Silver/Lead / Wire (2017)
ワイヤー(Wire)の2017年に発売された15枚目のオリジナル・アルバム「Silver/Lead」。このアルバム発売時点でデビューから40周年。まさかこのポスト・パンク・バンドがこれだけ長寿命のロック・バンドになるとは誰も想像していなかったろう。彼らが凄いのはコンスタントにアルバムを発表していること。数多の有名バンドのように思い出したように時々ライヴをやったり、解散、再結成をイヴェントとして繰り返している訳ではない。
冒頭いきなりダークな雰囲気で、しかもグラハム・ルイス(Graham Lewis)のヴォーカル曲で始まる。もとよりワイヤーの曲の歌詞はグラハムが担当することが多かったが、ここでは全ての曲の歌詞を担当。歌も3曲担当している。どうしてもフロントのコリン・ニューマン(Colin Newman)に注目がいきがちだが、このグラハムの存在感はデビュー時からずっと大きい。にしてもコリン・ニューマンが彼の詞にここまで全幅の信頼を置いているとは。こちらも古参メンバーのロバート・グレイ(Robert Grey)のドラムはあくまでもシンプル。どの曲もワイヤーならではのテイストがあるが、少しづつ色々な音を試しているので興味深い。出来ることならネイティヴのように歌詞がすっと頭に入ってくるといいんだけれど。
ネッ・トショップにて購入(¥1,067)
- Label : Pink Flag
- ASIN : B01MSBEI9P
- Disc : 1