岐阜県の郡上八幡での昼下がり。まだまだ暑い時期だったので(訪問8月)歩き回ると時折照る強い日差しもあって汗だく。のどの渇きを癒やそうと立ち寄ったのは新町の通り沿いにある喫茶「吉野屋」。ここ郡上八幡でも他所と変わらずお洒落なカフェがいくつも出来ていて、そういった店は結構な客入りだったが、自分が引っ掛かるのはこういう昭和ど真ん中といった喫茶店(笑)。隣の鰻屋に出来た行列を横目に扉を開けた。店内に先客はおらず年配の主人が1人。衛星放送なのか何なのか大きな画面のテレビでなぜか映画「Speed」の日本語版の上映中(笑)。郡上踊りの提灯がぶら下がるソファー席に腰掛けて、冷たいものをと「コーヒーフロート」を注文した。
昭和な脚付きグラスで提供された「コーヒーフロート」は氷の入ったアイスコーヒーの上にバニラアイスがのせてある。使わなかったがシロップは別。ストローでコーヒーを啜り、バニラアイスをスプーンですくって喉を冷やす。目の前の冷蔵ケースには”郡上乳社”と入っていたので地元の牛乳を使っているんだろう。アイスもそこの牛乳を使っていれば面白いがどうだろう。そんな訳ないか。まったりとした時間を過ごし、勘定してもらった。(勘定は¥450)
↓ まだ中には入ったことがない「郡上八幡樂藝館(旧・林療院本館)」(明治37年・1904・建造)◇。敷地内4棟のうち3棟が国の登録有形文化財に指定されている。
↓ いつ見ても素敵な「郡上八幡旧庁舎記念館(旧・八幡町役場)」(昭和11年・1936・建造)◇。もちろんこちらも国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 表から見るのはもちろん素敵だが、南側の路地に面した横の入口もなかなか渋くて素敵。
↓ 帰り道に寄った美並町の長良川鉄道「美並苅安駅」(建築詳細不明)◇。開業が昭和3年(1928)だそうなのでその頃の建物だろうか。駅長室だったところは民間の会社の事務所として使われているようだ。待合いには懐かしい焚物を使うストーブが。寒い時期に来たら炊かれているだろうか。
喫茶 吉野屋
岐阜県郡上市八幡町新町955
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