変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

小言幸兵衛

2009-03-05 19:32:46 | Weblog
 いつの間にか3月になってしまった…

 お雛様が過ぎ、今日は「啓蟄」です。
   ~太陽が黄経345度に達する時、地中の虫が目をさます~


 
 月日の流れが早く感じるようになったのは…
年を取った証拠? でしょうか?



 私は、うるさいおばさんと呼ばれても… 目に余った
時は、声をあげよう… と常々考えて行動しております。


 今日は、『小言幸兵衛になろう』 というイラストレーター
山藤章二さん(1937年生まれ。武蔵野美術学校デザイン科卒)
のお話です。


 「6回目の年男には、本当、自分でもビックリ。でも、一番
 インパクトがあったのは、やっぱり還暦。
 赤いちゃんちゃんこを着て、ずきんを被った隠居さんと
 いうイメージだから、おれが還暦かよ、という感じだった」

 ピリッと風刺を効かせた似顔絵を描き続けるイラストレーター
山藤章二さん。

 50代のころ「老残をさらしたくない」と考え、コラムにも
70歳寿命説を書いていた。

 「60歳のときは、内外、心身ともに峠みたいなものがあった。
 けれど、70歳を過ぎると、古希という言葉に出くわしても、
 そんなに実感がなくて、気付くとこの年になっていたという感じ」

 見かけより丈夫とはいえ、人間ドックを受けると、医師から
要注意点は5.6点指摘される。

 「肉体的に相当ガタがきている。でもこの世代は日本の古い
 木造建築と同じで、外見はボロボロだけれどなかなか倒れない
 んだよ」 と笑う。

 男女一人ずつの子供はそれぞれ独立して、少し年上の妻との
『静かな生活』。その妻は三度、脳出血など大病を患った。

 「自分の半身、二分の一が、妻という感じで、我が家の合言葉
 は『大丈夫?』 妻の病気を境に、ごくごく普通に暮らすことが
 一番の幸福と思うようになった。『今日無事』という言葉を
 とても気に入っていて、二人を支えている言葉」

 だから、6回目の年男といっても気構えない。

 「何か挑戦してみるとか、ポジティブのものはなくて、世の中と
 コンタクトできている状態を永らえたいと思うのが精一杯。
 日々『今日無事』で、それに感謝して、明日も繰り返せたらいい。
 65歳以降、年年歳歳、そう思うようになった」 と振り返る。

 穏やかな生活で、「分身」のように感じている妻に、なおして
ほしいことはない。でも、注文は一つだけある。

 「ぼくより先に死ぬなということ。でも妻は『私の方が年上
 なんだから私が先よ』と笑って応える」

 そういう時、男の弱さが分かっていないと思う。

 「女性は夫に先立たれても、地域と溶け込んだり、友達と
 旅行に出かけたりして、しっかり立ち直っている。男には、
 それができない」 と苦笑い。

 社会に対しては、気になっていることがある。
自称「戯れ絵師」として長年、人の顔を見てきた。

 「風雪に耐えた露地野菜のような、ふぞろいな面白い顔が
 昔はあった。今は適度な太陽、水、栄養を与えられたハウス
 ものの野菜のように、顔が均質化している」

 廃れた美意識。
さらに関心は人々の意識にも及ぶ。

 「もったいない」 「みっともない」 「はしたない」
といった美意識が廃れていることも危ぶんでいる。

 大好きな落語の、世話好きゆえに小言が多い長屋の家主
「小言幸兵衛」を例に、「もう少し小言幸兵衛がいてほしいし、
忠告、苦言をする役目を僕らが果たさないといけない」

 と同世代にエールを送る。




 素敵なご夫婦…  私たち夫婦もこのようになりたい。

 「もったいない! みっともない! はしたない!」は
今や死語になりつつあるけれど… 

 やっぱり大事なこと。 
 「もったいない…みっともない…はしたない…」
言っていこうと思う。


 私の顔は、十分 ふぞろいで風雪に耐えてきた シワ、シミOK!

 私は さしずめ 「小言幸兵恵」 ~惠子だから~ (えへぇ)
をめざしましょう。




 



 

 
コメント
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