The Getaway / Red Hot Chili Peppers (2016)
前作から5年ぶりのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のオリジナル・アルバム。それまでかなり長い間組んでいたプロデューサー、リック・ルービン(Rick Rubin)を起用せず、デンジャー・マウス(Danger Mouse)が担当した。自分はファンキーなスタイルの彼らが好きなオールド・ファンなので、彼らの音楽がしっくりこなくなってから随分と時間が経つ。ジョン・フルシアンテ(John Fruciante)が復活してから1、2枚はしっかり聴いたが、その後はライヴを除いてほとんど真剣に聴かなくなってしまっているので、ニュー・アルバムは惰性で買っているようなもの。前作もどんな曲が入っていたかさえ思い出せない体たらく。いつも買わなきゃいいと思うんだけれど、やはり若い頃に死ぬほど聴いたアーティストと決別するのは難しい。
一聴して、やはりシャウトしないアンソニー(Anthony Kiedis)や、フリー(Flea)の存在を強調させる為だけに存在するベース・ラインなど、相変わらずしっくりこないところも多い。アンソニーがああいったメロディアスな歌唱(下手だけど・笑)になってしまってから魂を揺さぶられるような曲には巡り会えていない。ロック、ファンク、ヒップホップ、ヘヴィー・メタルのミクスチュァが原点だった彼ら。もう若い頃のやんちゃな彼らの幻影を追うのは愚行だというのはもちろん分かる。でも仕方ないのだ。好き嫌いってそういうもの。でも今回は、何度も繰り返し聴いていて、以前より”聴けて”いて自分でもビックリ。自分も同じように歳をとってきたということか、それともやっと自分が”追いついた”のか。
中古店にて購入(¥540)
- CD (2016/6/17)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : WEA