皆様、こんにちは。
24期の中川です。
中国の五行思想では、人生を玄冬、青春、朱夏、白秋の4段階とする考え方があります。
社会人20年目を迎えた私は、青春はとうに過ぎ(サミュエル・ウルマンの青春とは心の若さであるという言葉もありますが・・・)、朱夏の真只中にいると自覚しています。
30代までどちらかというとインドア派で、生活は仕事が中心、息抜きと言っても音楽と本と映画があれば十分、旅行を時々、くらいだったのですが、数年前からの老眼の進行をきっかけに人生の過ごし方を大きく変えることになりました。
皆様ご存知の通り、老眼が進むと今まで普通に見えていた距離のものが見えなくなり、暗くなるとより一層視界が狭まります。
誰もが通る道とは言え、身体が不可逆に退化していく感覚は私にとっては衝撃的でした。
視覚への影響と同様に歳を重ねると、
・足腰が弱まり、思うように歩くことができなくなる時が来るのではないか?
・美味しく食べられる食事も変わってくるのではないか?量も食べられなくなるのではないか?
・耳も悪くなり、会話とお互いの理解に時間を要するようになるのではないか?
などなど、高齢でもお元気な方がたくさんいる中で、自分も同じように年を取っていくことができると思えなくなり、不安が大きくなりました。
以前は仕事を引退したら世界一周旅行しよう、今まで手を出していなかったエンタメに触れよう、好きなものを食べよう、と思っていた気持ちもなくはなかったです。
しかし、引退する歳になったときには、今と同じ動き・感覚を持っているとは限らないのです。
・世界の名所を訪ね歩いたり、富士山を登る体力はあるのでしょうか。
・工夫を凝らしたフレンチに舌鼓を打つ味覚はあるのでしょうか。
・新しい人との出会いにワクワクする気持ちはあるのでしょうか。
・エンターテインメントに感動する心を持ち続けているのでしょうか。
以来、もちろん家族の意見も尊重しながらではありますが、今だからこそ行けるところに行き、食べられるものを食べ、新しい人ともできるだけ交流を増やしていくことを念頭に日々過ごしています。
似たような考えが最近読んだ「Die with zero」(ビル・パーキンス)において、より正確に言語化されていました。
“人生の充実度を高めるのは、その時々にふさわしい経験である。節約ばかりしていると、そのときにしか経験できないチャンスを失う。人生は経験の合計だからだ。金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれている。”のです。
死ぬときに「もっと働いておけばよかった」と後悔する人はいないと言います。
むしろ「もっと自分の心に忠実に生きればよかった」「働きすぎなければよかった」が後悔の1位・2位だそうです。
仕事ももちろん重要ですが、白秋になるまで美味しいところを取っておかなくても朱夏でこそ楽しめる感覚があるのではないかと思います。
この年末は長めの海外旅行をしようと計画中です。
ご活躍されている診断士の先輩方は、仕事でも日本や世界を飛び回って、いろんな年代の方とお話されているから、あんなにエネルギッシュなんだろうなと感じました。
お金は惜しまずに使うぞ!と思い、最新のCopilot+PCに買い替えよう!と思い立ってからすでに2ヶ月経ちます。色々と目移りしてまだ購入してません。まだまだ修行が足りないようですww
「Die with Zero」私も買いましたww 読まなきゃ・・・