名鉄尾西線の萩原駅近くにある萩原商店街に久しぶりに寄ってみた。昼食を摂ったのは昔からある食堂「岩田屋」。以前に一度訪れたことがあるが、店に入ろうとしたら中休みの時間になっていたらしく食べられなかったことがあった。11時少し前の時間だったが暖簾が掛かっていたので覗いてみる。「いいですか?」と尋ねると、ちょっと早かったようでご高齢の主人が「あっと…。」と戸惑いつつも「せっかく来てくれたからどうぞ。」と電気を点けてくれた。以前も今回もちゃんと暖簾が掛かっているのは確認しているので、この店は暖簾の意味(=営業中)を厳密には適用していないようだ(苦笑)。店内は土間のテーブル席と小上がり席が2つ。壁には全国の通行手形や提灯のお土産が飾られている。壁に掛かっている品書きの札はひっくり返してあるものが多く、品数を絞ってやっていらっしゃるようだ。暖簾にも染め抜かれていた「みそかつ定食」をお願いする。調理場でご夫婦の調理が始まった。
しばらくして「みそかつ定食」が出来上がる。デカい。店内には”わらじとんかつ”とも書かれていたかつは大きく、かかった味噌だれの上から黒胡麻が振られている。付け合わせは千切りキャベツ、レタス、酸っぱい味付けのしらたき、高野豆腐、具沢山の味噌汁、漬物3種、カットオレンジと賑やか。ご飯は丼にたっぷり。知っていれば半分ぐらいにしてもらったがもう遅い。がっつりいく心を決めた(絶対に残しません)。味噌の色は濃いが粘度は低い。味付けは甘め。たっぷりとかつに纏わせてガブリといく。かつはしっかりと厚みもあって食べ応え充分。ひと口食べたらすぐにご飯をワシワシと喰らう。旨いなァ。合わせ味噌で具沢山(人参は飾り切りしてある)の味噌汁もいい。しっかり全部食べ切ったらお腹もいっぱい。(勘定は¥1,200)
↓ 以前に訪れた際には商店のテントも残っていたが「旧・村瀬銀行萩原支店」(大正8年・1919・建造)◇。撤去されていたのでもう店としては使われないようだ。塗籠(ぬりごめ)で内部は吹き抜けているそう。金庫室も現存しているとのことだが、見られる機会は無いだろうなァ。
岩田屋
愛知県一宮市 萩原町串作1626
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