昨年の北九州出張。充分食べ尽くしたと思いきや最後の最後。帰りの新幹線が名古屋へ行くまでの間がちょうど夕飯時になるので、折角ならと、この地方の有名な弁当屋の弁当とお酒でも購入して車内でいただこうと博多駅付近をウロウロ。
どこを歩いてもお土産と弁当、お惣菜の店があり、目移りしてしまいますが、まず自分が向かったのは普通のスーパー。その土地で本当に親しまれている食材や調味料を確認するにはお土産屋さんではなく、地元の人も使うスーパーが一番。なので、旅先ではなるべくスーパーに入る事にしています。ここで、一回り見ておくと、いわゆるお土産屋さんに置いてある製品やメーカーと、一般の人が普段使いしているものとの違いをある程度知る事が出来ます。この日に自分が買い求めたのは、九州特有の甘い味が興味深かった醤油と、お土産でないごく普通の高菜漬、それに地元の八女茶。スーパーで売っている物は価格も量も適量なので気の置けない方ならお土産としてもお勧めですよ!
そして肝心のお弁当。ここはベタだけど博多駅構内で東筑軒のちょっと豪華な「大名道中駕籠かしわ」を購入。大正10(1921)年から立ち売りの弁当を始めたという老舗です。お酒は近所の酒屋で福岡の酒造「萬代」の小瓶を購入。お店の人に「小さいカップはありませんか」と尋ねるとさすがにちゃんと用意されていた。さすが駅近。
そういえば列車での弁当は久しぶり。幸い新幹線は空いていたので周囲ににおいなどで迷惑をかけることなくゆっくりいただいた。残念ながら車窓からの眺めは暗くなって望めないので弁当に集中(笑)。紙製の箱は大名駕籠のような形になっており、籠の持ち手のところに箸が入っている。2段になっており、甘い味付けのかしわと錦糸玉子、海苔の3色に分かれたご飯とおかずに分けられている。まぁ、おかずはごく普通の弁当ものだがやはりご飯が特徴的。味のついたご飯でお酒をやるっていうのも結構好きで、最後までおいしくいただいた。(勘定は¥1,350)
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多駅構内
(とうちくけん 株式会社東筑軒 ばんだい)