岐阜市の柳ヶ瀬商店街のアーケード下、レンガ通りにある麺類食堂「大福屋」へ。創業は昭和35年(1960)。再開発で移転後、以前はこちらの2階で営業していたが9月半ばに階下に移り、新装開店なった。暖簾こそ前と変わらないが、ピカピカの店内に足を踏み入れる。随分と明るく若い雰囲気になったな。コロナ禍を想定してか小さいテーブルが8つとカウンター席というレイアウトに。かろうじて通し営業は継続している様子。移転する前からちょっと食べたり、軽く呑んだりして使っている店だが、タイミング的に不思議と主人の姿をあまり見た事が無く、いつも女将さんと高齢のお母さんばかりだった。この日は珍しく(?)主人の姿が調理場に。以前に昼は酒を出していないと言われたが、もう夕方だからいいだろうと新しい品書きを眺める。ん?酒が無くなっている…。前は主人が”利酒師”、”ソムリエ”だということも載っていたのに。尋ねるとあるにはあるようなので「ひや」でお願いした。
徳利と猪口が運ばれた。「しらすおろし」の小鉢が付いているのが嬉しい。立っておでん鍋を覗くも残っている種類が少ない。大根とごぼ天を1つづつ取って味噌だれを絡めて皿に盛り、席に戻る。やや辛めの味わいの味噌だれ。これで酒をクイッとやる。旨い。すぐに酒が無くなったので「たぬきそば」を”冷たいの”でお願いした。女将さんが主人に「冷やしたぬきそば!」と告げ調理が始まる。出来上がった「冷やしたぬきそば」は深い鉢に盛られ、天玉、刻み海苔、うずらの黄身がのっていて、大根おろしと刻みネギ、わさびは別皿に。つゆは徳利に入っている。濃いめのつゆを回しかけいただく。色黒のそばは軟らかめの茹で加減。量は結構多い。粗い天玉のザクザクとした食感がいい感じ。麺をキンキンに冷やしていないのも自分好み。うどんの種類が少なくなったり、お好み焼きが見当たらなかったりと品書きには色々改変があるようだが、次は「卵とじラーメン」と何か丼物をいただこうっと。(勘定は¥1,350)
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↓ 最近は閉まっていることが多い「じゅうろくてつめいギャラリー(旧・岐阜貯蓄銀行本店)」(昭和12年・1937・建造)◇。夕方になると壁の色が変わって違う表情を見せる。よく見ると窓ガラスの開口部の縁にも細かい装飾がされているのが分かる。
岐阜県岐阜市神室町1-12-1
( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ だいふくや 大福屋 定食 丼物 麺類食堂 大衆食堂 うどん おでん お好み焼き 新装開店 近代建築 )
ハリーさんは行かれたことが無いようですが、大福屋の近くの「季づな宇を徳」も閉業してしまいました。
大福屋はグラッスル35のテナントに入るもんだと思ってましたが、グラッスル35に入るのはキッチンフクイ(大福屋の店主の弟の店)の方でしたね。
>閉業しないのはよかった
ホントですねー。
>「季づな宇を徳」
記事にはしてないですがランチで2度ほど寄った事があります。閉店は知りませんでした。
本店の方も閉店してしまうんですかね。それとも「季づな」だけ?
>グラッスル35
テナントがああやって日ノ出町側にオープンなのはいい感じですね。現時点で飲食店の
入店予定が少ないのが気がかりですが。
柳ヶ瀬近辺にタワマンが何棟も建って住民も増えていくでしょうに(もしかして、財テク目的の購入ばかりで実際の入居者は少ないのかも?)、グラッスル35のテナントに飲食店が少なすぎるのは不思議ですね。
>夜に明かりがありません
そうですか、残念ですね。「季づな」も休日の昼は混み合っていたんですけどね。
どこもそうですが平日の集客が難しいんでしょうね。