バイクを駆って恵那峡まで走った。父はドライヴ好きだったし、有名な観光地なのできっと子供の頃に来たことはあると思うが覚えが無い。最近でも近くの大井ダムや近隣の近代建築などを目当てに走ったことはあるが、遊覧船乗場には来ていなかった。酷暑を避け、朝早く出発して現地に到着。まだ土産物屋もやっと店を開け始めるくらいの時間帯だったが、観光客はちらほら。周辺はまだ綺麗に整備されたばかりといった感じ。もちろん朝食は摂っていなかったので、開いていた土産物屋のひとつ「榮屋」(※表記は「栄屋」「さかえ屋」などぶれがある)に寄ってみた。創業は昭和7年(1932)だという。ずっと恵那峡観光と共にある店だろう。看板に「くるみ五平餅」とあったのでお願いした。「だんご型」と「わらじ型」を選べるようになっている。「だんご型」をお願いした。女将と思しき女性がすぐに焼き器にのせて焼いてくれる。
こちらの「くるみたれ」は販売もしているそう。すぐに香ばしい香りが漂ってきた。手渡された「くるみ五平餅」は小さめの丸が3つ。たっぷりと塗られたくるみの入った味噌は甘くて旨い。たれを買って帰ろうかなと思ったが、乗って来た新しいバイクにはまだサイドバッグを付けていないので、小さな瓶でさえ運ぶ術が無く、止めておいた(バイクって不便・笑)。こちら天然の鮎も扱っているそう。焼き時間がかかるというので観光船に乗る前に注文していく観光客も。次は1尾お願いしてみようかな。女将さんが大井ダムの天端(てんば)通路への行き方を教えてくれたので店を離れた。(勘定は¥150/本)
↓ 「恵那峡さざなみ公園」から対岸(恵那峡大橋方面)を望む。
↓ 「大井ダム」天端へ歩いて行く途中にあった発電王・福沢桃介(福沢諭吉娘婿)筆による「工難覚霊塔」(建築詳細不明)◇。文字通り難工事によって亡くなられた方々の慰霊碑。工事による犠牲者は31名だったとか。
↓ 「関西電力株式会社・大井ダム」(大正13年・1924・建造)◇。木曽川における最初のダム発電所。アメリカの技術と機械を導入して建設された。当時は他とは比べ物にならないくらいの大工事だったとか。通路にある水銀灯や台座には装飾が施されている。現在ならノッペラボーにしてしまうところ。近代産業遺産はそういう所も素敵。
岐阜県恵那市大井町2697-12
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