ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Step Right Up! (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年09月21日 | 雑誌付録CD

Step Right Up! (MOJO Magazine) / Various Artists (2010)

このブログではお馴染みの英音楽誌「MOJO」の付録CD。2010年5月号はダミ声の酔いどれ詩人、トム・ウエイツ(Tom Waits)選曲によるコンピレーション。副題は”A Musical Journey Compiled And Sequenced Exclusively For Mojo By Tom Waits”。彼の音楽趣味は彼の発表しているアルバム等からでも明らかで、時にはラグタイムまで遡り、オールドタイムのジャズやブルーズを基調としているので、このコンピでもそういったアーティストがランダムにまとめられている。収録曲は以下の通り。

01. Sixteen Tons - Tennessee Ernie Ford
02. John the Revelator - Son House
03. Ramblin' Man - Hank Williams
04. Just Walkin' in the Rain - Prisonaires
05. Drown in My Own Tears - Ray Charles
06. Honey in the Rock - Blind Mamie Forehand
07. Let's Go, Let's Go, Let's Go - Hank Ballard and the Midnighters
08. No More Auction Block - Paul Robeson
09. Dorothy Mae - Howlin' Wolf
10. Sylvie - Harry Belafonte
11. I Was Young When I Left Home - Bob Dylan
12. Jesus Blood Never Failed Me Yet (single version with Tom Waits) - Gavin Bryars
13. Ball 'n' Chain - Big Mama Thornton
14. Ich Bin Von Kopf Bis Fur Auf Liebe Eingestelt (Falling in Love Again) - William Burroughs
15. When You Wish Upon a Star - Cliff Edwards

自分はトム・ウエイツのアルバムを数枚しか持っていないので、これらの曲を彼がカヴァーしたかどうかまでは知らないが、どの曲もそのままトム・ウエイツのヴォーカルに置き換えられる曲ばかり。つまりそれ程に彼に影響を与えた曲群と言えるのだろう。異色なのは12。これはイギリスの作曲家のGavin Bryarsが映画の制作中に路上生活者が歌を歌っているところに遭遇し、録音されたその歌をテープループさせたものに伴奏を付け加えたものだそう。曲は1971年の発表らしいのでトムのヴォーカルが加えられているのは後からのオーヴァーダブだろうが、即興とは思えない街頭録音の歌にしっかりと音楽が彩りを加えていて、何か神々しい雰囲気で不思議な魅力がある。

オークションにて購入(¥450)


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