ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live In Toronto / King Crimson

2023年09月04日 | プログレッシヴ・ロック

Live In Toronto / King Crimson (2016)

キング・クリムゾン(King Crimson)の2015年11月にカナダのトロントにあるQueen Elizabeth Theatreで行われたライヴの完全収録盤2枚組。2014年から(基本的には)2021年まで続いたトリプル・ドラムス態勢で、メンバーはドラムスがパット・マステロッソ(Pat Mastelotto)、ビル・リーフリン(Bill Rieflin)、ギャビン・ハリソン(Gavin Harrison)、ギターはロバート・フリップ(Robert Fripp)とジャッコ・ジャクジク(Jakko Jakszyk)、ベースとチャップマン・スティックがトニー・レヴィン(Tony Levin)、サックスがメル・コリンズ(Mel Collins)というラインナップ。

オープニングのフリップ翁による写真撮影や録音の禁止言い渡しから始まり、基本的なステージ進行は2021年の最終形クリムゾンと同じ(2023年現在)。スゴテクの面々が集まっているので、過去の名曲もブラッシュ・アップされた形で統一感があり、トリプル・ドラムスのプリミティヴな太鼓をフィーチャーしたインストを含め、緊張感ある演奏。このドラマー3人はステージ前に並んでいるし、それぞれの技量も比較強調される形でつまびらかになるので大変だったろうなァ。メンバーの中ではフリップ以外ではメル・コリンズが唯一初期のメンバーだが、若い連中に混じってなかなか目立っていて、初期の曲での管楽器の存在感が光る。カヴァー・バンド(と言っていいのか)「21st Century Schizoid Band」から本体に加入することになったジャッコはヴォーカルとギターを担当。歌も上手いし、セカンド・ギターもなかなかのもの。もちろん技量が伴わなければフリップには呼ばれないだろうが、ついにクリムゾン正式メンバーになった気分というのはどういうものだったんだろう。

ネット・オークションにて購入(¥998)

  • Label ‏ : ‎ Discipline Us
  • ASIN ‏ : ‎ B01CIXVWU8
  • Disc ‏ : ‎ 2

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