ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

天徳 @名古屋市千種区・上野

2025年02月18日 | 名古屋(中村区・西区)

バスを使って千種区の茶屋ヶ坂方面へ。昼食は「鍋屋上野浄水場」辺りから南へ10分程歩いた麺処「天徳」へ。冷たい風が強く、暖簾が煽られていた。創業はいつ頃か知らないが、店頭には渋い木製看板が掲げられている。年季の入った店内はテーブル席が4つに小上がり席が5つ程。石油ストーブが2台稼働中。ストーブに近いテーブル席に座らせてもらった。各席にふりかけが置いてあり、自分の席にはなぜか市販の一味唐辛子と七味唐辛子が5本も置いてあった(笑)。店は毛糸の帽子を被った高齢の女将が1人でやっていらっしゃる様子。おしぼりとお茶を持って来てくれた女将に「天南丼」をお願いする。以前いつもコメントを下さる南田神田さんにこの店にも残っていると教えてもらっていた、この地方の絶滅危惧丼だ。

先客の調理も始まっていないのでちょっと時間がかかりそう。それでも後客が何人も。みな女将から時間がかかる旨を告げられて了解して着席している。顔馴染みの客も多いようなのでよく分かっているのだろう。調理場が結構広いので、昔は何人もでやっていらっしゃったに違いない。

40分程待ってようやく「天南丼」が届いた。白味噌の豆腐とわかめが入った味噌汁と分厚く切られたたくあん付き。「天南丼」は中サイズの海老天が2尾も入っているのに加えてピーマンの天ぷらが2つも入っているのが珍しい。長ネギはくたっと煮込まれていて、つゆは甘過ぎずいい感じ。天ぷらの衣がつゆでしなっとなって、ネギとつゆを吸ったご飯と一体化していく。時間はかかったが旨かった。忙しい女将さんの手の空いた一瞬を狙って勘定してもらう。「遅くなってごめんねー。」と恐縮する女将さんに「旨かったです」と伝えると「そりゃ良かった!」と笑って下さった。こちら同じく絶滅危惧の「志の田丼」「木乃葉丼」「松月(うどん)」はもちろん、「徳製そばきし」〔ママ〕なんていう気になる品もある。また寄らせてもらおうっと。(勘定は¥850)

 

 


 

↓ 店の近所の「太田屋酒店」(建築詳細不明)。地図アプリで確認すると数年前まで営業していたようだ。隅切りの入口はサッシに替えられているが、いかにも角打ちしてたっぽい雰囲気がある。

 

 


 

 

めん処 天徳

愛知県名古屋市千種区下方町6-1

 

( 名古屋 なごや 上野 うえの てんとく 麺類食堂 食堂 大衆食堂 うどん そば 丼物 中華そば 天南丼 てんなんどん てんなん丼 )


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Flash Gordon (Original Soun... | トップ |   

コメントを投稿

名古屋(中村区・西区)」カテゴリの最新記事