ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tattoo You (Deluxe Edition) / The Rolling Stones

2024年07月30日 | クラシック・ロック

 

Tattoo You (Deluxe Edition) / The Rolling Stones (2021)

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の1981年作品「Tattoo You」の40周年を記念して発売されたデラックス盤2枚組。1枚目はオリジナル・アルバム、2枚目には「Lost & Found - Rarities」と名付けられた未発表曲が収録されている。ちなみに82年ウエンブリーでのコンサートを収録した2枚を加えたスーパー・デラックス盤もあるが、そちらはまだ未購入。飢餓状態だった80、90年代頃には数多のブートレグにまで手を出してボロボロの音質のレコード盤にかじりついて聴いていたというのに、こうして毎年のようにいくつもいくつも発表されるようになると途端に出足が遅くなるという情けない状態…。実際「From The Vault」シリーズや、各デラックス・エディション、発掘ライヴ盤だって、昔なら擦り切れる程(CDなので擦り切れないが・笑)聴いたろうと思うが、今は流して聴く程度の熱の低さ。酷いファンだ。

「Rarities」収録の楽曲はブート時代からお馴染みの曲もあれば、全く初めて聴くものもあった。当時は粗悪な音だけでしか聴けなかった「Start Me Up」のレゲエ調の初期ヴァージョンなんて感涙もの。そもそもオリジナル・アルバム自体が当時お蔵になっていた曲を掘り起こして造られた寄せ集め。当時はそんな事情は知らなかったのでニュー・アルバムとして捉えて聴いていたが、当時純粋な新曲は2曲ぐらいしかなかったはず。それでも名盤と呼ばれるようになったのは、プロデューサーとしての彼らの技量でもあるし、10年そこそこのストックからの放出だったから違和感が無かったということもある。この盤はもちろん現時点で正規発売するためにオーヴァー・ダブされていたり改変されていたりするので、当時のままでないのは承知の上。でもやはりオリジナル・アルバムの「Lost & Found」というなら、せめてヴォーカルはランスルーや未完成でも全て当時のままのミック(Mick Jagger)の声でないとしっくりこない。いっそのこと、これらの曲(他のデラックス盤の未発表曲も含めて)を完全に現在のバンドのメンバーとミックのヴォーカルで新曲として録音し、つまり新「Tattoo You」としてニュー・アルバムにしてしまった方が良かったんじゃないか。と、贅沢なことを言ってみる。

ネット・ショップにて購入(¥1,805)

  • Label ‏ : ‎ Polydor
  • ASIN ‏ : ‎ B09CG5RBHZ
  • Disc ‏ : ‎ 2

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