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忙中寒あり

2024-01-26 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは、塾長の山﨑です

 

今年初めのブログですが、早いもので1月も終盤になってしまいました。

今年は年明け早々能登の大震災で始まり、今でも被災地でつらい日々を送られている多くの方々を思うと心が痛みます。心からお見舞い申し上げます。

 

さて、話はまったく変わりまして、先週土曜日に境川流域を巡って江の島に向かうガイドウォークというのに参加してきました。10歳年上の従弟が定年後、町田市観光コンベンション協会でまちだ観光案内人というガイドをボランティアでもう20年近くやっていて、今回初めてそのガイドウォークに参加してみたという経緯です。

 

境川というのは町田市を流れる3つの河川のうちの1つで、津久井湖の北の草戸山中腹に源流があり、片瀬江ノ島海岸まで52.14kmの長さがあります。その境川の源流から河口までを歩くという企画で、昨年春から始まり、今回が9回目で、藤沢本町から片瀬江ノ島まで歩く最終回で12.5kmでした。川に沿って歩くといっても、途中史跡や見どころを寄り道しながらあるので総行程は70kmを超える道程だったようです。

 

参加者はおそらくほとんど70代で女性が多かったですが、皆さんお元気で、源流から9回を踏破されました。私は最終回の美味しいとこ取りです。片瀬江の島海岸の河口では、江の島が目前に迫り、右を見ると壮麗な富士山が見事に広がる、、、はずだったのですが、この日は朝から一日中小雨が降って、風も強く、とっても寒い一日でした。もちろん富士山も見えません。なので「忙中閑あり」としたかったのですが、「寒あり」状態でした。

 

それでも、従弟のガイドで巡る境川流域ウォークはとても楽しいものでした。

今回のスタートは藤沢本町駅からですが、藤沢の街も初めてだったのでとても新鮮でした。藤沢は江戸から数えて東海道6番目の宿場町で、箱根駅伝の第8区にあたり有名な遊行寺(ゆぎょうじ)坂の難所があります。家康の時代から地域支配の拠点として藤沢御殿が設けられ、秀忠、家光の3代で28回利用したそうです。

 

古くからの交通の要衝で、東海道から北西に向かって大山(おおやま)詣での大山道、南に下る江の島道、遊行寺から東に向かう鎌倉道、北へ向かって八王子道など流通の中心地になっていました。古くからの名所、旧跡も多く見どころがたくさんあります。

 

藤沢本町駅からすぐ近くに義経首洗井戸というなんとも恐ろし気な井戸があります。鎌倉から頼朝に追われて平泉で果てた義経と弁慶の首が鎌倉の腰越に戻され、首検めの後、浜から捨てられたのですが、夜間に境川を遡ってきて、里人に拾われこの井戸で清められ寒川神社に白旗明神として祀られ、白旗神社と改名されたそうです。

 

まあ伝説でしょうが、この境川は藤沢から片瀬江の島の河口に向かっては高低差が少なく、大潮の満潮時には下流域では潮の遡上が見られるので、あながち絵空事でも無いかも知れません。波が打ち寄せ遡上して引き波になる頃には次の寄せ波が打ち寄せるような波を片瀬波といい、片瀬の地名はそれによって名付けられたとの説もあります。

 

藤沢の最も大きな史跡に遊行寺(ゆぎょうじ)があります。正式名は時宗・藤澤山無量光院清浄光寺というそうですが、開祖の一人とされる遊行上人に因んで遊行寺と言われています。遊行とは仏教の布教教化のため諸方を遍歴することで、あまりに汚く鎌倉での活動を許されなかった上人が藤沢での遊行を許され、遊行寺を拠点に布教活動をしたようです。この寺の横に伸びる東海道の長い坂道が遊行坂で箱根駅伝の8区の難所となっているのは前述のとおりです。

 

途中、境川のいくつもの橋を眺め、江ノ電を跨いで行ったり来たり、数々の道標や旧跡を見ながらガイドウォークはひたすら河口を目指します。朝9時半に藤沢本町を出発して、15時半にようやく片瀬江ノ島の河口に到着。お昼の休憩を経て6時間の行程でした。とても書ききれませんが、多くの発見と学びがありました。たまには街歩きもいいものです。

 

境川の終着点・片瀬江ノ島の河口

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (須藤佳代)
2024-01-26 14:43:08
源流から河口まで何回かに分けて散歩するとは面白そうです!!それにしても1回だけでもとても長い距離ですね…!
私は歴史がなかなか頭に入りませんが、その土地の歴史を伺いながら歩くと、身につきやすいです。
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Unknown (永岡伸一)
2024-01-27 06:24:19
歴史を感じながら歩くのは本当に気持ちよさそうですね。個人的には白旗神社が非常に気になりました。藤沢宿を支える歴史ある神社ですね。行ってみたいと思います。
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Unknown (杵渕竜也)
2024-01-27 08:44:00
自分も70代になる頃にはそのような元気な姿でいたいです。(自信はありませんが笑)参加したら自分も完全制覇したくなると思う、よいイベントですね。
白旗神社に祀るよう指示したのは頼朝と言われているそうですね。弟の祟りが怖かったんでしょうか。
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Unknown (山﨑 肇)
2024-01-28 08:30:58
皆さん、コメントありがとうございました。
皆さんも機会があれば、藤沢宿を訪ねてみてください。見どころが多くて面白ですよ。
次回従弟のガイドツアーは横浜で今でも使われている津久井湖から引いている最古の水道を辿るツアーに参加してみようと思います。
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