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和歌山のマーケッター歌手

2024-12-30 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さんこんにちは、稼プロ!24期生の寺岡です。

突然ですが、和歌山が誇るご当地歌手、ウインズ平阪さんをご存知でしょうか。

先日、テレビで各都道府県の地元代表歌手をランキングする番組をやっていましたが、そこでもウインズ平阪さんは和歌山県代表の5位に選ばれておりました。

和歌山県出身の歌手と言えば、坂本冬美さん、コブクロさん、hydeさん、天童よしみさんなど、そうそうたる方がいらっしゃいますが、ウインズ平阪さんはそれに次ぐ5位です。
なんと、和歌山ブルースで有名な古都清乃さんよりも上位であります。

ウインズ平阪さんの唯一にして最大のヒット曲は某家電量販店のCMソング。
「ジョ、ジョ、ジョ、ジョー〇ン」で有名なあれです。関西人なら皆が口ずさめるはず。逆に言うと、企業名丸出しの企業タイアップの曲しかヒットソングがない人が、なぜここまで和歌山で知名度があるのか。

このCMソングは私が小学生の頃からありますが、これを歌っていた方が、和歌山のご当地歌手としての地位を築き上げていたことを知ったのは2年程前です。

私は和歌山県出身なので、何の気なしに和歌山のラジオを聴いておりましたところ、ウインズ平阪さんの番組が放送されていました。
軽妙なトークと自分の楽曲をこれでもかと流しまくる営業魂に感銘をうけました。

それ以来、かかさずウインズ平阪さんのラジオ番組を聴いているのですが、最近、ウインズ平阪さんは歌手というより、マーケッターとしての能力を発揮して、芸能界に生き残っているのではないかと思うようになりました。

例えば先日の放送で、「クリスマスソングって世の中にいっぱいあるねー」、という話題を話していたウインズ平阪さんが、突然こう言いだしました。

「クリスマンスソングは競争が激しいけど、正月ソングってないよなぁ。ずっといけるんちゃうかと狙ってるけど、どうですかねー」

そう、まさに差別化戦略であります。ウインズ平阪さんは常々、「いかに世間の隙間を縫って細々とやっていくかだけを考えている」と、歌手とは思えないニッチ戦略を語っています。

小さいころから長渕剛や矢沢永吉のような、まさにアーティストみたいな人がシンガーソングライターだろ、と思ってきた私には、作品どうこうよりもいかに生き残るかをこんなにも堂々と語る歌手がいることに感嘆する次第であります。

そんなウインズ平阪さんは、営業面でもオープンです。彼のホームページには、なんと、料金表が公開されています。1曲制作を頼んだらいくらとか、ライブは1回いくらとか。
明瞭会計を前面に押し出す営業マインドは、もはや経営者としての理念を感じます。

そもそも、和歌山のご当地歌手と呼ばれるようになったのも、徹底して和歌山ソングを作り続ける集中戦略のたまものです。ウインズ平阪さんはこうも語っています。

「僕はラッキーでした。誰も和歌山に特化してやっている人がいなかったから」

和歌山有数のイベント会場、和歌山マリーナシティのカウントダウンライブで今年もトリを務めるのは我らがウインズ平阪。鉄板であります。

なるべくしてなった和歌山代表歌手。歌手の世界も戦略がいかに重要か、思い知らされる年末でありました。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「なるべくしてなる」 (今村信哉)
2024-12-30 13:36:02
さすがにウインズ平阪さんは知りませんでしたが、ニッチ戦略、集中戦略に学ぶところは大きいと感じました。総花的に活動して運良く仕事が広がっていくのと(もちろんありがたいですけど!)、ありたい姿を明確にしてご縁と仕事を広げていくのはまったく違うなと。年末にいい気付きをありがとうございます!
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Unknown (山口賢哉)
2024-12-30 16:12:34
私もウインズ平阪さんは知りませんでしたが、芸能界で差別化戦略を実践されている方なのですね。厳しい世界ですので、そこで長く活動を続けていくための明確なビジョンがあり、そのための戦略なのだろうなと思いました。
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Unknown (金子政弘)
2024-12-30 19:13:23
私は15年前から大阪に自宅がありますが、ウインズ平阪さんは知りませんでした。寺岡さんのどんな人からも学びを得るところは賢人だなと感心しました。これだけニッチ戦略を実践している芸能人がいることを知り、私も学ばせて頂きました。関西に帰ってくると京都、神戸、大阪と、どこ行っても本当に個性的で面白い人が多いなと実感します。そこが関西の良いところですよね。ありがとうございました。
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Unknown (森谷進吉)
2024-12-31 04:42:32
ウインズ平阪さんのホームページを閲覧して、ジョー〇ンCMソングの動画を視聴しました。以外にもかっこ良くびっくりしました。
どんな世界でもマーケティングはあり得るのですね。新たな気づきでした。
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Unknown (曽我剛)
2024-12-31 11:42:05
私もあのTV番組を少し見ました。各県に、誰もが知っている有名な歌手と、今まで知らなかったご当地歌手が混ざっていて、興味深かったです。ご当地で頑張っている方が結構いらっしゃるのですね。まさに差別化戦略を実践されているのだと思いました。
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Unknown (永岡伸一)
2024-12-31 22:28:32
個人も差別化を意識して売り出す時代ですね。歌手も強みがあってこそ依頼が集中するのですね。鋭い分析さすがです。
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Unknown (柴田純一)
2025-01-01 00:30:46
一番面白いのは内輪ネタだとある漫才師が言っていたのを思い出しました。ご当地アイドルはまさに差別化・集中戦略の権化ですね。地元愛が伝わるから、愛されるのだと思います。
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Unknown ()
2025-01-01 01:44:07
私も関西出身なので、上新電機CMソングにとてもはなじみがあります(これか!的な)。要問合せだと、交渉とかのプロセスが複雑そうで障壁高く感じますが、営業の料金が公表されていれば、障壁も下がりますね。
地域特化のニッチ戦略、地方創生と相まって注目浴びるかもしれませんね。
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