仕事で可児方面にいた時に随分と遠回りをしてわざわざ八百津町の昭和8年(1933)創業の老舗食堂「三勝屋」で昼食。店が開いて一番乗りで中に入った。壁にはずらりと地方の地名や相撲取りの名前が書かれたお土産提灯や、芸能人のサイン色紙が並んでいる。いつものように壁に並んだ木札の品書きを眺める。といってもほぼ決め打ちで来ていて、この日の目当てはオムライス。札には「平日のみ可」と書かれている(前から書いてあったっけか?)。厨房から誰も出てこないので、立って「オムライスお願いします。」と声をかけた。すぐに後客が入ってくる。平日なのでもちろん働いている人が多いが、学生諸君のグループもゾロゾロと入ってきた。人数が多いのでこの後にならなくて良かったとホッとする。その頃にはご高齢の女将さんも出ていらっしゃって元気に注文を取っていた。
しばらくして若い衆の手で「オムライス」が運ばれた。楕円の平皿に盛られていて薄焼きタイプなのだがその形がユニーク。両端がキュッとキャンディーのように締められていて、ライスの部分は横に倒れた四角柱といった感じ。何か型を使っているのかな。上からは多めのケチャップがたらされていて福神漬が添えられている。なかなかフォトジェニックなオムライス。さっそくスプーンを入れて口に運ぶ。中はしっとりとしたケチャップライス。最初は良かったのだが、ケチャップの量がかなり多く、上にかかったケチャップもあるので酸味が強過ぎる。昔からこの味付けなのか、それとも今回はたまたまだったのか…。もちろん食べ切ったが、いくら何でももう少し控えめな味付けでないとナ…。(勘定は¥830)
↓ 店のすぐ横にある「熊野神社」(建築詳細不明)◇。鳥居の向こうには「目隠門」(昭和13年・1938・奉納)があり、龍や獅子が彫られていて、登録有形文化財に指定されている。
お食事処 三勝屋
岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1
( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや パーコー にっぽん全国百年食堂 椎名誠 かつ丼 大衆食堂 麺類食堂 老舗食堂 洋食 ラーメン 中華そば 国登録有形文化財 )