あけましておめでとうございます。
岐阜市の加納桜道にある麺類食堂「泉屋食堂」へ。この日も昼営業の終わるギリギリぐらいの時間になってしまったが、何とかまだ暖簾が掛かっていた(夜営業は不明)。先客はひと組。珍しく女将が水を持ってきたので給仕をやるのかなと思ったら、お父さんは表に用事に出ていたようだ。壁に掛かった品書きから「木の葉丼」と、腹が減っていたので欲張って汁代わりに「中華そば」(卓上メニューの表記は”ラーメン”)をお願いした。いつもハキハキしている女将の調理が始まる。
先に届いたのは「中華そば」。チャーシューが2枚、赤縁のカマボコが2枚、メンマ、細かく刻んだ薬味ねぎが盛られている。スープはすっきりとした醤油味の澄んだスープ。麺は縮れ麺で結構な量が入っていた。こういう中華そばには無条件でテーブルコショーを振りたくなる。
後から届いた「木の葉丼」は「志の田丼」と共にこの地方の古い麺類食堂には欠かせない定番の丼物。だが扱う店はめっきり減って絶滅危惧メニューと言っていい。関西で言う「木の葉丼」は蒲鉾とネギが主体で玉子とじのようだが(未食なのでよく知りません)、東海地方では椎茸がメインといって差し支えない(自己経験値による)。店によって仕様はまちまちだが今までに玉子が使ってあった経験は無い。戻した椎茸を蒲鉾やネギと一緒に甘辛く煮込んでご飯の上に盛るというのがこの地方のスタンダードな感じかな。ただしこの「木の葉丼」、どんこ椎茸などを沢山使うせいか大抵どの食堂でもカツ丼や天丼と同じか、それに近いくらいの値付けがしてあることが多い。こちらも「かつ丼」と同額だ。
こちらの「木の葉丼」は、小さい椎茸がぎっしりと圧巻の量。赤縁のカマボコを刻んだものも入っていて揉み海苔が散らしてある。玉子は使っていない。味付けはこの地域らしくやや甘め。なので香の物が必須だ。こちらにはたくあんが付いていた。つゆの滲み込んだご飯と一緒にワシワシと掻き込みながら、たくあんをポリポリ、残った中華そばのスープをズズッとやる。さすがにお腹がいっぱい。おまけの乳酸菌飲料はいただいて持って帰ろう。次はハヤシライス、カツカレー、焼飯のどれかをいただこう。(勘定は¥1,250)
泉屋食堂
岐阜県岐阜市加納桜道1-8
※令和3年12月末を以って閉店されたそうです
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