ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

秋新 @岐阜県土岐市 (※閉店)

2020年02月16日 | 岐阜県(東濃)

以前から評判を聞いていた岐阜県土岐市下石(おろし)町の蕎麦屋「秋新」まで車を走らせる。店は幹線道路沿いにあって駐車場もたっぷりあるよう。店は古い日本家屋をリノヴェーションしたのかな。店内は靴を脱いで上がる方式。1人だったので入口脇のカウンター席に案内された。ちょうど横が厨房のようで調理人の声がよく聞こえる(無駄話も)。給仕女性も何人も居るので時分時はかなり混み合うのかもしれない。目の前に段ボール箱が置いてあるのはアレだけれど、店内にはピアノ・ジャズが流れ、品書きには”そば前”なんて記述があったり、”こだわり”や”思い”が書かれていたりと、しっかり”電通が入っている”感じ(※比喩的表現です)でそつがない(個人的には”こだわり”をあれやこれやと連ねる店は…)。選んだのはせいろと田舎そばが盛ってあるという「二色蕎麦」。

美濃焼(たぶん)の皿に盛られた「二色そば」は、粉は十割で石臼で挽いてあるそう。せいろの方はかなりの細切りで、箸で手繰ると麺線も長い。最近は十割でもこんなに細く長く出来るんだなァ。猪口の中のつゆは辛汁。キリッとしていてなかなかいイイ。そばは冷水でしっかりと絞められていてのど越しも良く、旨い。対してもう片方の田舎そばはかなりの太切り。外皮はあまり挽いていないのか色は淡い。こちらは啜るのは難しく、噛む感じ。押し返してくるような強めの弾力があり、これもまた旨い。どちらもよく出来てるなァ。冬場だからか締めている水の温度が低いので、田舎そばでも蕎麦自体の風味はなかなか上がってこないが、これ湯付きだと面白そう。そこで早めに蕎麦湯をもらって猪口の中で田舎そばの温度を上げてみる。蕎麦湯に浸した田舎そばは、思った通り冷たいままよりも風味が上がっていい感じになった(もちろん蕎麦湯のせいもある)。次は種物にしてみようかな。(勘定は¥1,100)

 

自家製粉手打ち十割そば 秋新

岐阜県土岐市下石町1937-3

※令和5年12月20日を以って閉店されたそうです

 

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