Celebration Day (Deluxe Edition) / Led Zeppelin (2012)
AC/DCのライヴに続き、これもなぜ今頃の発売なのか分からないが、2007年に行われ奇跡的な大成功に終わった1回限りのツェッペリン(Led Zeppelin)再結成ギグ。これほどまでに完璧な再結成公演ってかつてあっただろうか。バンドも観客もファンもショービズ界も全て満足させる出来。(いきさつはどうあれ)1回限りだったという潔さがまたこの公演の価値を一段上に押し上げている。
最初だけロバート(Robert Plant)の声に合わせたキーの低さと若干の不安定さが気になるが、暖まってくると後は怒涛のかっこよさ。最後まで緩む事のないテンション。これ以上を求めたらバチが当たります。こうしてCD+DVDで見る事が出来てうれしい(ボーナスDVDのリハ映像は蛇足かなと思うけど)。
この公演を通じて感じられるのはおじさん達からのジェイソン(Jason Bohnam)に対する愛。オリジナル・メンバー、しかも親父の友人達でもあり、超スーパースターの中に入って演奏する事の難しさ、また絶対に伝説の親父と比べられる、というかなり不利な状況を承知の上でのこの熱演に、メンバー自体が「お、すごい」と驚いているかのよう。そこかしこにジェイソンに対するアイコンタクトが見られて微笑ましい。
CD+DVD4枚組で価格も値打ちで完璧とも言えるパッケージなのだが、個人的にただひとつ残念なのは…当時日本のマスコミがこの公演を報道する時に「沢尻エリカ」と抱き合わせだった(注・ファンなのかどうか知らないけれど超プレミアムチケットを入手して見に行ったらしい)のでそのイメージが強く残ってしまっていて、「ツェッペリン再結成=沢尻エリカ」と脳内自動変換されてしまうこと(笑)。
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