ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At The Fillmore East 1968 / The Who

2022年06月06日 | クラシック・ロック

Live At The Fillmore East 1968 / The Who (2018)

ザ・フー(The Who)の1968年、フィルモアイーストでの発掘ライヴ2枚組。発掘とはいっても昔から有名な音源で、自分はアナログ・ブートで「Furious Prelude」(ジャケ写真・下左)を、CDでは「Shakin’ All Over」(同・下右)というタイトルで所有している。特に「Furious Prelude」は思い出深い盤だ。当時(80年代後半)はまだブートレグ(海賊盤)の情報が圧倒的に少なく、一部の有名タイトル以外は”当たるも八卦、当たらぬも八卦”という状況で、納得出来るクオリティーの盤に当たる確率なんてほとんど無く、大抵は音が鳴っていればOK、音質なんて悪いのが当然ぐらいの感覚だった。そこでこの「Furious Prelude」もほとんど当てずっぽうで、なけなしの小遣いをはたいて西新宿で買ったのだが(当時としては)音もびっくりするぐらい良く、内容も凄かった。なんせまだ名ライヴ盤「Live At Leeds」はデラックス・エディションなんかが出る前だったし、そもそもザ・フーのディスコグラフィーはオリジナル・アルバムでさえしっかり揃わない時期があったのだ。

 

こちらさすがにオフィシャルとあって音もすこぶる良い。演奏はこの時期のザ・フーだもの、ほぼ無敵の熱量だ。「Little Billy」や「Relax」、エディ・コクラン(Eddie Cochran)のカヴァー3曲を聴けるのも嬉しい。こんな演奏を毎晩繰り広げていたなんて。しかもキース・ムーン(Keith Moon)の伝説のホテル破壊もこの頃からだから、オンステージ、オフステージ、大暴れだ。キースのおかずいっぱいのドラミングは休みなしだし、それにも負けないジョン(John Entwistle)のぶっとい暴力的なリード・ベース、もちろんピート(Pete Townshend)のギター、ロジャー(Roger Daltrey)のマイクぶん回し(見えないが・笑)ヴォーカルも負けていない。4人それぞれのパワーが増幅されて襲ってくるんだから、当時の観客はぶっ飛んだことだろう。見てみたかったなァ。日本ではその辺りのところがほとんど伝わってこなかったので70、80年代を通じてお寒い状況が続いたようだ。

amazonにて購入(¥1,162)

  • Label ‏ : ‎ POLYDOR
  • ASIN ‏ : ‎ B079NBWT35
  • Disc ‏ : ‎ 1

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