大阪短期滞在。ホテルにチェックインする前にふらりと寄ったのは難波にある創業昭和8年(1933)という”華風料理”の店「一芳亭」。通し営業で中休みが無いのが嬉しい。半端な時間でも店内には何人もの先客。入ってすぐに「2階へ」と言われ、階段を昇って2階へ行くとこちらにも厨房があり、給仕女性が3人もいる。テーブル席に腰掛け、「瓶ビール・小」と名物「しゅうまい」をお願いした。斜め向かいの席では若いのががっつりと定食を食べていたし、瓶ビールを並べて何やら熱く話をしている2人組もいる。みんな旨そうだナー。
程なくしてビール(アサヒスーパードライ)の小瓶と、「しゅうまい」(一人前5コ)が運ばれた。こちらのしゅうまいは薄焼玉子の皮で包まれているのが特徴。なんでも戦後、小麦粉が手に入らず代用したのが始まりなのだとか。戦前は普通の皮だったのかな。小袋に入った辛子を皿に出し、シンプルに辛子醤油でいただく。口に放り込むとふわふわの口当たり。ほんのりと海老の風味がする味わい。これは旨いっ。素材以外の味付けはシンプルだがつまみにピッタリ。何個でも入りそうだ。他にも旨そうな品が山ほどあって名残り惜しいがタイム・アップ。次に機会があったらもう少し腰を落ち着けて飲んでみたいナ。(勘定は¥680)
↓ 今回宿泊したのは「シタディーンなんば大阪」(「旧・松坂屋大阪店<高島屋東別館>)(昭和12年・1937・竣工)◇。今回の自分の活動には全然便利な場所ではなかったが、せっかくの機会なのでと登録有形文化財、重要文化財にも指定されている建物を2年前にリノヴェーションしたホテルに滞在することにして予約した。設計は鈴木禎次。建物内には「髙島屋史料館」もあって楽しみにしていたのだが、展示替えのため休館…。残念。
↓ 歴史の感じられる外観と違って部屋はややポップな雰囲気に造作されている。予約したツインの部屋をアップグレードしてくれたのでキッチン付きのコンドミニアムのような広い部屋に泊まることに。キッチンの棚を開けたらピカピカの食器や、こんなものまで?という豊富な調理道具がびっしりと一式揃っていてビックリ(使わないが)。
大阪府大阪市浪速区難波中2-6-22
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