Supercollider : An Anthology 2010-2014 / Stick Men (2014)
キング・クリムゾン(King Crimson)経由で知って、大阪での来日公演にまで行ってしまったスーパー・バカテク・バンド、スティック・メン(Stick Men)。そのコンピ盤が出ていると知って買ってみた。にしても2010-2014ってたったの4年間で”アンソロジー”とは大げさな(笑)。2枚組で、1枚目はライヴを含むベスト、2枚目は2013年のアメリカ・ツアーで録音されたライヴ・インプロヴィゼーション集。メンバーはトニー・レヴィン(Tony Levin)、パット・マステロット(Pat Mastelotto)、マーカス・ルーター(Markus Reuter)と現在も変わっていないラインナップ。
音的にはシンセも使用してポップさも持ち合わせているが正当なクリムゾンの系譜。”Nuovo Metal”を標榜した後の音が近いかな。ま、後年のクリムゾンの鍵を握っていた2人のバンドだからそうなるのもむべなるかな。ヴォーカルは主にトニーだが人柄通り優しい感じでハードなシャウトがあるような歌い方ではない。それより何しろフロントの2人がチャップマン・スティックやタッチ・ギター(←区別はあるのかな?)を抱えているという異様な3ピース。どうしたってそちらの音が前に出てくる。音だけ聴いているとその異様さが伝わってこないのが残念。"Unleashed"と名付けられた2枚目はずっとインプロヴィゼーションなので単体でずっと聴くのはちょっと辛いが、これぞという彼らの精密と混沌が同居する音世界を堪能出来る。
ネットショップにて購入(¥980)
- Label : Stickmen
- ASIN : B00MQVSFLM
- Disc : 2