以前に愛知県一宮市の玉ノ井地区を散策した時にあった渋い銭湯にどうしても入りたくなり再訪。といっても日曜休みなので、ある土曜に仕事を早く終わらせて車で向かう。まだ夕方だったが、空きっ腹に風呂は辛いので行きがけに寄った食堂がこちら浅井町にある「旭美屋」。多分”あさみや”と読むのだろうと思うが違うかな。近くの駐車場に車を停め店の中へ。中は土間にテーブル席が5つ程。先客は3組で、1組は早くからビールを空けている年配客(羨ましい)。入口に”当店オススメメニュー”とあった「日替りランチ」は”昼・夜”と書いてあるので夜でも注文出来るようだ。店内奥のホワイトボードに内容が書いてあるようだが、入口近くの席に座ったのでめっきり弱った視力ではよく分からない(苦笑)。ま、いいやと女将さんに「日替りランチ」を注文。ちょうど学生と思しき客にそのランチが運ばれたが、ご飯が丼ぶりに山盛りで盛ってあったので、あわてて女将さんに半分にしてもらうようお願いした。それに卓上のメニューに”おすすめ”と書いてあった「五目ご飯」の中サイズを持ち帰りにしてもらう。
しばらくして「日替りランチ」が登場。今日の献立は焼肉だったようだ。ドレッシングのかかった生野菜の付け合わせと、小鉢の大根とひじきの煮物、かにかまとマカロニのサラダ、それに熱々の味噌汁が付いている。焼肉はこういう食堂では定番の、薄切り肉を焼肉のたれで味付けしてある濃い味のもの。正直自分からは頼まないが、たまに食べるにはいい。副菜がバラエティーに富んでいるので嬉しいし、味噌汁も旨かった。次は丼物か洋食を「豚汁」と一緒に食べてみたいナ。よく気の付く女将さんに勘定してもらい、店を後にする。持ち帰った「五目ご飯」は人参、牛蒡、タケノコ、鶏肉が入っている。こちらは甘めの味付け。うちの祖母は色々な材料が入っていても必ず「にんじんごはん」と呼んでいたなァ、と思いだした。(勘定はランチ¥650、五目ご飯¥380)
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↓ 玉ノ井駅に近い「玉乃井湯」。創業は昭和2年(1927)だそうだ。夜に灯りが灯った外観が何とも言えず風情たっぷり。中では老齢のお母さんが番台に(後で男性と代わった)。脱衣所の壁には豆タイルで島のある海か湖の風景が描かれている。浴場は亀甲タイルなどが使ってあるもペンキ絵やタイル絵は無し。湯気抜き天井があり、洗い場の真ん中に浴槽があるのはこの地方ではよく見るスタイル。湯は”チンチン”だ(笑)(※)。テレビも扇風機もなく、1人だったので静かで女湯の湯音がするのみ。素晴らしい。気持ち良かった。
※この地方ではとても熱いことを”チンチン”と表現します(笑)
旭美屋
愛知県一宮市浅井町東浅井中島121
( 一宮 いちのみや あさみや 食堂 麺類食堂 大衆食堂 ランチ 日替わりランチ 丼物 洋食 五目ごはん 五目御飯 銭湯 近代建築 たまのい )