名古屋名物と言われるようになった所謂”あんかけスパゲッティー”。実は同様のソースのスパゲッティーは近隣の県にもしっかり伝播していて、普通に”スパゲッティー”と称して当たり前のようにあんかけスパを出す店も多い(←そもそも通称は後年名付けられたもの)。こちら岐阜市の人気店「PaPa かみの」は”あんかけスパ生みの親にて師示、修行した本物の味”と謳っている。ということは「ヨコイ」だろうか(注)。創業は昭和62年(1987)とのこと。いつも店の外に待ち客が溢れる人気で、以前も車を停めるのを諦めたことがあり、なかなか訪れることが出来なかった。
(注)メニューの生みの親は「ヨコイ」の横井氏、最初に出した店は横井氏も共同出資したという「そーれ」
ある休日の昼、意を決して開店時間くらいに店に到着したが、案の定すでに待ち客が。車の中で待っている人も居るようだ。1巡目の客で満席になってからの4組待ち…。これは長くなりそうだ。中には途中で挫折して帰る人も。ただこの周辺で代替案が無かったので我慢して待ち続けることに。天井扇の回るウッディーな店内。厨房には5人程居て女性ばかりだった。既に主人は引退して、奥様がやっていらっしゃるのだそう。50分程してやっと呼ばれてテーブル席に着席。メニューの中には一品物もあるが、やはりあんかけスパを頼む人がほとんど。お願いしたのは「ミートボール」。普通サイズは150gだそう。茹で前だったらやや多めだし、茹で後だったらちょっと少ないし。どちらか分からないが、あんかけスパは最初から量が多い店が多いので普通サイズにしておいた。ミートボール(=小さめのハンバーグ)は注文を受けてから捏ねるようだ。直伝なら茹で上げではなく茹で置きだろうが時間はかかる。
しばらくして「ミートボール」がやっと登場。小さめのハンバーグが3つのったスパゲッティーで、太さは定番の2.2mmより細いんじゃないかな。ソースはハーブや胡椒が強い訳ではなくてバランスがいいタイプ。ソースのとろみは片栗粉も使っているような気がするがどうか。ミートボールは玉ねぎとかが入ってはいないがふわっとした口当たり。味付けも控えめで粉を付けて焼いてある。ソースを絡めていただくとちょうどいい感じで旨い。四角い容器に入った粉チーズや2種類のタバスコも用意されているが、普通サイズはちょっと少な過ぎたようで使うまでに食べ切ってしまった。実はこちら、あんかけスパよりも「ハンバーグステーキ」の方が古いメニューだそう。主人が三重県の修業先で覚えた味だとか。今度はそちらも食べてみようかな。(勘定は¥950)
岐阜県岐阜市日置江5-128
( 岐阜 ぎふ ひきえ パパかみの あんかけスパ あんかけスパゲッティ ヨコイ そーれ 洋食 ハンバーグ 横井博 丸栄ホテル スパゲチハウスヨコイ )
>大声で怒鳴っていた
引退したという主人でしょうかね。今は奥様が中心で店内は女性ばかりでしたよ。
雰囲気も特にネガティヴなものは感じず、丁寧に応対している印象でした。