残暑が厳しかった9月のある日、愛知県一宮市の南部、猿海道にあるお好み焼の「喜和」へ。幹線道路沿いの交差点にポツンと店がある。こちらコロナ禍の頃にも何度か来てみたことがあるが、その頃はずっと店を閉めていた様子。以前は車で来たが駐車場が分からなかったので、今回はバイクで。店の横にバイクを停めて暖簾をくぐる。店内はカウンター席と小上がり席が1つ。だんごや大判焼も売っているような店だが、冷蔵庫の中には酒が何でも揃っていてビックリ。呼んでも誰も出てこないが、奥にあるボタンで呼び出すと裏の本宅から高齢の女将さんが出ていらっしゃった。お願いしたのは「お好み焼・イカ玉」、それに「ノンアルコール(ビール)」を。つまみに豆菓子を出して下さった。
冷たいノンアルで喉を潤しながらAMラジオの落語に耳を傾けつつ、女将さんの調理を眺める。名古屋式の重ね焼き。具材はキャベツ、ネギ、紅生姜、玉子、イカ。皿も鉄板で温め、出来上がった「お好み焼」を小さくカットして盛り、上から刻み海苔を振りかける(刻み海苔って珍しい)。生地はもっちりとした口当たり。紅生姜が効いて旨い。ソースはやや甘味のあるタイプ。卓上に「大黒屋」(大阪)のソースが置いてあったからそれかもしれない。優しい口調の女将さんと「まだまだ暑いですねー。」なんてお喋りをしながらいただいた。勘定してもらうと”塩飴”を下さった。こちらお好み焼、焼そばは関西、広島、富士宮と揃っているし、「オム焼き」や「チヂミ」「とん平焼」まである。酒肴の炒め物も。酒は揃っているから是非次は呑みで来てみたいけれど、最寄りの駅は遠いからバスのルートを開拓するか…。(勘定は¥1,000程)
↓ 「一宮市博物館」を見学。特に特別展はやっていなかったので常設展を見て回った。
↓ 博物館のすぐ隣、駅名にもなっている「妙興寺」(大正14年・1925・再建◇)を参拝。仏殿の天井には「蟠龍図」が描かれている(写真下2,3,4枚目)。何だか不思議な筆致だなと思ったら、昭和31年に山喜多二郎太という洋画家によって油彩で描かれたものだとか。境内の「勅使門」(写真下6枚目)は創建以来の室町時代の建造で、国の重要文化財に指定されている。
お好み焼き 喜和
愛知県一宮市猿海道3-1
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