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初めての骨折、でも仕事は休めない

2014-07-20 22:51:57 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。

すでに、塾生の皆様には、MLで私の骨折のことをお伝えしていますね。
今回は、骨折と、仕事をこなすことについて書いてみたいと思います。 

【骨折の経緯】

7月4日金曜日のことでした。昼前に雨が小雨になったので、パーカーを着て、自転車で銀行、医者、郵便局など、複数の用事を終えようと、自宅の駐車場が道路に出たとたん、いつも乗り慣れている自転車なのに、ハンドルを取られて転倒してしまいました。左足のひざを道路に強くうち、自転車の下敷きになってしまいました。

今年は、今夏が一番の繁忙期。お盆の週以外は、毎週、地方出張の日々となっています。この忙しい時にどうしよう~ これしか、頭に浮かびませんでした。

骨折した翌週は、今年新規受注した自治体様の研修が3日間、そして隣県の自治体様の研修が1日と、4日連続の登壇が決まっていました。
地方出張に出てしまうと、医者に行くこともできなくなるので、念には念をと思い、近所の整形外科に、そのまま自転車で出かけたのです。
レントゲンをとって、骨に異常なし! の診断にホッとして、そのまま、予定通り、銀行や郵便局を回ってしまいました。
(法人なので、源泉税の納付があったのです。毎週、地方出張なので、平日、東京にいる日は、このような用事が沢山待っています。)

【念には念を・・・出張先では、医者にかかっている時間的余裕はない】

午後になり、なんとなく、ひざに違和感を覚え、このところ、お世話になっている接骨院に行き、左足の治療もお願いしたのです。
院長先生が、私の足をもってひざを曲げたりすると、強い痛みが走り、そのまま、足が固まって動かなくなるというロッキング現象が確認できました。
「これは、骨に異常がない というのは、おかしい。レントゲンにうつりにくい部分に異常があるのではないか? すぐに病院に行くように」と言われ、そこで紹介された別の整形外科に行き、再レントゲンをとったところ、骨折が見つかりました。

私の心境は、「えっ~」というのと、予定どおり、翌々日から出張に行けるのか?ということだけが、気がかりでした。
整形外科の先生に、仕事に穴を開けられない ことを伝え、その日は、足を冷やしながら固定し、翌日にギブスで固定してもらい、生まれて初めての松葉づえ生活が始まりましがた。
しかし、左足は、曲げることができません。伸び切った状態のまま、不便な生活のスタートでもありました。

しかし、最初の整形外科だけで、そのままにしていたら、出張先で、足の痛みや異常が発生して、きっと仕事に穴をあけていたことになっていただろうと思うと、今でもぞっとします。

すぐに、研修の仕事をいただいている会社に連絡をして、松葉づえでの登壇になることをお客様に伝えていただきました。

初日は、松葉づえでの勝手がつかめず、挨拶以外は、椅子に座って講義をし、ホワイボードのかわりに、PPTでスクリーンに映し出しながら、講義を進めました。
2日目には、松葉づえをつきながら、ホワイトボードの前にたち、受講生の発言を書き溜めたり、ワークの時は、受講生の島を約1時間ぐらいかけて巡回もできました。
3日目は、講義にもかなり慣れてきて、予定どおり、3日間の研修を終了できました。

【介護タクシーとの出会い】

この3日間、はじめて介護タクシーを利用しました。本来は、地下鉄と徒歩の予定でした。
最初は、通常のタクシー会社に送迎の交渉のため電話をしていたのですが、話し進めていくうちに、タクシー会社から「それなら、介護タクシーになります」と言われたのがきっかけで、このサービスを知ることができました。
介護タクシーは、ホテルの宿泊室まで、車いすで迎えにきてくれて、研修会場の講師控室まで、送ってくれます。通常のタクシー代の他に介助料が500円だけでサービスを受けられます。 
中には、車いすを貸し出してくれるところもあります。先週は、客先に車いすがなかったので、このサービスに助けられました。
後述しますが、食事難民になった私は、翌日、復路、コンビニによってもらいました。そこでも、車いすを押してもらい、買い物籠ももってもらい、買い物のサポートも受けました。

【どんな手段をつかっても研修会場に行く】

3日目の夕方は、隣県にある次の出張地への移動です。
隣県では、台風8号の影響で、梅雨前線が停滞し、県内は雨模様。
在来線で1時間半ですが、この在来線に乗るには、駅で1時間待ち。
だったら、このまま、介護タクシーで移動したら・・・・・まだ、在来線の列車を待っているうちに、ホテルに到着できる・・・・・でも、料金もかかるし・・・・
迷ったあげく、タクシーで移動してしまいました。

悪天候、在来線が途中で止まったらどうしよう? 
駅徒歩1~2分のホテルですが、タクシーに乗ったら、嫌な顔をされないだろうか? 
悪天候だと、車道で降ろされて、自力で、ホテルに入らなければならないし・・・・

この時、私の脳裏に横切ったのは、育成塾1期生の時に、「プロはどんな手段を講じてでも、移動する」という故長谷川和正先生の言葉でした。
長谷川先生は、出張先で台風に出会い、万が一、列車がストップをしたら、タクシーを使ってでも移動するため、銀行にいって大枚を準備されたとのことでした。
プロは、移動できなかったという理由など通用しない・・・・育成塾に入塾して、教えられたプロの一面でした。

その晩、夜中に、私の携帯電話に、「大雨による避難勧告」のエリアメールが何回か届きました。

翌朝、迎に来たタクシーで研修センターに向かう途中、「本日の研修中止」の連絡を受けました。

正直、前日のタクシー移動をしてまでも確実に移動を重視した私は、ショックでしたが、自治体の研修なので、避難勧告が出ている中、研修どころではなく、人命尊重は理解できますので、仕方のないことです。

東京にもどる新幹線も止まっており、午前中は運休というニュースを信じて、ホテルにもどって待機することにしました。
ところが、昼近くになっても、運転再開の見込みはなく、逆に、午後の便の運休が増える一方です。
そこで、在来線で、別の新幹線が通っている駅まで移動して、そこから新幹線を乗り継いで、無事、帰京できました。

以来、毎週の地方出張を予定どおりこなしています。

【困った・・・・・すぐに食事難民となる】

出張中は、食事の確保が大きな課題です。
いつも泊まるビジネスホテルは、レストランからないところが多いです。また、もし、あるとしても、ルームサービスを頼むととても高くなります。
例えば、朝食のルームサービスは、2000円を超します。夕食にカレーライスを一つ注文するだけでも、2000円近くかかります。
ただでさえ、通常なら使用しないタクシー移動ばかりですので、その出費もあります。
松葉杖では、買い物にいっても物を持つことが難しいです。
最初の出張時はコンビニで調達できたので、なんとかしのぎましたが、すぐに、ネットで、アルファ米を発注し、次の出張からは活用しています。
過去に、キルギス共和国に1か月、出張したとき、ホテルの部屋で、湯沸しポット1つのみで、1か月間自炊をした経験がありました。
フリーズドライ食品や、アルファ米の活用は、この時に身につけました。
あと、移動時の車内のワゴン販売のお弁当は、とても有り難い食事となっています。 翌日朝まで賞味期限があるサンドイッチは、朝食として活躍しました。
※後述するように、移動は、駅の介助サービスを受けているので、その介助中に駅構内のコンビニに立ち寄ることも難しいのです。 

【助かった・・・・・・日本には少ないシャワールームのあるホテル】

たまたま、最初の出張が、ホテルに温泉大浴場があるので、宿泊室は、シャワールームのみという、ラッキーなつくりでした。
洗面台もユニットバスではなく、室内にあり、広めで大きなものだったのも、助かりました。
ギブスで固定した足は、一番大きなポリのゴミ袋で覆って、洗濯はさみで止めることで、簡単にカバーとして固定できました。
部屋の机の椅子もキャスター付き、これも大いに助かりました。
トイレもバリアフリーであり、骨折して最初のビジネスホテルが、骨折者に優しかったことも、予定どおり出張をのりこれた要因だと思っています。
したがって、ホテル情報も事前に知っているかどうかで、大きく変わってきます。
ホテルには、1階には、かならず、身障者用のトイレがありますが、車いすを常備しているとは限りません。 

【困った・・・・・和式トイレ対策】
トイレの話題は、ブログで書くのも躊躇しますが・・・・、足を骨折して、ギブスで固定されると、和式のトイレは使うことができません。
いちいち、研修会場に、「トイレは、洋式もありますか?」 と聞くのも面倒ですし、気が進みません。
すぐに、ネットで携帯用のトイレを購入し、いつも持ち歩いています。

おかげ様で、今まで、一度も使うことなく、無事に過ごせていますが、自治体の研修センターは、建物が古いので、和式しかないとこがあります。
実は、今回も、骨折して最初に出張した研修センターは、そうでした。しかし、渡り廊下で、区役所とつながっていたことが、ラッキーでした。
区役所には、身障者用のトイレがあったからです。しかし、少し距離があるので、松葉づえで往復したら、休憩時間には戻ってこられません。
そこで、さらにラッキーだったのは、区役所には貸出の車いすがあったのです。3日間の研修の間、 研修中以外、移動はこの車いすが大活躍しました。

また、移動仲のトイレも、深刻な問題です。
新幹線には、車いす用のスペースがある車両があります。私は、列車内では、車いすではなく松葉づえで、自力移動していましたが、その車両にのれば、トイレも車いす対応の広いスペースのものに出会えることも確認できました。

【これが無ければ出張てぎなかった・・・・・JRの介助サービス】

JRは、最初に乗る都内の駅から、最終目的地まで、乗り換えが複数回あっても、すべて繋いでくださいます。
改札口から車いすで、電車や列車に乗るまで介助してくれます。次の駅では、車いすと介助してくださるサービス介護士の職員が待っていてくれます。
最終駅では、タクシー乗り場まで送ってくれます。
ある駅で介助をしてくださった女性職員に聞いた話ですが、JRでは、職員全員に、介護士の資格取得を推奨しているのだそうです。
全員、義務ではありませんが、すくなくともサービス介護士になっている職員は、介護士の資格を持っているようです。 

【これが無ければ出張てぎなかった・・・・・宅配サービス】

松葉づえなので、出張に持参できるのは、ポシェットがわりの小さなバックと、リュックのみです。
したがって、出張先に、荷物は宅配、帰りも自宅に宅送しています。
往復割引きのサービスがあることを知り、それを利用しています。
ホテルの部屋に、荷物を入れておいてもらえ、帰りは、宿泊のホテルのフロントで、発送をお願いできることの便利さを実感した次第です。 

【講師業は休めない】

研修講師という仕事は、穴があけられない、休みたくても休めないつらさがあります。
初代塾長からは、家族の死に目にも会えないことを覚悟せよ、とも教えられてきました。 

以上から、以下にプロの心得をまとめてみました。

★プロの心得1 : 独立したら、大丈夫と思っても、早目の手当、念には念を・・・・ が肝要です。

★プロの心得2 : どんな手段を講じても、確実に移動する。

★プロの心得3 : 何処にいっても、食事の心配、排泄の心配、これは、人間ならば付きまといます。仕事の他にも、最低限の身体の生理的欲求に対する備えも必要です。

★プロの心得4 : 主人には、家族に万が一のことがあっても、この仕事をしている限りは、出張に行かなければならない・・・・と伝えています。

★プロの心得5 : 家族も含めた健康管理は、なんといっても、一番重要な事項です。 

また、明日から、出張です。・・・・多くの人に支えられていることに、感謝の気持で一杯です。

 

 

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3 コメント

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プロの心得 (ひの)
2014-07-20 23:03:57
鴨志田先生、こんばんは!
14期生の日野卓郎です。

ブログを読ませて頂きました。
プロの心得、私も肝に銘じたいと思います。
どんな手段を講じても、必ず目的地へ行く。
特にこの事は出来そうでなかなか難しいことだと思います。
自分以外の事を極力言い訳にしない、それがプロとしての責任感なんだなと思いました。
返信する
ご快復をお祈りしています (三好)
2014-07-21 00:33:31
三好です。
心から一日も早いご快復をお祈りしています。お大事になさってください。
返信する
プロ根性 (安藤)
2014-07-22 02:19:55
14期生安藤です。
きれいごとではなくどんな手を使ってでも、
プロとしての責任を果たす。「プロ根性」!!
また、逆境からいろいろなことを学ぶ姿勢に感動です。
私も見習いたいと思います!!
お大事になさって下さい。


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