブンがシェアを下げており今後の挽回施策についても、診断士としてヒントになるものがあるはずなので、今後のコンビニ業界のマーケティング戦略をウォッチしていくと面白いと思います。

コメント (8)
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