Cirkus : The Young Persons' Guide to King Crimson - Live / King Crimson (1999)
1999年に発表されたキング・クリムゾン(King Crimson)のライヴ・ベスト盤。全体では1969年から1998年までのライヴ演奏が収録されていて、1枚目には84年から98年、2枚目には69年から74年、プラス96年の1曲が収録されている。副題の通り、初心者向けにクリムゾンのライヴの歴史を俯瞰した内容となっているので、自分にはもってこいだと購入。エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)在籍時のアルバムから入った自分にとっては、その時期が1枚目というのも取っ付き易い。とは言っても95、96年だけで10曲もあるのでバランスは悪く、あくまでも99年発売当時の視点というか、販促の意味もあったろう。
1枚目はやはりエイドリアン・ブリューの変態的なギターとヴォーカルが聴きどころ。01の「Dinosaur」は自分のフェイヴァリットだ。よく考えたらエイドリアンはリズム・ギターなんかじゃなくて、ロバート・フリップ(Robert Fripp)と対のリード・ギター。しかもクリムゾンならではのトリッキーな演奏をしながら歌うんだから、その才能たるや…(しかも一部ではドラムもやる)。現在は一緒に活動していないが、当時フリップ翁が惚れ込んだのも分かる。中にはプロジェクト(ProjeKct)という別プロジェクトでの演奏やサウンドスケープ的な曲も収録。2枚目はさすがに30年もの年代差があって1枚目から続けて聴くと音質的にはギャップが大きいが、”混沌”という言葉がぴったりの独特の雰囲気が特徴。年代を経る毎にだんだんヘヴィネスが増していく。何でもライヴで一番人気なのは73-74年のジョン・ウェットン(John Wetton)とビル・ブルーフォード(Bill Bruford)在籍時だそう。なるほど、確かにカッコイイ。その時期の曲の途中で2-09には唐突に96年の演奏が挟まれている。でも意外と違和感は無い。
amazonにて購入(¥804)
- Label : ポニーキャニオン
- ASIN : B00000INL0
- Disc : 2
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