休日の名古屋市東区、筒井町商店街。先に昼食を済ませてから用事に行こうと名古屋屈指の老舗洋食屋「ラク亭」へ。創業は大正2年(1913)。正式に何時に開店するのか知らないが、まだシャッターは閉まったまま。店先には数人待ち客も居るが、まだ開く気配がないので先に用事を済ませようと一旦店を離れる。1時間程で戻り、店の中に入るとほぼ満席の盛況ぶり。休日とあってビールやワインを開けている人も。すぐにテーブルがひとつ空いたので座らせてもらった。この日は洋食の基本、この店のデミグラス・ソースをまた味わおうと決め打ちで来ていた。しかしメニューを眺めて愕然。頼むつもりだった一等高い「ビーフタンシチュー」がメニューから落ちている…(涙)。仕方がないので給仕で大忙しの女将さんに「ハヤシライス」を注文したのだが…「すいません、売り切れで。」とのこと。完全にデミグラス・ソースの口になっていたので次の候補がなかなか決まらない。仕方なしに未食の「カレーライス」を注文した。
大忙しの厨房では、高齢の主人に加えて以前は姿を見たことがなかった若い衆も手伝いをしているようだ。しばらくして「カレーライス」が運ばれた。別皿でたっぷりの福神漬と、味噌汁も添えられている。スパイスの調合から手作りというカレーは玉ねぎがたっぷりと使ってあり、昔ながらのとろみの強い舌触り。辛さはあまり無く、やさしい味わいで旨い。「カレーに赤出汁の味噌汁って…」とは思うが、これがまた旨い(笑)。忙しいからかご飯が少し軟らかめだったのが残念だったが、じっくりと煮込まれたカレーの味を楽しんだ。次はやっぱり「ハヤシライス」か「メンチエッグ」か。洋食屋の「カツ丼」っていうのも食べてみたいナ。(勘定は¥750)
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↓ 泉の交差点にある「丸井医院」(建築詳細不明)◇。とても綺麗な状態で、パステル調に塗装された下見板張りの、いかにも”医院”という感じの素敵な建物。
↓ 主税(ちから)町近辺のやんごとなき人々の住む御屋敷(笑)。この辺りの家々は豪邸ばかりで建物を見ることが叶わないが、門や塀の奥に素敵な洋館が建っているのが確認出来る。
ラク亭
愛知県名古屋市東区筒井1-10-14
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