Crosing Time / Tom Waits(1973)
酔いどれ詩人、トム・ウェイツ(Tom Waits)の1973年に発表されたデビュー・アルバム。当時若干24歳。トムはカリフォルニア生まれで、ディラン(Bob Dylan)に影響を受けてフォーク・シーンで歌っていたのだとか。ここに収録されている楽曲の大半は数年前に既にデモ・レコーディングされていたものだそう。
カントリー・タッチの曲で始まるが、何といってもまだ彼のヴォーカルが、後年のトレード・マークであるあのダミ声になっていないのが新鮮。まだそれほど酔ってない(笑)。一応バンド形式ではあるが音数が多くなく、あまりロックの要素は強くない。ミュート・トランペットなんかもあってジャジーな感じ。こちらのヒアリング能力の限界で歌詞がダイレクトに響いてこないのが痛いが、しっとりと哀愁漂う歌と終止リラックスした雰囲気で、唯一09がアップテンポなくらい。トムは77年という割と早い段階で来日しているんだけれど、当時はどんなステージを展開したんだろう。音とか残っているのかな。
ネット・ショップにて購入(¥330)
- Label : Elektra / Wea
- ASIN : B000002GYR
- Disc : 1