岐阜県各務原市にある手打ち蕎麦、うどんの店「涼庵」へ。店は幹線道路から離れた住宅街の路地にあり、案内が無いとなかなか分かりづらい場所。店の前に未舗装の広い駐車場がある。店内は靴を脱いで上がる。テーブル席が並んでいて、掃き出し窓からは枯山水のような庭を見渡すことが出来る。品書きには沢山の種類の蕎麦、うどんが載っていて、どれも食べてみたいが、この日は店に来る前にたまたま店のインスタを見ていて、そこに「三色うどん」とあったので決め打ちで来ていた。店に入る前に煙突から煙が出ているのを見ていたが、こちらのご飯は”かまどのごはん”なのだそう。そこで「玉子かけごはん」も給仕の女性にお願いした。姿は見えないが調理は主人1人でやっている様子。
しばらくして「三色うどん」が登場。白いうどんと、薄く色付いた桃色のうどん、薄緑色のうどんと合わせて三色。とても綺麗に笊に盛られている。薬味は細い青ネギ、擦りごま、すり生姜。つゆは辛汁。まずは桃色のうどんを手繰ってつゆに浸し、啜る。麺はしっかりと冷水で締めてある。啜った後、飲み込む時に鼻腔にほんのりと桜の香りが残る。桜のペーストが混ぜてあるのだとか。旨い。薄緑のうどんはわかめの粉末だそう。麺はブルンとした口当たりの剛麺。最後の方はほんの少しだけ薬味を使ったが、あっという間に手繰り終わってしまった。もっと食べたいナ。「玉子かけごはん」のご飯は蓋付きの飯碗に盛られている。黄身を分ける器具と生卵、そして冷蔵してあっただし醤油の瓶が置かれている。黄身だけをご飯にかけてかき込み、だし醤油をかけ回してまたかき込む。玉子かけごはんに合うかどうかは別として、ご飯にはかまどならではの香ばしい部分もあっていい感じ。次は蕎麦を食べてみようっと。(勘定は¥1,200)
↓ かつて陸軍各務原(かかみがはら)飛行場だった航空自衛隊岐阜基地の南にある地域には掩体壕(えんたいごう・戦闘機を敵の攻撃から守る目的で作られた掘られた壕)がいくつか残っている。こちらは「矢熊山南掩体壕」(建造詳細不明)◇。以前は住宅で隠れていたらしいが、取り壊しがあって現在は全貌が露呈している。周囲や内部(立入禁止)を眺めると岩盤をくり抜いていることが分かる。大迫力。すごい工事だったろうなァ。これが普通に車が走る一般道路沿いにあるのだから面白い。
↓ 山の北側にある「矢熊山北掩体壕」(建造詳細不明)◇。こちらはコンクリート屋根は造られなかったのか側壁だけが残っている。一説によると鉄筋不足で木造で建造されたか、終戦によって途中で工事が中止された可能性があるという。
↓ 更に基地寄りにある長根山の「長根山掩体壕」(建造詳細不明)◇。こちらは所有者が物置として使用しているようで、コンテナやパレットが山積みされていた。奥は明るいので抜けている。この岐阜基地周辺に残っている掩体壕はどれも仕様がバラバラなのが興味深い。当時各務原工場で2800機以上製造されたという「三式戦闘機(飛燕)」が格納されたこともあっただろうか。
岐阜県各務原市鵜沼朝日町3-145
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