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事業承継

2017-11-17 12:08:39 | 17期生のブログリレー
皆さんこんにちは、
稼プロ!17期 永井裕介(介さん)です。
今朝の寒さといったら・・・
もう冬です。
健康にはくれぐれもご留意ください。

11月2日の朝日新聞に『中小企業激減に防止策』という記事が掲載されていました。以下は抜粋です。
「経済産業省の推計によると、経営者が60才以上で後継者のいない中小企業や小規模事業者は127万あり、日本企業全体の約3割を占める。そこで政府は今後10年間を税優遇など政策の集中実施期間にする方針を固めた」

私の同級生Aは土建業を営む2代目です。
仕事は公的事業がほとんどで受注量は右肩下がり、従業員が数人の小規模企業。
「息子に会社を継がせたいとは思わない。自由にやりたいことをやればいい。この会社の先のことは、うーんわからんなー」。
今夏の彼との会話です。
お国の認識する重要な課題が、私の身近にもあります。

先般、事業承継コーディネーターの大山雅己氏から、「事業者の資産・経営状況と事業者の認識による4象限分類」を教わりました(下図)。
縦軸に「事業者の承継への認識度」、横軸に「企業業績」をとったマトリクスです。


事業承継というととかく相続や税務が課題ととられがちです。
しかしボリュームゾーンの第Ⅲ象限ではそこはあまり重要視されません。
「事業」の「承継」を軸に、事業の意義・魅力・価値、知的資産を再認識し、将来像を描いていくという事業そのものが最大の課題です。

さらに、自ら相談にこないため、支援機関から働きかけてその掘り起しを行うことが必要となります

同級生Aはちょっと誇らしげな顔でこうも言いました。
「一番うれしいことは工事が完了し『さすがAさん。素晴らしい。任せてよかった!』と言われることだなー」

Aももうすぐ60歳です。
彼を含め、象限Ⅲの経営者の方々の思いに寄り添い併走していけるよう、私自身努力していくつもりです。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
事業承継ニーズ (姫田)
2017-11-17 12:37:16
経営改善の仕事に関わると、第Ⅲ象限にプロットされる事業者さんが多いことを実感します。我々士業からの働きかけが必要ですね。勉強しないといけませんね。今度お話をお聞かせください!
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クローズを前提に良い仕事がしたい (鴨志田)
2017-11-17 14:17:45
私も来年になると60歳。
自分の会社のクロージングをいつにするかを考えはじめています。
ちいさな会社さんは、いつかはクローズする。それまでは、良い仕事がしたいと思うケースが多いのではないかと思います。
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中小企業の意義 (中嶋)
2017-11-17 18:32:45
私の親も中小企業の社長でしたが、先行きを見越してなのか、最終的には継ぐことにはなりませんでした。色々と有ったようですが、正しかったと思います。私が社長になっていたとしても、仕事は変わっていたでしょうね。事業環境の変化もある中で、承継した社長がどう会社を舵取りするか、そこのサポートも必要でしょうね。
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