皆さんこんばんは。業務MAです。強烈な寒気がようやく去って、
寒さも一段落。今日は暖かかったですね。これから何度か寒波
はあるでしょうが、少しずつ春が近づいて来る時期ですね。
さて、先日人生で初めてLCC(Low Cost Carrier)の旅客機に乗る
機会があり、私の中ではかなり鮮烈に印象に残りましたので、その
時の様子をレポートしたいと思います。いつも使われている方には
新鮮味が無いかもしれませんが…。
私は、日本国内の移動は基本的に鉄道か高速バスで、飛行機を使った
ことは殆どありませんでした。それは、そもそも国内の場合、鉄道やバス
の方が経済的であることと、それ以上に飛行機が余り得意では無く極力
使うのを避けていたからです。
(海外の時は仕方なく使っていましたが)
そんな私が何故今回LCCに乗ることになったのか?それは、大阪の堺に
出張の際、職場の同僚から掛けられた言葉がきっかけでした。
同僚「今度、堺に行くんでしょう?新大阪まで戻るより、関空使って帰った
方が乗ってる時間が短いから楽だよ」
私「でも、飛行機より新幹線の方が安いでしょう?予算もひっ迫してるし、
出張旅費は出来るだけ抑えないと…」
同僚「そんなことないよ。LCCだと新幹線より安いと思うよ」
私「………」
そう言われてネットで調べてみると、見つけてしまいました。関空-成田6,500円
のチケット。新幹線より大幅に安い。負けた…。
経済性には逆らえないとその場で予約。何となくそれらしい領収書があった方が
旅費精算のとき良いのでは?と思ってコンビニで決済。こんな簡単で本当に大丈夫
なのか?と疑心暗鬼になりながら大阪へ。行きは高槻に用事があったので新幹線で。
そして堺での用事を済ませ、一路南海電車で関空へ。堺から急行で50分程。確かに
新大阪まで戻るのと殆ど変わりません。そこからシャトルバスでLCCのターミナルへ。
LCCのターミナルは、関空の端にあり、駅前にあるJALとかJASとかのターミナルとは
かなり離れています(シャトルバスで10分位)。中に入ると、土産物屋とカフェとチェックイン
カウンター位の簡素なつくり。しかし、搭乗までの時を過ごすには十分です。
少し早目に着いたので、カフェでコーヒーを飲みつつ出張報告書の執筆を済ませチェックイン。
チェックインは自動チェックイン機に申込書のバーコードをかざすだけで非常に簡単。レシート
みたいな感熱紙に印刷された搭乗券が出てきて完了です。
その搭乗券を持って手荷物検査を通過すると、すぐ奥がもう搭乗口です。搭乗口は、ロビー
というよりコミュニティスペースといった感じ。コンビニとフードコートとホールがあるだけ。
そしてホールは搭乗を待つ乗客でごった返しています。それもそのはず、松山、鹿児島、
宮崎、仙台と、ほぼ10分~20分間隔で離陸しています。いずれも大阪から陸路では
行きにくいところですから、かなりの人気がうかがえます。
雑踏の中で待つこと30分、予定より5分遅れで成田行きの搭乗が開始。搭乗口を出て
吹き曝しの中を駐機場へと歩きます。当日の気温2度。しかも暴風が吹き荒れて
います。こんな状況で無事に飛ぶのか?そんな一抹の不安も抱きつつ、タラップを上がり
機内へ。
機内はシンプルな作りですが、普通のエコノミーと遜色ありません。ただ、座席のモニター
画面とか、スライド出来るテーブルとか、飲食物を提供できる設備等はありません。
設備は旅客を安全かつ快適に目的地まで搬送するため必要最小限に抑えられている
そんな印象です。席はほぼ埋まっており、人気ぶりを伺わせます。
非常設備の案内の後、いよいよ出発です。空港の果てにターミナルがあるので、滑走路まで
たどり着くのに結構時間が掛かります。そして、強風に抗いながら、無事離陸。大阪の夜景が
眼下にどんどん小さくなっていきます。このスピード感は飛行機ならではです。
離陸直後こそ強風に煽られかなり揺れましたが、安定飛行に入ればあとは快適です。
わずか1時間のフライトで無事成田空港に着陸。途中の機内サービスは、販売のみ。
飲食物の提供は一切ありませんでした。でも、わずか1時間のフライトですから無くても
全く不自由しません。むしろ個人的には、落ち着いて本が読めたので好都合でした。
今回LCCを使ってみて、予想外の快適さとコストパフォーマンスの良さに驚きました。
「飛行機=運賃が高い&高級」という固定観念をものの見事に覆されました。
飛行機での移動に+αで優雅さとか、高級さとかを求める方にはやや抵抗があるかも
しれませんが、私のように単なる移動手段としか考えていない向きには十分過ぎる
サービス内容でした。今後お世話になる機会が増えそうです。