It Is Time For A Love Revolution / Lenny Kravitz (2008)
レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)のアルバムはほとんど「外れ」がない。でも決定的な名盤もない、というのが自分の印象。強いて言えば初期の「Mama Said」は名盤と言えるだろうが、それとて過去の名盤と並び称されるほどの名盤とはちょっと言い難い。熱狂的なファンの方すいません。でも自分もファンなんです。
この2008年発売のアルバムにしても、とても良く出来ているし、彼得意のラヴ・バラードもしっかり入っているけれど、曲数が多いのも災いしてやや単調。10曲か、多くても12曲で充分だったと思うんだけどなぁ。
アナログ器材にこだわったり、自分でほとんどのパートを演奏出来てしまう才人だが、ここのところアルバム毎の「色」に変化が乏しく、もっと冒険してもらいたいと思うのが本音。だからどうしてもきらびやかなグレイテスト・ヒッツを大音量で聴く機会の方が多い。
ちなみに今年4月の来日時は愛知県芸術劇場というロックのライヴにはちょっと上品過ぎるような椅子席の会場だったけれど、彼のサービス精神が胸を打つなかなか良いライヴだった。
中古店にて購入(¥320)