ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Earthbound / King Crimson

2023年03月27日 | プログレッシヴ・ロック

Earthbound / King Crimson (1972)

キング・クリムゾン(King Crimson)が1972年に発表したライヴ・アルバムの紙ジャケ盤。今作は発売当初から音質が悪いことで有名で、長らくCD化されていなかった作品。今ではフリップ翁(Robert Fripp)自身が”世界初のオフィシャル・ブートレグ・アルバム”と称しているらしい。昔よく読んでいたブートレグ情報誌にもよく揶揄される対象として登場していた覚えがある。実際2000年代以降にやっと再発されたんじゃなかったかな。フリップ以外のメンバーはボズ・バレル(Boz Burrell)、メル・コリンズ(Mel Collins)、イアン・ウォレス(Ian Wallace)の3名。71年のアルバム「Islands」の後で、契約が残っていた為にアメリカで行ったツアーでのカセット・テープでの録音だそう。バンドはツアー後解散した。

1曲目はあの「21世紀の精神異常者」から始まる。ちょっとペースを落としてメル・コリンズのラッパが目立つアレンジは新鮮。自分は若い頃からブートレグに慣れ親しんで耳が腐っている(※比喩的な表現です)ので、初めて聴いた時には「ん?言うほど悪い音じゃないじゃん」っていうのが第一印象だった。確かにレンジの狭さとダンゴになった音像はいい音とは言えないが、当時のバンドの迫力というか生々しさはしっかりと伝わってくる。これを聴いた後に色々なオフィシャル・ブートレグも聴くようになったので自分の持っていた初期クリムゾンの印象はすでに更新されているが、以前はもっと綺麗な音を出していたのかなと思っていた。当時シングルのみ収録だった「Groon」のフリーキーな長尺演奏が聴きどころ。

ネット・ショップにて購入(¥680)

  • レーベル ‏ : ‎ WOWOWエンタテインメント
  • ASIN ‏ : ‎ B000E1KN70
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1

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