岐阜県大垣市のJR大垣駅を東に行った商店街にある「とんかつのエビス」へ。ここのところ何度か店の前まで来てもシャッターが閉まっていたので心配していた。店に入ると先客は2人。6つ程あるテーブル席のひとつに腰掛け、メニューを眺める。この日は調理が女将さん、給仕をやっているのは娘さんだろうか。最初は好物の「かつ丼」か「オムライス」と思っていたが、以前も気になった「かしわバター焼き定食」にしてみた。壁に掛かった木製の”定価表”には「かしわバタ焼定食」と表記されている。
しばらくして銀皿に盛られた「かしわバター焼き定食」が登場。蓋付きのお櫃型の飯椀と、豆腐の沢山入った味噌汁、それにたくあんと浅漬けが付いている。かしわのバター焼きは焦げ目が付くぐらい脂身がカリッと焼かれ、細くカットされている。上から控えめにかけられているソースは、マイルドなデミグラスソースっぽい味のもの。旨い。肉にはしっかりと下味が付けられている。付け合わせはゴマドレのかかった千切りキャベツに、トマト、きゅうり、レタス、パセリ、スパゲッティーサラダと彩りも鮮やか。ご飯は「少なめに」とお願いしたがしっかり量がある。それでもかしわと味噌汁をお供にどんどん減っていき、きれいに平らげた。店を出てひと回りしたら、もうシャッターが閉められていたので、最近は夜営業はしていないのかもしれない。(勘定は¥850)
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↓ 「守屋多々志美術館(旧・大垣貯蓄銀行)」(昭和2年・1927・建造◇)を再訪。一度くらい中に入ってみないとな。
和洋食堂 とんかつのエビス
岐阜県大垣市高屋町2-1
( 大垣 おおがき エビス 恵比寿 エビス食堂 とんかつエビス 洋食 和食 和洋食 鶏肉 若鶏 近代建築 )
サンプルの入ったショーケースもいかにもな感じで素晴らしい。
かしわバタ焼定食、あまり聞かない食べ物ですが、この店独自のものでしょうか。
とんかつがメインのようですが、初回訪問時に召し上がっていらしたんですね。
>店構えがサイコー
本当ですねー! 今は何となく撤退を前提とした(?)造りの店ばかりですが、
昭和の店は一点物の看板や装飾を施して”覚悟”が違う感じがしますよね。
>バタ焼
古い洋食屋ではまれにメニューに残っている呼び方ですね。それだけ
バター味の調理がハイカラだったということかもしれません。鶏肉も昔は今ほど
お手軽な肉ではありませんでしたし。ただ自分もバタ焼きと称していてソースが
かかってくるとは思いませんでした。こういう意外性が楽しいですね。