America's Sweetheart / Courtney Love (2004)
「Bitch」と言えばこの人、コートニー・ラヴ(笑)。ホール(Hole)消滅後、初の自分名義ソロアルバムがこれ。アメリカン・クラシック風なポートレイトジャケットがかっこいい。
「グランジ」という音楽ジャンルをどう定義するかっていうのはとても難しい(普段着を着たただのハードロックだからね)と思うが、自分の中でその完成形はホールだったと思うんだけれど、どうかな。歪んだギターの音色と近視的な歌詞、限りなく普段着に近いファッション…(ま、コートニーのファッションは普段着とは違うか)。スカート穿いて下着が見える事も気にせず、足をガッとモニタースピーカーの上に乗せてギターを掻き鳴らす姿はなかなかかっこ良かった。
「Celebrity Skin」が凄くよく出来たアルバムだっただけに次作はどうなることかと見守っていたが、シングルを発表した後あっけなく解散。その間にも彼女が表に出てくる時はゴシップ、裁判沙汰ばかりで自分の家族や娘にも愛想をつかされるというビッチぶり。実際に来日した時に一緒に仕事をしたという知人によれば素でも「そのまんま」の女らしい(笑)。彼は仕事をする前に自分にどんな人なのか訊いてくるぐらい彼女のことを知らなかったのであきれ返ったそうだ。それでこそコートニー。
ソロ名義でも基本的には音楽性は変わらず。もっと変わった事をやるのかと思っていたが既定路線。そのためどうしてもインパクトには欠ける。悪くないんだけど。
中古店にて購入(¥330)