東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

朗読から学ぶプレゼンテーションスキル

2020-10-05 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。9月13日に開催して当塾の特別企画ボイストレーニングに参加しました。

午前中は、良い声が出るための体操と腹式呼吸と母音の発声練習、午後は、与えられた原稿を一人ずつ、朗読していき、先生からフィードバックをいただきます。

以下に、9月の講義で、先生が参加者にフィードバックされていた内容を整理してみました。

一言でまとめると「聞いている人の集中力を維持する読み方をしましょう」が全員の課題でした。これは、通り一遍の無難な読み方では、聞き手に何も残らないということを示しています。内容によって強調の仕方を変える必要があるのです。その具体例を以下に述べます。

(1)内容をイメージする

内容をイメージすることで具体的に声による表現を掘り下げることができるようになります。今回の教材は、「当時29歳のビジネスマンがとった行動」に関する内容。「29歳……」からあなたはどのようなイメージを持ちますか? たとえば、精悍さを伝えようという考え方も一つあるでしょう。このように、読み手は、具体的なイメージを自分の中で描いて、それを伝えようとする努力が求められるのです。

(2)日本語は語尾に説得力がある

語尾がスーっと弱くなる話し方をする人は、意外と多くいるように思います。私もその一人です。これは、最後の1文字まで、声が出ていないことを意味しています。日本語は、語尾に伝えたいことの意思表示が込められているので、語尾まで、しっかりと声をださないと、説得力のある読み方はできないということになります。

(3)息を前に出す

声は吐く息にのって出ています。息を呑みこんでいる人は、声が前にでてきません。息を呑むとどのような状況になると思いますか? 声を出す際に息が続かなくなり、フレーズを読む際に不自然なところで息継ぎをしてしまい、意味が伝わりにくくなります。また、上述したように、強調しようという気持ちがあっても、息が続かないので強調できないのです。

(4)聞き手に何を考えてほしいのかを意識して読む

一本調子で読まないこと、すなわち、「私は字が読めます」という読み方になっていることをいいます。これは、読み手の内容に対する理解が浅い時に起きる現象です。朗読をする際も、何度も読み込み、内容を理解することが求められます。

 

聞き手の集中力を維持する読み方において、「声を前に出す」ことが基本であることが理解できます。声が前に出ると、気持ちもついてくるので、表現力が生まれるのだそうです。すなわち、声が聞き手に届かなければ、読み手の気持ちも届かないですね。声を出して読んでいるうちに、「こう読みたいなぁ」という気持ちが生まれてきたり、声を出して読むことの面白さを実感することがとても大事であること先生から助言をいただきました。

当塾のカリキュラムの一つ、3分間プレゼンテーションは、パワーポイントも使用せず、何も見ないで話しをします。たった3分と思われるかもしれませんが、文字数にしたら600~800文字になるでしょう。原稿を作成して、それを何度も朗読(音読)することが本番での出来栄えに大きく影響してきます。その際、上記の朗読から学ぶ伝え方のポイントは、いずれもプレゼンテーションにも該当するのではないでしょうか? 朗読を学ぶことは、プレゼンテーションや日常での話し方にも役にたつ気づきがたくさんあると実感しています。今秋から、毎月の朗読のレッスンも久しぶりに再開することにしました。細く長く努力を積み重ねていきたいと考えています。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする