The Velvet Underground & Nico (Deluxe Edition) (1967)
初めてこのアルバムを聴いたのはまだCDが発売されて間もなく。せっかくCDプレーヤー(高価だった!)を購入したのだからと、聴いた事のないロックの名盤を何枚かまとめて買ったのが最初。ちなみに他には「Never Mind The Bollocks Here's The Sex Pistols」、「Van Halen / Van Halen」、「Darkside of the Moon / Pink Floyd」を購入したと記憶している。まだCDが1枚¥3,000以上もした頃だ。
1曲目がほのぼのとしているのでメロウなアルバムかと思いきや、異形のロックが次々と…。80年代のロックやポップスに慣れ切っていた自分には正直なかなか馴染めなかった。これが名盤なんて…と戸惑う。「European Sun」に至っては混とんとして最期には砕け散り、静寂が訪れるという感覚。訳が分からなかった。しかもこれは1967年という「サージェント・ペパーズ~」よりも前に発売されているのだ。録音に至っては65年から66年だろうから、まだ英ビート・バンドの末期位。どれほど異端だったか分かろうというもの。のちには自分も西新宿でアナログ・ブートレグ(海賊盤)まで買い漁る位ハマるようになるのだが…。
デラックス・エディションが出てからは買おう、買おうと思っていたが、散々聴いた音源だし、モノラルと言っても再生環境がモノラル向きではないし、全然違う音が聴こえてくるようなミックス違いではなかったはず、とあまりそそられず、敬遠していた。どうせなら2002年ニューヨークの蚤の市で発見された「Norman Dolph's original acetate」というアセテート盤くらいの大発見音源を入れて出し直して欲しかったな。(と思っていたら最近45周年スーパーデラックス盤が発売され無事収録・まだ未購入)
中古店にて購入(¥900)