〇〇ウォッシング

こんにちは。19期生の遠藤孔仁です。

土曜日からすっかり春を通り過ぎ、初夏を思わせる陽気となりました。
三寒四温を通り越し、今週は暖かい日が続くようなので、桜の開花宣言も聞こえてくるかもしれないですね。

さて、連日報道されるロシアとウクライナの戦争の話題ですが、再び平穏に暮らせる日々に戻ることを祈るばかりです。この戦争に関する記事を見ているなかに、スポーツウォッシングに関する記事がありました。

あまり聞きなれない言葉で、それに関連する内容を調べてみたら、最近ではオリンピック関連で話題となることが多くありました。スポーツウォッシングとは、『国や団体、会社、個人などが、スポーツを利用して自身のイメージを向上させようとしたり、問題を覆い隠そうとしたりすること』を表しています。これは、「スポーツ」と不都合なことを覆い隠す「ホワイトウォッシング」をあわせた言葉というようです。
（参考：https://www.huffingtonpost.jp/entry/sportswashing_jp_61f8be05e4b02de5f51d52c6）

この「ホワイトウォッシング」から派生した言葉として、グリーンウォッシング、SDGsウォッシュという言葉があるそうです。
グリーンウォッシングは、環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞（ぎまん）的な環境訴求のことを言います。（参考：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0）これは、経済的な利益を優先して、環境への配慮を軽んじた姿勢を指します。こうした姿勢で相対する企業は少なからずあり、環境、そして、ＣＳＲなどの活動に対して、懐疑的な見方をする企業や専門家がいるという状況をもたらしているのかと思います。

そして、SDGsウォッシュの意味に、グリーンウォッシングと同様に、SDGsの本質とねらいを理解せず、本気ではないにもかかわらず、表面的に自社の活動によってSDGsに取り組んでいるふりをするという一面もあります。（参考：https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=4642）

一方で、SDGsに対する理解、取り組みが不十分であるがゆえに、結果として、批判の矢面に立たされることがあります。その例として、取り組み自体は事実であるが、マイナス面が多いために、結果としてマイナス面の指摘される事例となります。（参考：https://bunkashihon.jp/column/1346/）これは、主体側の本意は別として、客観的な事実としてのSDGsの17の目標のいずれかの内容に対する不備があり、その点について批判にさらされる結果を招く事例となります。

企業が文化振興などを目的とした部活動やアスリート支援を行うこと自体、素晴らしいことと思いますが、そのような理念をないがしろにした商業的な側面ばかりを意識した活動は、消費者より見透かされ、逆効果となることもありうる、そのように考える必要があるかと考えました。

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