皆さんこんにちは、24期生の田村研太です。
闇バイトというか、押し込み強盗の事件を最近ニュースでよく見ます。
闇バイトというキャッチーなワードは、パパ活などと同じように深刻さを薄れさせてしまうので放送で積極的に使うのはどうかと思っているのですが、話題になっているのは事実です。
実際、強盗件数が増えているのかというとそうでも無いようですが、大規模な強盗団がネット上で組織され多発的に犯行を行うというのは過去にはなかったことです。そして、この手の犯罪は対応が困難な点としてテロと同様に実行を止めるのが非常に難しいというものがあります。(とはいっても大抵の犯罪行為はそうなのですが・・・。)
その為、対策としてはそもそも標的にならないように目立たず言動も気を使うこと、情報を与えないように不審な訪問や電話を拒絶すること、SNSに投稿する情報には個人が特定できるようなメッセージや写真をのせないことなどがあります。(これは良くニュースで出ますね)また、下見や計画段階で断念させるためにカメラや警備会社の表示などの防犯対策を外部に示す程度がせいぜいでしょう。それでも、対策としては最も重要なことでもあります。例えば、アメリカで活躍する野球の大谷選手は日本のメディアに新居の映像を公開され、住所が周知されてしまったために引っ越すことなく新居を売却するという事態が起こりました。これは、住所が知られている時点で強盗や誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性が跳ね上がるためです。結局、犯罪の多い国の場合は犯罪を防ぐことが難しい以上、そもそも存在を知られないことに重点を置いているのでしょう。
その為、襲われてしまった段階で対応するのは極めて困難です。
とりあえず、雨戸を強化した防犯雨戸やガラスを割れにくくする防犯フィルムも売られていますので、防犯が気になる方は検討されても良いかもしれません。少なくとも侵入段階で手こずれば諦める可能性もありますし、こちらも相手の存在に気が付くことが出来ます。(扉の強化やチェーン、各鍵の複合化も忘れずに)
一応、強盗侵入後の対応として、鍵のかかる部屋や家具をバリケードにした部屋に立てこもり警察を待つというものがありますが、いつ来るかもわからない強盗への対策としては難しいですね。しかし、セーフルーム(家庭用のシェルター)を積極的に設置する国も多くありますから効果は確実にあります。なにより、警察が来てしまえばこっちのものですから・・・。
これは、あまり関係は無いかもしれませんがテロや類似事案対策の標語で海外には「ラン・ハイド・ファイト」、「ラン・ハイド・テル」というものがあります。文字通りの意味で「走る(逃げる)、犯人から隠れる(籠城含む)、(最終手段として)戦う」、「走る、犯人から隠れる、通報する(周りの人に危険を知らせること含む)」という意味です。
「ファイト」が入っている方がアメリカの標語、「テル」がイギリスやフランスの標語なのがなんともお国柄を示していますね。
ただ、強盗に遭遇した場合のお勧めは間違いなく「ラン・ハイド・テル」です。
ハリウッド映画ならどうにか出来るかもしれませんが、武器を持った集団に襲われて勝てるなら警察は必要ありません。一部の防犯グッズには積極的に犯人を攻撃するようなものもありますが、一撃で無力化しなければなりませんし、相手が複数人だった場合は確実に逆襲されてしまいます。
とにかく、逃げれそうなら逃げて、無理なら見つからないよう隠れるか、出入口をふさいで籠城するなどして通報するしかないでしょう。
(もちろん、テロや無差別な殺傷事件に遭遇した場合も同様です。)
いろいろと書きましたが、「標的にならない・諦めさせる」が最良の対策です。
昭和の頃はイタズラ電話でしたが、最近はSNSの誹謗中傷、振込め詐欺、そして闇バイトと、情報世界での悪事が多すぎます。オーストラリアのSNS規制は止むを得ないと思ってしまいますが、知る権利と安全をしなやかに守ることのできる常識の到来はまだ先なのでしょうね。変な電話に出ない、戸締りしっかりを励行します。