ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Will O' The Wisp / Leon Russell

2020年03月05日 | クラシック・ロック

Will O' The Wisp / Leon Russell (1975)

レオン・ラッセル(leon Russell)の6枚目のオリジナル・アルバム。The MG'sの連中を始め、今作も大勢の腕っこきのミュージシャンが参加している。プロデュースはもちろんデニー・コーデル(Denny Cordell)。レオンはこれ以降彼ら自身が作ったレーベル「Shelter」を離れることになるので、同レーベルからは最後の作品になるのかな。このアルバムからもヒット曲「Lady Blue」が出ているし、ゴールドも獲得、ベスト盤やコンピ盤に必ず収録される曲がいくつもあるので既に聴いていた気になっていたが、アナログでも所有していなかった。

鍵盤の上を転がるゴキゲンなロックでも、しっとりとしたバラードでも、彼の特徴的なヴォーカルは縦横無尽。それでもこのアルバムでは落ち着いた曲が多いかな。尺八と琵琶の音が聞こえてきてびっくりしたが、クレジット見ると日本人2人の名前が載っている。レオンが来日したのは1973年末だから、その時にインスピレーションでも受けただろうか。ところどころでシンセサイザーの音が聞こえてくるのも新機軸。

いつも不思議に思っているのが、70年代初めにあれだけ権勢を誇り、大物アーティストらからも引く手あまたで、自身の活動も盛んだったレオン・ラッセルが、これ以降急速にロック界のメインストリームから降りたような感じを受けること。後追いのファンだからイメージでしかないが、彼の曲をカヴァーするアーティストは多かったはずだし、売れていないという訳ではないと思うが…。それでもたった5~6年の話なのだ。時代によって時間軸が違うということだろうか。今ではアルバム1枚作って5、6年遊んでる若いアーティストが山ほど居るもんなァ…。

中古店にて購入(¥253)

  • CD (1990/1/5)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Shelter Records

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